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開催終了テーマ企画『窓辺の小瓶の物語』

詳細

2012年06月23日 20:42 更新

ども、副管理人のかーるです。
今回の企画は……ま、テーマ企画の一種なんですが、これまでとは少し趣が違います。

ちょっとここで、想像してみてください。

窓があります。
──あ、窓はどんなのでも良いですが、手前に物が置けるスペースの有る窓でお願いします。

その窓の手前に、一本の小瓶が置かれています。
この瓶も、どんなものでも構いません。
中に何が入ってたり、刺さってたりしても構いません。

──瓶以外はダメですよ(笑)

さて、想像できましたでしょうか。
では、本題です。


その、『窓辺に置かれた小瓶』にまつわる物語を、書いて下さい。


長さ、ジャンル、瓶の形や色、中身の有無は自由です。
もちろん架空の話じゃなくても、実際に窓辺に置かれている小瓶についての実話をもとに、エッセイのように書かれてもOKです。

締め切りは、一ヶ月後の7月25日となります。
奮ってのご参加、お待ち申し上げますo(^-^)o

コメント(21)

  • [1] mixiユーザー

    2012年06月23日 21:58


       おはよう

     その夜、私は窓辺に小瓶を並べてみた。
     なぜならば、朝に弱いからだ。
     今日は一日かけて色とりどりの小瓶を集め、その中から良い色の瓶だけを慎重に選び、場所や角度を念入りにチェックしながら、片目をつむって場所を決めて並べた。
     何日かかけて壁にも目印のシールを貼ってみたり、無色の瓶で位置決めの実験をしたり、意外と手間をかけてみたのだ。うまくいってほしい。思った通りに成功するだろうか。
     不安と期待を胸にしまいこみながら、その夜はもう眠ることにした。

     翌朝。
     頭上の目覚まし時計の音で、私は目を覚ました。
     まだ眠い。手探りで目覚ましを止める。いつもなら、そのまま二度寝ということになるのだけど。薄く開けたまぶたの隙間から見えたその光景に、私はすっかり目が覚めた。
     東の窓に並べた小瓶に朝日が差し込み、白い壁に縦横無数の虹を描き出していたのだ。
     おはよう。素晴らしい朝だ。
  • [2] mixiユーザー

    2012年06月23日 22:24

    > 黒猫さん

    はやっ!しかもうまっ!(笑)
    ちょっと演出が洒落てて良いじゃないですか。
    普通なら『小瓶が置かれた』時の出来事を書くところが、逆に『小瓶を置くところ』から始まる物語。
    うん、これはほんと、お見事ですウッシッシ
  • [3] mixiユーザー

    2012年06月23日 23:08

    >かーるさん

    いやぁ(^^;。我ながら朝が弱いもんで。
    惜しむらくは、私の部屋の窓が南向きってところですか。
    ……ああ、だから朝早く起きられないんだ。休みの日は昼頃起きてます。
  • [4] mixiユーザー

    2012年06月25日 21:46

    > 黒猫さん

    いやいやいや、そんなにゆっくり起きれるって、実は凄く若いんじゃないか、とおもいますぞ。
    私なんて、寝たくても肩とか腰とか痛くて、結局6時間寝れれば良い方ですもん(笑)
  • [5] mixiユーザー

    2012年06月26日 00:05

    というわけで、私も一本書いてみました。
    破綻してなければ良いけど……(^_^;)

    私的国語辞典 その365『砂』(『創作が好き!』イベント企画『窓辺の小瓶の物語』参加作品)
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854741859&owner_id=33130006
  • [6] mixiユーザー

    2012年07月06日 16:28

    もちっと作品が集まってほしいですねー。

    ちなみにかーるさんの作品も読ませていただいてるのですが、ここまでテーマが重たいと、思いいれると一気に心がしおれてしまいそうなので、リアクションはご容赦ください。

    現在コミュニティ参加人数24人。
    創りたい衝動に日々かられてる創作ジャンキーな方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですけど。
    どんなもんでしょ。
  • [10] mixiユーザー

    2012年07月06日 23:17

    あれ? 軽い矛盾発見(笑)
    また書き直し。

    即興で書いたよーわーい(嬉しい顔)


       「小瓶を手探る夜」


     手に取るもの全て、こぼれ落ちてしまいそうだ。
     ベッドで目が覚める。俺のほっぺたに女の髪がまとわりついている。
     暗闇で手を伸ばすと、頭より少し高い窓辺に小瓶がある。俺はベッドから上体を起こし、手探りで小瓶を取り、小瓶の白い粒を少しだけ口の中に注いだ。白い苦みを飲みかけのウォッカで流し込み、また床に就いた。隣でぐーすかイビキをかいている女は明日にでも放り出す。明日にはこの粒も底を尽きるだろう。

     目覚めてシャワーを浴び、フライドチキンにマスタードをたっぷりつけて食ってやった。脳みそが左右に揺れる。今朝の震度は2か1くらいだろう。揺れたついでに頭に鋭い痛みが走った。また小瓶を開けて白い粒を口に含む。
     これは、セデス。頭痛薬のセデスだ。セデスの顆粒は依存性があり、覚醒剤ほどではないが、ハイになる副作用もあり、もう15年以上前に製造中止となった。錠剤ならいまでも薬局で売っているが、顆粒が悪さをするらしく製造・販売中止となった。

     製造中止になっても、裏で探せば案外と手に入る。
     俺は立派なセデス依存症だ。マスターベーションとセデス、どっちを取るかと言われたら、迷った末にセデスを取る。
     それがどうやら、このセデス顆粒も底を尽きた。今までセデスを安値で譲ってくれていた連中が、セデスの代わりに覚醒剤を勧めてきた。もう、セデスは扱わないとのことだ。

     この小瓶に入れて日の当たる場所に飾っておけるのも、今日でおしまいさ。
     明日からは言われるがままに、白い砂に変わり、小袋に入れて闇に隠し持つことになるのだろうか。くだらない。

     なあ、なんで俺は、こんなものを小瓶に入れて部屋の窓辺に飾っているんだろうな。
     自分に聞いてみても返ってくる答えは知っている。
     寝てるときに見上げていたいからだよ。
     
     金持ちは高いところに住みたがる。上をみりゃ、キリがないのに、上へ上へと競い合い、上しか見上げていない。人より頭一つでも高いところをってか? あいつら、上ばっか見てるから、下にいる人間のことなんか、目に入らないんだよ。

     でも、この小瓶が俺にとっての頭上だ。こんなちんけな小瓶だ。中は痛み止めの白い顆粒。昨日まで「こいつがなきゃ」と、頭をおさえつけられながら働いてはいたけれど、いくらでもぶち壊すことのできる、俺の高いところなんだ。

     瓶をとって蓋を開け、最後の粒を口に流し込み、ぬるい水で飲み干してから、小瓶を指で弾いて放り投げてやった。ちょうど昨日連れ込んだ女が吐いて倒れている吐物の上に逆さに突き刺さった。俺が超えられなかったものは所詮、こんなものだ。

     ここは高層ビルの45階。借り物の部屋だ。明日には出て行く。そして、そこからまた、積み重ねるさ。
     手に取るものすべてが液体のようにこぼれ落ちる金であろうが、時間であろうが、哀しみであろうが、また、積み重ねればいいだけさ――。
  • [11] mixiユーザー

    2012年07月06日 23:18

    すみませんあせあせ(飛び散る汗) この通り、即興なもんでわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)
  • [12] mixiユーザー

    2012年07月06日 23:25

    > 黒猫さん

    おっと亀レス失礼(^_^;)
    企画のネタについての話は、トピでしましょう(笑)

    とはいえ、皆さんお忙しいのもあるでしょうから、ま、ゆるりと進めて行きましょう。
    そもそもこのイベント企画、皆さんの創作活動の手助けになれば、って程度の意味合いで発案してるところもありますしね(^_^;)
  • [13] mixiユーザー

    2012年07月06日 23:28

    > 茶々姫さん
    いやいやいや、良いですよこれ。
    しっかし茶々姫さんは、アウトローのオッサン(兄ちゃんか?)書かせたら生き生きしてますね(笑)
    おまけにかっこいいし。
    愉しませてもらいましたウッシッシ
  • [14] mixiユーザー

    2012年07月06日 23:32

    あ、また誤字発見(笑)
    今度こそ、ラスト修正!

    >かーるさん

    そうそう。やさぐれた歌が教本だからね!
    茶々には目指すというか憧れの小説家がいないのよ。
    憧れはミュージシャンだからさ(笑)。



       「小瓶を手探る夜」


     手に取るもの全て、こぼれ落ちてしまいそうだ。
     ベッドで目が覚める。俺のほっぺたに女の髪がまとわりついている。
     暗闇で手を伸ばすと、頭より少し高い窓辺に小瓶がある。俺はベッドから上体を起こし、手探りで小瓶を取り、小瓶の白い粒を少しだけ口の中に注いだ。白い苦みを飲みかけのウォッカで流し込み、また床に就いた。隣でぐーすかイビキをかいている女は明日にでも放り出す。明日にはこの粒も底を尽きるだろう。

     目覚めてシャワーを浴び、フライドチキンにマスタードをたっぷりつけて食ってやった。脳みそが左右に揺れる。今朝の震度は2か1くらいだろう。揺れたついでに頭に鋭い痛みが走った。また小瓶を開けて白い粒を口に含む。
     これは、セデス。頭痛薬のセデスだ。セデスの顆粒は依存性があり、覚醒剤ほどではないが、ハイになる副作用もあり、15年以上前に製造中止となった。錠剤ならいまでも薬局で売っているが、顆粒が悪さをするらしく製造・販売中止となった。

     製造中止になっても、裏で探せば案外と手に入る。
     俺は立派なセデス依存症だ。マスターベーションとセデス、どっちを取るかと言われたら、迷った末にセデスを取る。
     それがどうやら、このセデス顆粒も底を尽きた。今までセデスを安値で譲ってくれていた連中が、セデスの代わりに覚醒剤を勧めてきた。もう、セデスは扱わないとのことだ。

     この小瓶に入れて日の当たる場所に飾っておけるのも、今日でおしまいさ。
     明日からは言われるがままに、白い砂に変わり、小袋に入れて闇に隠し持つことになるのだろうか。くだらない。

     なあ、なんで俺は、こんなものを小瓶に入れて部屋の窓辺に飾っているんだろうな。
     自分に聞いてみても返ってくる答えは知っている。
     寝てるときに見上げていたいからだよ。
     
     金持ちは高いところに住みたがる。上をみりゃ、キリがないのに、上へ上へと競い合い、上しか見上げていない。人より頭一つでも高いところをってか? あいつら、上ばっか見てるから、下にいる人間のことなんか、目に入らないんだよ。

     でも、この小瓶が俺にとっての頭上だ。こんなちんけな小瓶だ。中は痛み止めの白い顆粒。昨日まで「こいつがなきゃ」と、頭をおさえつけられながら働いてはいたけれど、いくらでもぶち壊すことのできる、俺の高いところなんだ。

     瓶をとって蓋を開け、最後の粒を口に流し込み、ぬるい水で飲み干してから、小瓶を指で弾いて放り投げてやった。ちょうど昨日連れ込んだ女が吐いて倒れている吐物の上に逆さに突き刺さった。俺が超えられなかったものは所詮、こんなものだ。

     ここは高層ビルの45階。借り物の部屋だ。明日には出て行く。そして、そこからまた、積み重ねるさ。
     手に取るものすべてが液体のようにこぼれ落ちる金であろうが、時間であろうが、哀しみであろうが、また、積み重ねればいいだけさ――。
  • [15] mixiユーザー

    2012年07月07日 01:50

    高層ビルの45階でハイになる薬を常用、その薬瓶は窓辺に……。

    明日はちゃんと玄関から出て行くのか、それとも違う出口を選んじゃって朝刊の紙面を飾ることになるのか。ちょい気になりましたよ。

    クロームでパンクなカットですねぇ。
  • [16] mixiユーザー

    2012年07月07日 06:46

    > しちみ黒猫さん

    言われてみれば軽くお塩学ですよね(笑)
  • [17] mixiユーザー

    2012年07月07日 20:00


    わたしも書いてみました

    漂流(0) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1857207685&owner_id=39982469
  • [18] mixiユーザー

    2012年07月07日 20:40

    > さほさん
    おお、これは。
    窓辺の小瓶にまつわる話、ではなく、
    窓辺の小瓶から始まる話、なんですね。

    爽やかな風が吹く海を想像しました♪

    あ、ちなみにもし良ければ、冒頭にコミュニティの企画参加作品であることを明記しておいてもらうと助かります(^_^;)
  • [19] mixiユーザー

    2012年07月17日 00:02

    っと、あと一週間なのに思い至りました(^_^;)
    というわけで、もう一つ追加を。

    『琥珀色の海』(『創作が好き!』イベント企画『窓辺の小瓶の物語』参加作品)
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859172743&owner_id=33130006
  • [20] mixiユーザー

    2012年07月27日 23:46

    はあい、電子書籍化完了でっす♪
    これにて、この企画は終了となりますので、投稿はしないで下さいね〜(笑)

    http://p.booklog.jp/book/54260/read
  • [21] mixiユーザー

    2012年07月28日 05:18

    かーるさんお疲れ様です。
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