DJ Pete: DJ ピート
ベルリンのテクノ黎明期からアンダーグラウンド・シーンで活動してきたDJであり、95年から活動を続けるレネ・ロヴェとのユニット、サイオン(Chain Reaction)やソロ名義サブスタンスで知られるプロデューサーであり、長年に渡るレコード店〈Hard Wax〉のスタッフでもある。テクノの20年以上の歴史を消化しながら、常に最新のサウンドも取り入れるそのDJスタイルは、インダストリアルとタフなハウス、ベルリン・サウンドとUSテクノ、さらにダブステップを自由に交差し、抜群の安定感でシームレスに紡ぎ上げる。膨大な知識と経験に裏付けられたプレイは、オーディエンスを楽しませながら、未知の音世界に誘ってくれるのである。
DJ NOBU(FUTURETERROR/DAZZ Y DJ NOBU)
千葉FUTURE TERROR主宰/DJ。DJに対するストイックな志、音楽への愛情、そしてパーティへの情熱、これらが一体となったそのプレイは、音楽に宿るエネルギーを最大限に増幅、圧倒的な存在感のグルーヴをダンスフロアへと投下し続けている。2001年から続けているパーティFUTURE TERRORは、彼の音楽に対する姿勢が端的に“体験”として示されている。その“体験”は気合いの入ったパーティ・フリークスたちにとって、千葉という 街を“FUTURE TERRORのために行く街”へと変貌させてしまったほどのインパクトを持つ。また日本国内をDJで巡り、そこで培われたアンダーグラウンド・パーティ・ シーンのネットワークは独自の発展を遂げ、いまやこの国のDJカルチャーを語る上で外せないひとつの流れだ。2006年には初のオフォシャルミッ クスCD『No Way Back』をリリース。クラブ系音楽誌の年間チャートなどで国内の高い評価を受ける。そして2010年4月、ドイツはベルリン、世界のテクノ・シーンの中 心的クラブ〈BERGHAIN〉にてプレイを慣行。そのプレイは現地の週末の厳しいパーティ・フリークスたちをもロックし、そのプレイの質の高さを海外でも実証したのだ。2008年にはDAZZ Y DJ NOBU名義で待望のアルバム『Diary』を発表。CRUE-L GRAND ORCHESTRA、iLLのリミックスや宇川直弘のプロジェクト、UKAWANIMATIONへの参加、ALTZとのコラボ、DJ NOBU名義では初となるアナログEP「011e.p.」をリリース。またジャーマン・ロックの伝説的コラボレーションの続編となるデーター・モービウス とマニ・ノイマイヤーによる『ZERO SET II』のリミックスにリカルド・ヴィラロボスやプリンス・トーマスらと参加。そして年末には待望のセカンド・オフィシャル・ミックスCD『On』をリリースし新たなステージへと突入した。アンダーグラウンドという括りを飛び越え、この国のダンスフロアを語る上で、もはや欠かせない存在となっている。
Kikiorix(Ladies and Gentlemen, Red Box)
LondonやIbizaのシーンに影響を受けたライトでファンキーなハウスを軸に、オールドスクールやディープハウス、テクノ、ディスコ風味なトラックまでをも横断する幅広いDJスタイルでWOMB、AGEHAなどを中心に活躍中のDJ/プロデューサー。2001年、自身初の作品がLuke VibertやDJ Spooky等、アブストラクト界のトップDJ達と並び収録される。その後、Londonへ移住、当時Chicken Lips等が所属していた[Kingsize Records]と契約し、初の12インチEP「Liquid Body」を発表。Tomoki TamuraとのDJデュオGeisha Disco Boyzとしては、毎週末Londonのクラウドたちを魅了し、Ministry of SoundやThe End Club/AKAでJimpster、Xpress-2、Andrew Weatherall等豪華なゲスト陣を迎え、毎月必ず行列ができる人気パーティー"HOLIC"をオーガナイズした。帰国後も、Phonique主宰 Ladies & Gentlemenからのリリースや、WOMB@THE END LONDONへの参加、BerlinのTresorでのプレイなど活動の幅を着実に広げており、2010年にはSATOSHI OTSUKI、 TAKUYAと共にドメスティックDJによる新パーティー"Survival Dance"をWombにて立ち上げ成功を収めた。また活躍の場はアンダーグラウンドに留まらず、佐藤竹善やAAA、グラディウス、その他企業系WEBサイトなどにもリミックス作品や楽曲を提供している。今後も活躍が期待される日本人DJの一人である。