マーケティングや経営学領域からの発信に、デザインの重要性を唱えるものが多くなった。グローバル市場における競争を優位に維持している企業活動の中核にデザインがあるという認識が確実になっており、同時に、組織内の活力の源泉にもなっているのである。デザインをスペシャリスト的立場に囲い込むだけでなく、ジェネラルな思考をもって、社会に対するデザインの有効性を再構築する必要がある。今までの経済的価値に偏重した経営観だけでなく、“Management by Design” という立場から環境的価値、文化的価値、生活価値、美的価値など複合的思考を実践することが急務である。 社会構造の変化に伴ったソーシャルニーズを捉え、生活のなかに実現する。かつ、社会システムをデザインする。経営戦略にデザイン思考を活かし、価値創造型の新たなビジネスモデルを構築する。これらの目的を達成することで、組織経営の社会性と継続性が保たれる。こうした思考と実践を追求することがデザインマネジメントの理念である。