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UKのエセックス/サウスエンドで生まれたイアン・オブライアンは現在30才。幼少の頃、両親の影響でビートルズやスティーヴィ−・ワンダーを聴いて育つ。10代になるとより本格的に音楽き出し、友人が薦めてくれたウェザーリポートやハ−ヴィ−・ハンコック、チック・コリア等のフュージョンに夢中になり、14歳の時にはフュージョン・バンドでギターをプレイするようになる。その後地元のカレッジへ進学し、本格的に音楽を学び始める。そして、当時偶然出会ったアンダーグラウンド・レジスタンスやデリック・メイに代表されるデトロイト・テクノに多大な影響を受け、自らもエレクトロニック・ミュージックに開眼し、制作を開始する。 1995年、"Memory Tree EP" を発表、Kiss FMのコリン・デイルやコリン・フェイバ―によってヘヴィ−・プレイされ、UKアンダーグラウンド・シーンで注目を浴びる。 1997年、ファースト・アルバム『Desert Scores』をFerox Recordsからリリース、カーク・ディジョージオに継ぐデトロイト・テクノ・フォロワ−として注目され絶大な評価を得る。このアルバムはイアンをいわゆるテクノ・プロデューサーとして認知させただけではなく、よりオリジナルな楽曲を制作する実験的アーティストとして認知させたのである。その後リサ・スタンスフィールドやマンデイ・ミチル、テレックス等のリミックスを手掛けたり、クロード・ヤングやカーク・ディジョージオといった優れたテクノ・アーティストとのコラボレーションも行うようになり、より幅広いファンを獲得。 そして1999年には待望のセカンド・アルバム『Gigantic Days』をPeacefrog Recordsよりリリース。世界中で傑作アルバムとして高い評価を得、その後の人気を決定的なものとする。デトロイト・テクノ・フォロワ−という枠を超え、よりジャズの影響を感じさせ、音楽的に素晴らしい進化が見える内容のアルバムである。また同年コンピレーション・アルバム "Abstract Funk Theory" をLogic Recordsより発表。他にもPeacefrog Recordsからリリースした "Heartstrings EP" はUKの雑誌MuzikやJocky Slut等で月間ベスト・シングルに選ばれる等、高い評価を得ている。 そしてイアンは2001年、遂にサードアルバム『A History of Things To Come』をPeacefrog Recordsより発表。オリジナルな音楽性に磨きがかかり、各方面で絶賛されより幅広いリスナーに受け入れられている。また、友人であるカーク・ディジョー ジオと共にコンピレーション・アルバム『Soul Of Science』を現在まで3枚発表し、自らの音楽的ルーツを垣間見せる好内容のアルバムとなっている。[2004.2月現在/Text: Ryo Watanabe(Escape)]
■digcography
* Desert Scores (Ferox/Keep Diggin') 1997 ASIN:B00006FSQ1 * Gigantic Days (Peacefrog) 1999 ASIN:B0000256YE * A History of Things To Come (Peacefrog) 2001 ASIN:B00005Q58T