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開催終了村上春樹と『阪神間』の文化

詳細

2010年09月16日 00:02 更新

西宮市文化振興財団というところが主催する3回シリーズの文学サロンの一回目に、
内田先生が村上春樹について話されるようです。
定員は50名とあるので両者の人気を考えると競争率は高そうですが、
その分生徒になった気分で講義が聞けるのは楽しそうです。

●公式HP http://amity.nishi.or.jp/cs2010lit.html#01

●受講料 500円

●お申込み方法

下記の申込みフォームから応募できます。

https://www.nishi.or.jp/voice/teian.php?mode=1&mail=amity@nishi.or.jp&tel=0798-33-3113&ka=%81E%88%E8%B2%A1%81E%89%E8%A5%BF%E5%AE%AE%E5%B8%82%E6%96%87%E5%8C%96%E6%8C%AF%E8%88%88%E8%B2%A1%E5%9B%A3&fax=0798-33-3455&addr=%E8%A5%BF%E5%AE%AE%E5%B8%82%E5%81E%E6%B9%9B%E5%AF%BA%E7%94%BA10-11

 「お名前」「ご住所」「電話番号」「電子メールアドレス」を入力、
 「ご用件区分」は“お申し込み”を選択、
 「件名」に“西宮文学案内”、
 「ご意見・お問い合わせ等の内容」に
  “郵便番号”
  “年齢”
  “性別”
  “受講希望日”
 を入力のうえ送信ください。

※ 複数名でのお申込み(3名まで可)は、全員について“受講希望日・郵便番号・ご住所・お名前・年齢・性別・電話番号”を入力ください。


ハガキ、FAXなら?受講希望日?郵便番号?住所?氏名?年齢?性別?電話番号を記入の上お申し込みください。

宛先     〒662-0918 西宮市六湛寺町10番11号
        (財)西宮市文化振興財団「西宮文学案内」係
        FAX.0798-33-3455

※ 複数名でのお申込み(3名まで可)は、全員について上記?〜?を記入ください。

コメント(12)

  • [1] mixiユーザー

    2010年10月21日 01:01

    この講演のノートです。
    抜けもありますし、
    まとまりも悪いですし、
    誤っている箇所も多々あると思います。
    ただ参考程度に楽しんでいただけたら幸いです。
    大学の近くで売ってる講義ノートぐらいの精度です。

    ____________________________________________________________________________________________________________________________

    村上春樹の作家として転換点となったのは『羊を巡る冒険』ですが、
    対社会との関係が変化したのは『ノルウェイの森』です。
    それまでは小学生の頃の写真を掲載するなど無防備にマスコミと接していましたが、
    サリンジャーとまでは言わないまでも一気にガードが固くなりました。
    それは本人にとっては辛いことだったかもしれないですが、
    文学的には深みを与えるキッカケになったように思います。

    では、なぜ他の作品と比べて『ノルウェイの森』は突出して批難されたか?
    今でこそ賞賛する批評家は多くなりましたけど、
    発売当時の罵詈雑言は常軌を逸していました。
    売れたから?
    たしかにそれもあるのかもしれません。
    でも、それだけでは十分な説明にはなりません。
    そこにはアンビバレントな感情を掻き立てるなにかがあったんです

    そもそも『ノルウェイの森』ってタイトルからして変なんです。
    ビートルズの「ノルウェイの森」は歌詞をちゃんと読めば分かりますが、
    全然森は関係なくて、
    ノルウェイ製の木製家具。
    つまり今でいえばイケアの家具みたいに、
    お金のない女の子が頑張ってチョッと部屋をオシャレにしようと思って買ったものなんです。
    ジョン・レノンは皮肉の強い人ですから、
    「女の子の部屋に行って寝ることができるかどうか」という歌のタイトルにそれを選んだんです。
    その頃の日本はグレープ・フルーツの意味も分からないような時代でしたから、
    "Norwegian Wood"なんて何のことだか分かりません。
    そして誤訳がされたまま日本では認知されてしまったんです。
    わざわざそんな誤訳を村上春樹はタイトルにしたのだからさらに皮肉が入っています。

    松浦寿輝が「村上作品にはローカルに根ざしたものがない」と批判していましたが、
    逆にいえば日本の批評家たちは土着したものがないことで見捨てられたような感じを持ったんじゃないでしょうか。
    つまり自分たちが閉じこもってるローカルなところでまどろんでいる姿を写真で撮られたような不快感。
    それが節度のない批判につながったように思います。
    でも、村上春樹本人が意識していたのはそこではなかったように思います。

    村上春樹本人は家庭にもめぐまれ、
    お金に不自由することもなく、
    楽しい毎日を送っていた少年でした。
    ところがある日自分が損なわれていることに気付いた。
    何も具体的なトラウマもないのにです。
    それは日本人全員が共通して負っているところの傷だったのです。
    誰もが負っているけれど、
    自覚できてる人のいないものだから答えてくれる人はいません。
    度量衡のない欠落感。

    だからこそ日本を外から見る必要が出たんです。
    たとえば『ダンスダンスダンス』はイタリア・ギリシアで執筆されたものですが、
    ネットも資料もろくにない中、
    記憶を頼りに札幌の街が描かれていきます。
    でも、あんなに札幌をいきいきと描写した小説は他にありません。
    記憶による再現は、
    実際にそこで見たときには本人も気付かなかった本質が現れることがあります。

    プリンストンなどアメリカに渡って、
    日本に帰ってきたのが95年の6月。
    阪神大震災と地下鉄サリン事件の直後です。
    それは地獄の蓋が開いた瞬間です。
    硫黄の臭いがあふれてくるように、
    人間の根本的な弱さが現れてきます。

    振り返ってみると、
    彼は68年に早稲田大学に入っています。
    「あんな汚いところだと知ってたら入っていなかった」なんてコメントがありますが、
    そんなはずはありません。
    早稲田大学は当時の学生運動が最も激しいところで、
    67年には学生同士で殺し合う、
    日本の新左翼の脆弱性が露呈した象徴的な事件が起こっているんですから。

    それらに向かったのは村上春樹の作家的直感なのかもしれませんが、
    この2つの経験が彼の世界性を支えています。
    臭気からくる恐怖は世界中どこでも変わらないんです。

    阪神間との地域性と村上春樹の作家性はほとんど相関性はありません。
    もし船員が売り払ったペーパーバックでアメリカ文学に親しむのが阪神間では自然なことなら、
    この地域の中学生の英語力はとんでもないことになっているでしょうから。
    ただ、この何も不快のない穏やかな環境があったからこそ、
    自分の中で本質的に欠けている感覚に気付けたのだと思います。
  • [2] mixiユーザー

    2010年10月21日 01:07

    あと質疑応答でこんなやり取りがあったのが面白かったです。

    質問者「もし村上春樹さんにお会いすることがあれば何をお話ししますか?」

    先生「何度かオファーは出してるんですけど断られてるんです(笑)ただ、村上春樹事務所に献本したところ、本人からではないですがハガキが送られてきたことがあります。あと、ある人から聞いたところによると、僕の本を面白く読んでくれているらしいです。もしお会いできたら、こんな感じで書いてて大丈夫ですかね、と聞きたいです(笑)」
  • [4] mixiユーザー

    2010年10月21日 02:42

    >イクラちゃんさん
    僕もふたりとも好きだったので、
    今回の講演会は絶対行きたかったんです。
    meetsの連載で知った内田先生が村上春樹のファンだと知った時は運命感じました。
    それまでまともに村上春樹について語ってくれる人を知らなかったので。
    『村上春樹にご用心』面白いですよ。
    もうすぐ文庫版が出るそうですね。

    絶対にそんなことはないと思いつつ、
    ふたりが話すところを横で聞いてたいです。
    うん。
  • [6] mixiユーザー

    2010年10月21日 21:30

    講義ノートありがとうございます。
    行けなかったので少しでも内容がわかって嬉しいです。

    村上春樹も好きです。
    ノルウェイの森はそういう意味だったのですね。
  • [7] mixiユーザー

    2010年10月21日 23:11

    たいへん面白く拝読させて頂きました。
    私も一度でいいからナマ内田先生の講義を聴いてみたいです。

    それで、ずうずうしいお願いなのですが、この講義ノートをコピペさせてもらってもよろしいでしょうか?
  • [8] mixiユーザー

    2010年10月21日 23:17

    >イクラちゃんさん
    たしかに春樹本は多いですよね。
    ノーベル賞が意識されるようになってから増えたような気がします。
    でも読んで面白いのって、
    僕の知ってる限りではそんなにないです。
  • [9] mixiユーザー

    2010年10月21日 23:21

    >まっさん
    そう言ってもらえると書いた甲斐があります。
    あ、でもあくまで「講義ノート」ですので参考程度に。
  • [10] mixiユーザー

    2010年10月21日 23:26

    >むーさん
    ありがとうございます。
    ただコピペの件ですが、
    繰り返し申します通り、
    これは正確さを保証できるものではありませんので、
    あまり一人歩きさせるのは危険かと思います。
    本来なら内田先生のように「ご自由に」と言いたいところですが、
    オススメはいたしません。
  • [11] mixiユーザー

    2010年10月23日 00:16

    >ベールさん

    分かりました。
    またここに読みに来ますね。
    どうもありがとうございました。
  • [12] mixiユーザー

    2010年10月23日 19:22

    >むーさん
    ご理解いただきありがとうございます。
mixiユーザー
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