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開催終了ザ・ロイヤル・コンソート

詳細

2008年03月05日 19:22 更新

演奏会のお知らせです。前回はパーセルとバッハの「ポリフォニーへの道」、前々回は「イタリアのコンソート音楽」ときまして、今回は久々にイギリス・コンソート音楽の王道です。

6声のフル・コンソートを実現するため、いつもしっかりとまとめ役、今井奈緒子さんのオルガンと、ガンバの王子様、武澤秀平君に共演していただくことになりました。

6声の豪華な響きと緊張感ある3声の響きのコントラストを楽しみつつ、バロック音楽へ移行する動きのなかでイギリス独自のジャンルとして愛されつづけたコンソート・セットの姿を、どうぞご堪能下さい。


ザ・ロイヤル・コンソート〜Consort sets〜 
「6台のガンバとオルガンによるコンソート三昧」

4月18日(金) 19:00開演 日本福音ルーテル東京教会

Vdg. 上村 かおり, 坪田 一子, 森川 麻子,
   武澤 秀平, 譜久島 譲, 福沢 宏
Org. 今井奈緒子

J.ジェンキンズ:6声のインノミネ/O.ギボンズ:3声、6声の
ファンタジア/M.ロック:3声の組曲/W.ローズ:6声の組曲/H.
パーセル:3声、6声のファンタジア ほか

全自由席 3,500円
ご予約・お問合せオフィスアルシュ
03-3320-2274
musique@o-arches.com
http://www.o-arches.com/


「ローズの魅力」
ガンバ・コンソートの為に曲を残したイギリスの作曲家の中で
私にとってのウィリアム・ローズはどこか不思議な人です。

メロデイーの分かりやすいロック、ダウランド、教会が上へ
上へと建てられていくかのごとき構築性を感じさせるギボンズ
、画家のようにいろいろな色を見せてくれるパーセル。バード
は、深い森を探索しているうちに癒されるような作曲家です。
そんな中にあって、ローズの魅力は一味違ったものです。

もちろん、楽曲分析をしてみればローズの特徴はあれこれ挙
げられるのですが、まず弾いてみると、何となく分かり難いな
、という印象を持ちます。自分のパートもわかりにくいので、
なかなか人の弾いている音も聞こえてきません。でも、これは
ローズだ、という和音がところどころに「署名」のように散り
ばめられていて、なんだか気になる、という感じです。そこで
もう一回弾いてみると少し霧が晴れてきて、ローズの顔がちら
ちら見え始めます。(ところで、コンソートというのは、体得
するもの、という気がします。頭で理解するのと同時にスポー
ツのように体で覚える、というような) 

そしてもう一回最初から弾いていくとどんどん他のパートも
聞こえてきて、さらにオルガンの役割も分かって来、頭の中に
アドレナリンが出てきます。何回弾いても飽きないし、その曲
にずっと続いてほしい、とすら思えてくるのです。

ローズの作品を弾いていると、わたしはジャン・コクトーの映
画のワンシーンを思い出します。たしか「オルフェ」だったと
思いますが、主役のジャン・マレが鏡に手をふれると、鏡の表
面がゆらゆらと水のようになり、その手から全身がすうっと鏡
の向こうの世界に抜けてしまう、というシーンです。それと同
じ様に、ローズの楽譜をするっと抜けてその向こうの世界に行
ってしまうような、そんな錯覚に陥ります。そして、その世界
で出会うものは、意外なほどにドラマティックで奔放ですらあ
ります。急に現れる斬新な和声に驚かされたり、ベートーヴェ
ンに通じるロマンティックなものに出会ったりもします。

ローズは当時「音楽の父」と言われていました。そしてその
死に際してはいろいろな詩人が詩を送ったほどに、その死を惜
しまれたそうです。人に好かれる性格でもあったようです。ど
んな人柄で人に愛され、音楽の父とまで言われていたのでしょ
う。ローズの魅力の一端に触れるべく、その扉の向こうにみな
さんをお連れ出来れば、と思っています。

          ブリュッセルにて  上村かおり

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  • 2008年04月18日 (金) 金曜日
  • 東京都 日本福音ルーテル東京教会
  • 2008年04月18日 (金) 締切
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