■フランクムラー/FRANK MULLER a.k.a BEROSHIMA (Muller records / beroshima music)
プロデューサー / DJ / LIVE P.A / レーベルオーナー。FRANK MULLER a.k.a BEROSHIMAは、今年でプロジェクト発足14年目を迎える。90年代初頭よりTANJOBI RECORDS, ACID ORANGE, MULLER RECORDS, LIFE TIME, BEROSHIMA MUSIC他、多数のレーベルを設立。それぞれのレーベルを成功に導き本人をマスターマインドとし、現在一線で活躍する多くのアーティストをも発掘してきた。音楽へ傾ける純粋な職人精神は今も昔も色あせない。それがうかがえる結果として携わってきた作品の数は裕に100を数え、テクノフロアを沸かせる数々のトラックをプロデュースしてきた。自身の代表作としては、”P.O.P-the pornography of performance-”、”electronic discussion”、“Best of Beroshima”、”fuck your body”、”dance the machine”があげられる。Frank Mullerが90年代最初に始めたBeroshimaプロジェクトは彼の最初の自身のレーベル"Acid Orange"とともに始まった。当時まだ完全にアンダーグラウンドな音楽であった"Acid Orange"や"Beroshima"のスタイルはエクスペリメンタルな音楽の分野に挑戦し、次第に無秩序な音(Chaotic Tunes)として、世界的に知られるようになった。それらはFrank Mullerの2つ目のレーベル"tanjobi records"からの最初の自身のアルバム"the lost freakquencies"からも聞くことができる。Muller Recordsは1996年に生まれ、クールなベルリンのクラブサウンドとして始まり、ベルリンのテクノシーンの中で成功したひとつのレーベルとなった。立案者はベルリンから東京,南米まで世界的な音楽のネットワークを確立した、多才なFrank Muller a.k.a. Beroshimaである。彼の経歴は1992年にacid orangeの音作りに専念するためにベルリンに移った時から始まった。彼は有能なテクノ・プロデューサーが本当の自由の意味において活動できる場所としてのMuller Records創設に専念した。結果的にこのムラーレコーズの誕生が彼のアイコンとも言うべきユニークかつオリジナリティあふれる作風・名を歴史に刻むダンストラックをフロアに届けることとなる。最初のリリースである"electronic discussion" と "deebeephunky"は斬新な作品として受け入れられ本人の予期せぬところからMuller Recordsのクラブヒットの始まりとなる。その頃より、他のアーティストや友人がremixerやプロジェクトを共有する仲間として参加するようになった。時同じくしDJとして、またBeroshimaでのライブなどでドイツはもとより、フランスや日本など世界中の場所で活動し、認知され、オファーが増え続けるのは自然の成り行きとなった。Beroshimaのサウンドは変化に富み、石野卓球やClaude Young、DJ Rok,ローラン・ガルニエ等多くのミュージシャンが彼のプロジェクトを支持している。また上記の仲間たちと支えあい、切磋琢磨を続けてきた。約一年、Beroshimaは自身の作品をリリースすることなくレーベル運営やスタジオワークに時間を注ぐ事となる。Beroshimaの2001年1月に発売された"the Pornography Of Performance"(P.O.P)はこれまでの成果が凝縮された傑作となり、中国や他の東南アジア諸国、ラテン・アメリカなどダンス・カルチャーがまだあまり知られていない国々へドアを開けることとなった。2002年の終わりにさらに5つ目の新しいレーベルBEROSHIMA MUSICを始め、甘んじることなく自分のプロダクションスタイルに磨きを掛けるべくBeroshimaスタイルにフォーカスした。Mullerからのクラシック・トラックを収録した”best of-collection”を皮切りにその後にリリースした"fuck your body"や"dance the machine"は世界的に反響を呼んだ。Beroshima Musicからの4枚目のリリース"crucial"は美しいピクチャーディスクの限定盤(b-side "this could be love)で発売され、世界中のプレスやdepeche mode-comparisonsから高く評価された。2003年、Frank Muller名義で日本においてのパーティを定期的に行い、誰よりも最初に中国、ロシア、韓国などでのDJを始めた。2004年の春に日本を先駆け石野卓球率いるレーベルPlatikから"the catastrophe ballet "を発売し大きな反響を呼ぶことになる。夏にかけてヨーロッパ、マレーシア、南米の発売に合わせツアーを敢行し3大陸を飛び続けた。2005年においては再度wire05セカンドフロアのバーナーとして大役をこなし、安定した貫禄のパフォーマンスを披露した。それを皮切りに、オーストラリア、上海、香港、日本各地はもとより、シカゴ、ニューヨーク、リオデジャネイロ、サオパウロ(ブラジル)までと例年より更に範囲が広がった形でのロングツアーを成功させた。2006年以前より暖め続けたムラーレコーズのショーケース的役割を果たすレギュラーパーティを発足。オーナーとしてコンセプトを明確に打ち出すパーティを東京、ニース(フランス)、ベルリン(ドイツ)にて精力的に行い出演の場を重ねている。今でこそ多くのレーベルが本拠地ベルリンに存在するものの、数えるほどしかなかった初期から今現在に至るまでシーンに根付く息の長い数少ないレーベルの一つであることも事実である。時を経ても変わらない、純粋に躍らせる音楽を打ち出すプラットフォームとして、深く強かに存在し続けている。レーベルワークを軸にし、発掘人と形容するにふさわしく多種多様なサウンドを作り、追求し、長い時間をかけて紡いできた。常に真摯な姿勢で音楽活動を続けてきた彼のスタイルは2つとない個性的なアイコンとして認知される。アーティストとして、妥協をしない、常に探求を続ける彼の活動範囲はベルリンを拠点にヨーロッパ全土、アジア諸国、北米・南米・・と地球を一望できる広さになっている。
■FRANK MULLER / 2006年の活動と展望 ○"the catastroph ballet "のリミックス集をリリース予定。 リミキサーにThe hacker,John Selway,DJ ROK,等プロデュースワークで才のあるラインナップで固め、現在発売に向けての過程に入っている段階です。 ○レーベルのショーケース的役割を果たすレギュラーパーティ”WE LOVE NEON”をベルリンにてスタート。記念すべき1回目には石野卓球、Christpher Just,Shin Nishimura等をはじめ彼ならではのセンスとコネクションを生かした強力ラインナップで構成され、大注目のビッグイヴェントとなり800人をこえるクラバーを集めた。 現在ワールドカップの執り行われている本国ドイツ・ベルリンにおいて先日(6/17)第2回 WE LOVE NEONが開催された。ラインナップにTechnasia,Joris Voorn,Legoweltを筆頭に1000人を超える動員をし、確固たるパーティの地位を築きつつある。 加えてloveparade2006での出演。 WIRE2006の出演。(7回目6連続出場。)