6月10日に一般公開された第52回ヴェネチア・ビエンナーレ(11月21日まで)。現代美術の国際展ではいまだに大きな影響力を持つ。ディレクター、ロバート・ストーのテーマは【Think with the Senses−Feel with the Mind Art in the Present Tense (感性で考え、知性で感じる。現在時制のアート)】。アフリカの台頭、中国の存在感、西欧的アートの王道−“コンセプチュアル”の逆襲、フォルマリズム復活の兆し、トランス・ナショナルという問題。ソフィ・カル、トレーシー・エミンら、テキストとイメージの精緻な構成で深層心理に訴えかける女性作家たち。死してなお異彩を放つフェリックス・ゴンザレス=トレスとマーティン・キッペンベルガー、ジェイソン・ローズ。 今回の正式参加国は史上最高の76カ国。台湾など、政治的理由で国別正式参加できない国も関連企画として参加しており、他の国際展と比べて世界情勢がリアルに透けてみえる。日本人作家は、岡部昌生、藤本由紀夫、米田知子、束芋、加藤泉、森弘治。