fugal side 003

EROSION 　−　侵食　−

侵食　：　徐々におかし、食い込むこと

今回のfugal sideのテーマは「侵食」。
侵食されるのは、petal fugalの空間であるわけなのだが。
このイベントはただ「侵食」という現象を表現に置き換え提示したいという単純なものではない。
実際にこの展示で提示したいのは、侵食されるものと、それに抵抗するものとの対峙の構図である。

インスレーションという表現（無機的な物質を用いてある空間を構成・創造する）の中で、行われる有機的な身体の表現・パフォーマンス。
今回のイベントは"フラメンコ VS ART"といっても過言ではないと思う。作品を作り空間を作っていくアーティストたちは、空間を表現で「侵食」しようと戦いを挑んでくる、フラメンコの踊り手達は、その侵食してくる空間表現に身体表現をもって立ち向かう。 ただこの戦いは、けして消耗戦にはならないだろう。

「静」・「無機的」のインスタレーションと「動」・「有機的」のパフォーマンスの間でお互いの表現が引き立てあい共存すること。　双方を生かすのは、その間に生まれる表現と表現がぶつかる緊張感であるのは間違いない。

そして先ほど、「アーティストたちは、空間を表現によって「侵食」しようと戦いを挑んでくる」と書いたが、実際はこのようなARTの一方的な空間への介入というようなものではなく、フラメンコという身体表現にも確実に空間の「侵食作用」があるだろう。　自明のことだが、「身体表現」はまた「空間表現」でもある。（　身体は空間なしでは存在しえない　）

さて、二つの異なる表現が、互いに一つの空間を「侵食」しあう、この"フラメンコ（身体表現）VS　インスタレーション（空間表現）"のカード。 予定調和では終わらない異種格闘技戦のようなエキサイティングなものになることを確信している。


EROSION　−侵食−

6月25日（日）　１７：００　LIVE　START　（１６：００開場）

入場料　：　２００円　（ １ドリンク付 ）

フラメンコ　：　吉田　久美子( http://lunares.org ), 早川　加世,　山田　直里　
ギター　：　木村　直哲　　カンテ　：　高橋　美香　　パルマ　：　妻沼　克彦
作品展示　：　鮫島　大輔、　山本　篤

※当日は、スペイン生まれの飲み物　サングリアも用意する予定です。　ご期待ください。

地図についてはＨＰをご覧ください。
http://petalfugal.com/