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開催終了創作神話 〜新銀河物語〜

詳細

2012年09月01日 00:18 更新

創作神話 〜新銀河物語〜

夜空を埋め尽くす星座のきらめき。
その星座にまつわる新しい物語を、創作してみませんか。

お約束

文章作品に限定。
(川柳や詩や超短編も含みます)

実際にある星座を題材にしてください。
ただしIAU(国際天文学連合)の88星座に限定しません。
(参考:ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E5%BA%A7

複数の星座にまたがる物語でもオッケーです。
同じ星座に別々の物語がダブるのもアリです。
物語の時代背景も無制限です。

コメント(18)

  • [1] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:19

      補欠のネコ座

     そのむかし、といってもそんなに古くもないちょっとむかし。様々な星座で夜空がごったがえしてきたので、天の神様が空の整理をすると、星座たちにおふれを出しました。
     そこで、ネズミ座はすぐ近くにあるネコ座に声をかけました。
    「ネコ座さん、ネコ座さん。星座として場所を取る申請は、面倒な書類審査が必要なんだそうですよ」
    「へえ、それは聞いてなかったな。そんなに面倒なのかい?」
    「ええ。いつもマイペースのネコ座さんは、そういうの苦手でしょう。僕は細かい作業が得意だから、僕が代わりにやってあげますよ」
    「それは有り難い。ぜひ頼むよ」
     そこで、ネズミ座はさっそく申請に出かけていきました。

     ところが、書類審査が面倒だというのはネズミの嘘でした。簡単な抽選で決まるので、朝早くから神様のところに集まるように、というのが本当の知らせだったのです。
     ネコ座はネズミ座のすぐ近くにあって、空を整理するとネコ座に隠れるようなネズミ座はなくされてしまうのではないかと心配になったのです。本当はそんなことはぜんぜんなかったのですが、とにかくネズミ座は心配性だったのです。
     しかも、ネズミ座は早起きが苦手でした。だから遅刻しないように、大きな牡牛座の背に乗ってその夜は眠ったのです。それはもう安心して眠りました。

     翌朝、ネズミ座が目を覚ますと、もう抽選は半分も終わっていました。慌てて飛び起きて、牡牛座の背からすべり降りたのですが、みんなはネズミ座を見てにやにや笑っています。
     どうしたのかと思っていると、神様が言いました。
    「お前は、またネコ座を騙しただろう」
    「な、なぜそれを」
    「東洋で干支を決める時も、お前さん、同じことをやっていたからな」
     牡牛座が答えました。
     ネズミ座は恥ずかしくなって、逃げ出してしまいました。
     ネコ座は代理抽選の結果、88星座からは落選しましたが、補欠として名前だけは残りました。
     ネズミ座が補欠にも残らなかったのは、こういうわけなのです。

     おわり
  • [2] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:39

    はいはーい。
    とりあえず参加表明だけしときます〜。
    11月末なら、何とかなりそうですし(笑)
  • [3] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:43

         てんびん座

    その昔、ずる賢い男がなんとかして神々に勝ちたいと思い、ある難題を思い付きました。
    この世に多いのは悪人か善人か、というものです。
    ある神は「善人だ」と言い、別の神は「悪人だ」と言い、また別の神は「同じだけいる」と言いました。
    神々は頭を悩ませました。このままでは人間に負けてしまう。負けず嫌いな彼らには耐え難いことです。
    話し合いについて聞いた鍛治の神は、すぐに小さな天秤を作り、神々の元へ持って行きました。
    「これはどんなものでも量ることのできる天秤です。これに問えば教えてくれるでしょう」
    神々は早速天秤を使い、見事男に勝ちました。
    この天秤は神によって星座にされ、てんびん座として知られています。
    実際どちらが多かったのか。それは神々だけが知っています。
  • [4] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:45

    >文流さん

    おみごと!
    最後の一文が深いです。
  • [5] mixiユーザー

    2012年09月01日 01:39

         おひつじ座

    羊は駆ける。
    陸を、海を、遠く遠く。
    神より賜った命を胸に。
    妹を失った兄を、その悲しみを背に。
    山を、川を、遠く遠く。
    金の羊はどこまでも駆ける。



         からす座

    白は黒に変わった。
    自らの性のためか、あるいは過ちのためか。
    白は黒に変わった。
    神の使いはゴミをあさる薄汚い鳥へ落とされた。
    白は黒に変えられた。
    償うこともできないままに。
  • [7] mixiユーザー

    2012年09月01日 22:46

         くじゃく座

    孔雀は老いた博士に恋をしていました。
    ありえないと知りながら自分に振り向いてくれることを願っていました。
    しかし博士は亡くなり、孔雀だけが遺されました。
    孔雀は博士の周りを何度も回り、悲しげに高く一声鳴くと動かなくなりました。
    博士に寄り添うようにして死んだ孔雀を不憫に思った神が孔雀を天に上げ、くじゃく座としました。
    ぼうえんきょう座が隣接しているのは、博士が天文学者だったからだと言われています。




    天野月子さんの「博士と孔雀」という曲から着想を得たので、問題があれば下げます。
  • [8] mixiユーザー

    2012年09月01日 22:55

    文流さん、ナイス。
    孔雀座はオスだから、博士はおばあちゃんでしょうか。
  • [9] mixiユーザー

    2012年09月02日 00:37

         おうし座

    神が不貞を働き、ある国の王女との間に子が生まれました。
    神は子の十歳の誕生日に一頭の牡牛を与えました。牡牛はたいそう立派で、またよくなついたので、王子は喜んで世話をしました。
    ところが、王子が十五になる年に飢饉が起き、自分の子でない王子を快く思わなかった王は、王子が可愛がっていた牡牛を許可なく殺してしまいました。
    これを知った神は激怒し、獅子をけしかけて狩りへ出た王を八つ裂きにさせました。
    牡牛は王子の要望もあって星座となり、晴れた夜には空を歩いて王となった王子の心を慰めました。




    神はもちろんギリシャ神話のあの方。
  • [10] mixiユーザー

    2012年09月02日 00:49

    ほんにあのひと、あっちこっちの美女に手ぇ出してますなぁ(笑)
  • [11] mixiユーザー

    2012年09月02日 01:01

    >しちみ黒猫

    ほんましょうのない人ですなぁ(笑)

    でもその人間くささがいいんですよね。
  • [12] mixiユーザー

    2012年09月02日 10:09

    すみません、「さん」抜けてましたあせあせ(飛び散る汗)
    全然気付かなかった…
  • [13] mixiユーザー

    2012年09月02日 10:32

    私も気づいてませんでした^^;
    こんにゃろー。
  • [14] mixiユーザー

    2012年09月03日 02:27

      いちばん偉い動物

     ある時、たくさんの動物が集まって、誰が一番偉いか決めることになりました。
    「それはもちろん、力が強いことさ」
     象が言いました。そして、生えている木を押し倒し、巨大な岩を転がし、他の動物たちと綱引きをやってみせました。誰も象には勝てませんでした。
     ところが、綱引きの綱が突然ぷちんと切れました。見ると、一匹の野ネズミがそこにいて、胸を張って立っていました。
    「どうだい、誰も僕に気づかなかっただろう。すばしこいのが一番偉いんだ」
     そう言うと野ネズミは、そこらを目にも止まらぬ速さで駆けまわり、あっちの草むらに入ったかと思うと、いつの間にかこっちの草むらから顔を出し、しまいには動物たちの足元を駆け抜けて、何頭かの動物を転ばしてしまいました。
     ところが、その野ネズミに素早く駆け寄り、あっという間に捕まえてしまった動物がいました。チーターです。
    「すばしこいだけじゃ、駄目だね。誰よりも走るのが速くなくちゃ」
     そう言うと、チーターはあっという間に地平線の彼方まで走り去ってしまいました。
     ところがどうしたことか、チーターはなかなか返って来ません。そこで、キリンが言いました。
    「どれ、ちょっと見てやろう」
     キリンは誰よりも高く首を伸ばし、遠くを見回すことができました。
    「見えた、見えた。チーターさんは、向こうのほうで、疲れて休んでしまっているよ」
     それを聞いて、みんなは笑いました。誰だって、そんなチーターよりは遠くまで続けて走れたからです。
     気分が良くなったキリンは、言いました。
    「どうだろう。遠くまで見通せた私が一番偉いということで」
     しかし、それに異議を申し立てたのは鳥たちでした。そこにいたすべての鳥は、誰だってキリンより遠くを見通す自信があったからです。
     キリンは、悔しくてしょうがありませんでした。これでもう誰よりも偉くなれるところだったのですから。どうしても我慢できずないキリンは、目一杯背伸びをして首を伸ばしていたら、いつしかぐんぐん背が伸びて、いつの間にか鳥たちが飛ぶのより高く、どこまでも遠くを見通していました。
     気がつくと、キリンは夜空の星になって、地上を見渡していました。

    おわり
  • [15] mixiユーザー

    2012年09月04日 01:29

      錬金術師と太陽炉

     そのむかし、ひとりの天才錬金術師がいました。
     あるとき錬金術師は、国王に謁見し、こう言いました。
    「王様、わたくしめに大掛かりな炉を建造することをお許しください」
    「どのような炉だ」
    「はい。鉄屑と海水から、黄金を作る炉です」
    「それはすばらしい。必要な資材と人足を好きなだけ使うがいい。ただし、必ず成功させよ」
    「はい、かならずや」
     そうして錬金術師は、とてつもなく大掛かりな炉を作ることに成功したのです。

     いよいよ明日が完成という夜、錬金術師の前に光を帯びた老人が現れて言いました。
    「お前が王を騙して作ろうとしているのは、太陽炉じゃな」
    「騙すだなんて、とんでもない。あれは間違いなく、黄金を作ることもできる」
    「できるかもしれん。じゃが、人の手で太陽を生み出すのが、あの炉の本当の目的じゃ。わしの目はあざむけんぞ」
    「そうさ、あれは本当は太陽を生み出す炉だ。俺は太陽を作った最初の人間になる、神に近づくのさ。お前は、何者だ」
    「星の神さ」
     老人は言いました。
    「人間よ、あれがどれほど危険なものか、わからんでもあるまい」
    「思うように生み出せると証明できれば良い。すぐに消すさ。この国の王は馬鹿で強欲だから、太陽を作ると言っても理解できない、だから黄金を作ると言ったのさ。一度でも見れば、あれの素晴らしさはわかるだろうよ」
    「一度も燃えた太陽の火は、消したところで、目にも見えない残りカスが何百年、何千年、何万年にも渡ってくすぶり続け、お前たち人間や地上に住む生き物たちをむしばみ続ける。あの炉は、お前たちにはまだ扱いきれるものではないのだ」
     そう言うと、星の神様は、完成間近の太陽炉を夜空に飛ばし、そこで火を入れて星にしてしまいました。
    「ああ、俺の炉が」
     錬金術師は何もなくなった空き地にへたりこみ、おいおい泣き崩れました。
    「人間よ、いつかお前たち自身の力で星の世界までたどりつけたら、あの炉は返してやろう。それまでわしが預かっている」
     そう言い残すと、老人の姿は掻き消えてしまいました。
     こうして錬金術師の太陽炉は、夜空で炉座になったのです。

     おわり
  • [16] mixiユーザー

    2012年09月04日 14:51

      時間の守護者

     カシオペア座がアルファベットのW型をしているのは、亀の甲羅の模様をかたどっているからです。
     そのリクガメは、時間の神の使いです。甲羅に文字を浮かび上がらせて、人と会話ができるのです。
     だからその亀は、いつも北極星のほうを向いている、時計の針なのです。

    おわり
  • [17] mixiユーザー

    2012年09月08日 22:29

      オリオンの踊り子

     その昔、オリオンという踊り子の娘がいました。
     その娘はとても美しい容姿をしていたので、それを広告のネタにすれば一定の集客が期待できたのですが、それも度が過ぎると神様たちに嫉妬されてどんな目に遭わされるかわかったものではないのです。クマにされるやら怪物の生け贄にされるやら、ろくでもない噂をいろいろと耳にしていました。
     実際、さほどの美女でもなければ、多少の失言は愚かな人間のたわごとと鼻でせせら笑われたことでしょう。神の嫉妬による怒りを買った彼女たちはみな、やっぱり神に勝るとも劣らぬ美女ばかりだったのです。
     そこでオリオンは考えました。美人だと言ってしまうから、嫉妬されるのです。そこで自分を鏡に映して、手や足、指、髪など、客寄せに使えそうなパーツを探してみたのです。
    「あった! これだわ」
     というわけでオリオンは、神をも魅入らせる腰つき、という宣伝文句で公演を大成功させました。

     ところが、この話はやっぱり神様の耳にも入りました。神様は嫉妬するどころか、その美しい腰つきに本当に魅入ってしまい、永遠に自分のものにしたいと思ってしまったのです。
     こうしてオリオンは、夜空の星となって神様に妖艶な踊りをささげることになりました。
     オリオン座は、その見事にくびれた腰をかたどったものなのです。

     おわり
  • [18] mixiユーザー

    2012年09月08日 23:58

         ねこ座

    その昔、ある村で鼠が大量発生しました。
    鼠が何でも食べるので村は深刻な食料不足に陥り、さらに疫病が蔓延しました。
    困り果てた村長は村を訪れた商人に相談し、一匹の猫を買うことにしました。
    猫は村中の鼠を狩り、ついに鼠はいなくなりました。
    村人が猫に感謝し、この猫を神々に捧げたところ、気に入った神々は夜空に猫を象った星座を浮かべたということです。
    鼠の方は天界でも嫌われていたので、星座になることはありませんでした。
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