2006年10名の日本人アーティストが参加した、アメリカ・キャロライナ地方で開催された滞在制作型展覧会『FORCE of NATURE』の報告展を6月20日〜7月1日まで、京都造形芸術大学GALLERY RAKUでします。
アメリカ・キャロライナ地方の5つの大学と2つの施設が共同で開催しアーティストをサポートした『FORCE of NATURE』が見せたアートの力を、まだまだ現代美術の現状が厳しい日本に紹介し、アートを支える仕組みを考えようといった主旨で、京都造形芸術大学、成安造形大学、京都市立芸術大学、京都芸術センター、金沢美術工芸大学にて、展覧会・シンポジウム・レクチャー・アートイベントを開催することになりました。
(1) 6月20日〜7月1日:「Force of Nature」里帰り展 京都造形芸術大学GALLERY RAKU (2) 6月23日:シンポジウム「自然の力/アートの力」京都造形芸術大学 (3)6月24日:「Force of Nature」里帰り展・特別企画 <アートの力/お茶の心>京都芸術センター (4)6月25日:構想表現トーク「アートの浸透力:作り手と受け手をつなぐもの」成安造形大学 (5)6月26日:レクチャーin京都市立芸術大学 (6)6月27日:「展覧会のつくり方」-アメリカにおけるアーティスト・イン・レジデンスの取り組み- 金沢美術工芸大学 ---------------------------------------------------------- (1) 2007年6月20日〜7月1日 Force of Nature」里帰り展 京都造形芸術大学GALLERY RAKU
アメリカの大学やアートセンターなどに分かれて6週間滞在した日本の10名のアーティストたちは、それぞれの施設に併設された美術館やギャラリーで個別の展覧会を開催しました。さらに、それらの作品を一同に会した展覧会が、サウス・キャロライナ州にあるサムター郡立美術館で2007年4月に開催され、3年間をかけて全米を巡回する予定です。この度京都で行われる「Force of Nature」里帰り展は、サムター郡立美術館で行われた展覧会を基軸に、各作家たちが本展のために新たな作品を制作します。 オープニングパーティーには、アーティストのほか、アメリカから3名の関係者が来日します。
予定: 10:00~10:15 挨拶(福) 10:15~11:30 マーク・スローン講演 Force of Nature展の経緯と概要、及びコラボレイションについて 11:30~12:30 ブラッド・トマス/ケン・ランブラ講演 Force of Nature作家紹介とイベント報告 12:30~13:30 昼休み 13:30~14:00 1万人のボランティアを集め、2006年に青森弘前市で開催された、「YOSHITOMO NARA+graf A to Z」展のボランティア・リーダーを務めた北川直記による報告。 14:00~14:30 加藤種男:アサヒアートフェスティバルと地域の連帯について報告。 14:45~16:00 質疑応答。スローン、トマス、ランブラ、加藤、北川、加藤、Force of Nature出品作家。(司会:福)
(3)2007年6月24日:「Force of Nature」里帰り展・特別企画 <アートの力/お茶の心>京都芸術センター
「Force of Nature」里帰り展(京都造形大学/GALLERY RAKU)が報告展の意味を持つならば、この「アートの力/お茶の心」は和室という日本独特の空間においてのインスタレーションや盆上の小さなアートを楽しみながらお茶と御菓子をいただくという、日米文化交流のサロンの場です。また「FORCE of NATURE」に賛同して提供してくださった、サウスキャロライナ州の陶芸アーティストたちが制作した茶器も使うことで、彼らの粋な心遣いに応えようというものでもあります。二人のアメリカ人キュレイター、一人のアメリカ人プロフェッサーも席に居合わせます。このお茶の席を2国間の『アート』についての語らいの場としてご提供します。
「我々は自然の一部なのか、それともそこから切り離された存在になのか?」京都造形芸術大学 GALLERY RAKUにて「FORCE of NATURE:自然の力‐アメリカからの里帰り展」を開催しています。7月1日(日)の展覧会最終日には、クロージング・パーティーも行ないます。皆さまお誘い合わせの上、ぜひお越し下さい!
「作品自体の永続性は問題ではありません。作品を制作するために使った塩が自然に還って自然界に存在し続ける限り、何かは存在し続けると思っています。」『迷宮』の作者、山本基はそう語ります。彼は展覧会終了ごとに、作品の材料である塩を海に還しています。GALLERY RAKUでは、展覧会終了日にクロージング・パーティーを開き、皆さまに山本の作品『迷宮』を持って帰っていただきます。お持ち帰りいただいた「作品」は、この夏、世界のどこかの海に、皆さんの手で還してください。こうして塩は再び、また何らかの生き物の生命を維持していき、そしていつか山本基の作品となるかもしれません。塩を海に戻す光景を、ぜひ写真に撮ってください。その写真は、アメリカの「FORCE of NATURE」の公式サイトに掲載させていただきます。
Force of Nature公式サイト:http://www.halsey.cofc.edu/fon.html