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開催終了架空戦記「惑星アウラーンの大戦」

詳細

2012年05月24日 21:43 更新

はるか遠い未来、この宇宙のどこかで、長い長い戦いが繰り広げられていた。

☆惑星アウラーン
雑多な国家と文化がひしめき合う、地球に似た惑星。魔法のような不思議な力「アウラス」が、文明の基盤。
機械を利用するだけでなく、熟練者や幻想的な野生動物も生身でその力を操る。
全体としては高度な科学文明を持ちながら、アウラーンを離れるとアウラスも失われるため、宇宙開拓は進んでいない。

☆武装船団ザンク
故郷の星を持たない放浪の侵略船団。行く先々の星で、旅に必要な物資やエネルギー、奴隷などを調達している。しかし惑星アウラーン軍の抵抗が厳しく、侵略は一進一退。
人間以外は、ロボットや人格コンピュータなどが、生活と密接。
また、船団は非戦闘員もかかえている。

歴史の彼方に忘れ去られているが、どちらも遠い昔、地球を旅立った人類の末裔である。

*

上記の世界を舞台に、作品を投稿してください。
創作スタイルは自由です。
小説、イラスト、詩や短歌、音楽、お料理、立体造形などなど。
この世界と歴史に少しでも関連していれば、場所も時系列も問いません。自由です。

コメント(130)

  • [93] mixiユーザー

    2012年06月10日 00:36

        アルファスーツ

     そもそもが物資の消費をおさえるためにビーム兵器が主体だったのだが、戦い方をひとつ変えてしまえば突破口は見つかるもので。
     甲冑をまとった巨人の振り下ろす棍棒を、ベータスーツのエレブレードが受け止めた。激しく火花が飛び散るが、人とは思えないその強大な力を、ザンクの新型白兵戦用装備は見事に相殺することに成功しているのだ。中のアルファスーツ兵は、冷や汗をかいて息を荒くしながらも、唇の端に歪んだ笑みを浮かべることができていた。いける、と。
     いける、と思ったとたん、巨人たちに倒された戦友たちの顔が不意に次々と思い浮かんできた。
    「野郎!」
     巨人の棍棒を押し返し、ベータスーツは相手の巨体をはじき飛ばした。巨人は大の字になって、浅い弧を描いて宙を舞い、背中から墜落して土煙を上げた。
     アルファスーツは、兵士が着用して使用するパワー増強装置だ。ベータスーツは、そのアルファスーツの上から着用するので、身長は5メートルにも達する。アルファスーツはもともとパワーよりも速度の強化に重点を置いた設計になっていて、銃撃戦での優位性を狙ったものだ。人の運動能力に様々なサポート機能を持たせ、速度に対応させるインターフェイスという目的もある。慣性力の過減速や相殺、超高速の機動に対応する視覚補助、能動加速機動による三半規管情報の補正などなど。
     だが、銃撃戦がアウラーンの奇妙な技術には不利であることがわかってきている。どういう原理になっているのかさっぱりわからないのだが、物事の起こる確率や偶然性というようなものを操作しているようなのだ。ザンクの科学力でそのての技術というと、超光速跳躍だとか、超高次元演算装置だとか、そういう方向性になるのだが。アウラーンのそれは、飛んで来る弾が外れる、とかそういった効果が確かにあるのだ。信じられないことだが、そういうものだと考えることでしか突破口は開けなかったのだ。
     そして、剣を交える格闘戦という回答になったのだ。当たりさえすれば勝機も得られる、という方向。もちろんアルファスーツでそういったことは向いていないので、速度や感覚器の強化インターフェイスとしての機能はそのまま使って、純粋にパワーと近接攻防の機能に重点を置いた強化スーツを二重に着用する、それがベータスーツだった。もともとアルファスーツと他の装備を組み合わせる、たとえば翼や推進機をドッキングして超小型の戦闘機になるとか、大砲を背負って歩く移動砲台になるとか、単純に宇宙服として船外作業をやるとか。
     巨人の振り回す棍棒をアルファスーツの反応速度でたくみにかわし、ベータスーツのパワーで受け止め、ねじふせる。巨人の甲冑も物理的強度とは違う何かで強化されているのだろうけど、アルファスーツの速度とベータスーツのパワーで数発も殴ればだいぶへこみ、中身にも十分すぎるダメージが伝わる。頭部をぶん殴った勢いでかぶとを吹っ飛ばしたら、巨人は白目を剥いてひっくり返った。その胴体を踏みしだき、ベータ兵は雄叫びを上げる。肉弾戦は、兵士たちの士気も高揚させる。白兵戦の訓練などザンクにはろくなノウハウもないので、にわか仕込みなのだが。ふたつのスーツの性能が、それを補ってあまりあるのだ。そもそもアウラーンの連中がザンクの兵器と殴り合うというのも未経験のことだろうから、その点では条件は互角ということにもなる。
     それにしても、アウラーンの謎は残る。格闘戦にしても偶然性の影響がないわけではない。ザンクの照準技術を基準に考えれば、砲撃戦のほうがよほど偶然性の影響を受けにくいはずなのだが。ひとつの仮説として、人の意思の介入が強いほうほど偶然性をコントロールしやすい、具体的には、発射したあと勝手に飛んで行く砲弾よりも、手で握って振り回す剣のほうが確率操作力は強く、剣よりもげんこつで殴るほうがさらに強いのではないか、という考え方が今では有力になっている。
     旧式のジール型戦闘艇で、とある辺境の小国を攻めた時のデータを解析して、その仮説の裏付けがいくつも取れているのだ。その時は全ジール機は撃墜され、はた目にはまったく戦略性のない完敗のようにも見えたかもしれない。だがその戦闘で得られたデータは、どれもこれも、アウラーン人の確率操作説を後押しするものばかりだったのだ。
  • [94] mixiユーザー

    2012年06月10日 00:37

     この仮説が確かであり、仮にいまこうして効果が出ているとしたら。つまり、アウラーン星人ではなく、ザンク兵であってもその力を利用できていることになる。でなければ、アウラーンの巨人兵の攻撃はこちらに当たるがザンク兵のげんこつは空振りする、となるはずではないか。当然、アウラーンのほうがこの力の応用は進んでいて、飛び道具であっても確率操作ができているのだから、ザンクはこの不思議な力のほんの入り口を覗き見ることができるようになったのかどうか、という程度の段階なのだろうけれど。なにしろザンクの戦闘機は、アウラーン人の弓矢で撃墜されることもあるぐらいだから。だが、それでも、こうして戦果を挙げている。10体の巨人兵に、3体のベータスーツで対抗できているのだ。
     遠い昔、惑星アウラーンの一部をまるごと削ぎ落とすような大規模な小惑星衝突があったようだ。その形跡は一部の地形と、アステロイドベルトの存在から、計算と合うのだった。アステロイドベルトの小惑星のいくつかは、もともとアウラーンの大地だった。だからその一部を利用して、アウラーンの不思議な力を利用するような研究も行われていたのだが。ようは、アウラーンの大地に足をついて戦えば、そういった力は好きにできるかもしれないのだ。というか、好きに利用してるのだろう、アウラーン人の連中は。
     地上へ胴体着陸したザンクの陽陸艇を、そのままキャンプにする。このベータ隊に、引き上げの手段がないのだ。この作戦がうまくいけば、本格的な地上基地の建造拠点とする予定なのだ。3人のベータ兵は、だから、必死なのだ。意思の力を強く発生させるための実験、といったような意味もある。
     10人の巨人の半分を倒し、半分は逃げていった。3人のザンク兵は、両手を振り上げて歓喜の叫びを上げた。どうにもこうにも攻めあぐねていたザンク軍が、久々に圧勝した、記念すべき一勝なのだ。その様子を見守っていたザンクの船団でも、戦略司令室では喜びの声が上がっていた。
     だが、見上げた空に、5体の竜の姿が見えた。青空をバックに、そのシルエット。竜の開けた口が、ギラリと光った。
    「ど、どうする」
     ザンク兵のひとりが、ぼそっと言った。中は冷や汗びっしょり。
    「どうって、そりゃあ……」
     もうひとりが、言った。
    「外れてくれ、と祈るんだよ」
     竜の口から、巨大な炎が吹き出した。
  • [96] mixiユーザー

    2012年06月11日 16:00

    > 流民さん
    ぜひぜひ。どんな活躍をするのか、それとも返り討ちになってしまうのか(笑)。楽しみにしてます。
  • [98] mixiユーザー

    2012年06月17日 15:22

    > 流民さん

    カレンさんが、なんか砕けてきてますね(笑)
  • [100] mixiユーザー

    2012年06月18日 00:03

    楽しかったです(笑)
    でもこれ、今冷静に考えてみたら、日記形式じゃなくても良かったんじゃ……(笑)

    さて、それはさておき。
    久しぶりに短編を投下。
    妙に現代日本的な日ノ本とは違う、若干ファンタジーよりなガルシニア合衆国のお話です。
    ちょっと面白いキャラ、投入しました(笑)

    『アイス・マン』(創作コミュニティ『創作が好き!』内企画『架空戦記「惑星アウラーンの大戦」』参加作品)
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1852982931&owner_id=33130006
  • [102] mixiユーザー

    2012年06月19日 20:15

    > かーるさん

    やっと落ち着いて読める時間を確保できました(^_^;
    ファミレスでハンバーグがっつきながら読みました。例の和風国家のエピソードから一変、今度は米米合衆国っぽいですね。どことなく腹黒いプロジェクトも進行中みたいな。

    しかし、詳細全部謎ってのは、また人が悪い(笑)。続編を計画中ですか?
  • [103] mixiユーザー

    2012年06月19日 20:25

    > 黒猫さん
    ええ、誰も書かなかったら、続き書きます(笑)
    でもね、それよりも先に、もう一つ番外編を執筆してますので、そっちが先かな?
    なんせ、明日までに書き上げないと意味無いものですから。

    え?
    明日何が有るかって?
    明日まで内緒です(笑)
  • [104] mixiユーザー

    2012年06月20日 00:04

    さて、ないしょにしてたもの、書けました。
    ただでさえ無謀なチャレンジに、更に無謀なチャレンジを重ねてしまった気がして、
    出来上がりがかなり自信がありません(笑)

    とりあえず、黒猫さんは読んで下さい(笑)

    ショート・セッションNo28『女神たちの奇蹟』(しちみ黒猫さん執筆作品『シャム猫物語』シリーズより/創作コミュニティ『創作が好き!』内企画『架空戦記「惑星アウラーンの大戦」』参加作品)
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1853434642&owner_id=33130006
  • [105] mixiユーザー

    2012年06月20日 01:15

    > かーるさん

    そ、そーきた!
    完全に想定外。やられました。お見事! そして、ありがとうございます(^O^)

    ザミルのマッドサイエンティストぶりに燃えました(笑)。世界征服の側から召喚されたのかとさえ思ったり(笑)。

    まさかここで、このメンバーに再会できるとは。感激です。
  • [106] mixiユーザー

    2012年06月20日 06:00

    > 黒猫さん

    良かった、何よりも喜んでもらえてほっとしています(^_^;)
    なんせ私からすれば、ネット小説を書き始めるきっかけになった、と言っても過言ではない、
    ……いやいや、パソコンで小説を読む、というきっかけになったのが、『シャム猫物語』でしたからね。
    いまだに覚えてますよ、プリントアウトして旅行中に読みふけっていた就職三年目の沖縄旅行を(笑)
    もうあれから20年ちかく。
    時というのは、ほんとにあっという間に過ぎていくもんですねぇ(しみじみ)

    ってか、せっかくなんですから、アニバーサリーイヤー(ちょっとアバウトだけど)として『シャム猫物語』新シリーズ開始、ってのはいかがかと(笑)
  • [108] mixiユーザー

    2012年06月20日 12:28

    > 流民さん
    繋げるのは難しいでしょうに(笑)
    むしろ、そろそろ流民さんのオリジナル設定も見てみたいっすd(^_^o)

    リクエストするなら、地球で言うヨーロッパ付近の話が良いなあ(笑)
    北欧神話とか、ケルト神話とか、ストーンヘンジとか、ネタにも事欠かないっすしねd(^_^o)
  • [111] mixiユーザー

    2012年06月20日 21:37

    結末ですか。うーん。

    一応、ほどよいタイミングで放出できそうなアイデアは、念のためひとつストックしています。

    あと、マルチエンディングってことにして、各自結末を発表する手もあります。

    ラストは俺にかませろ!みたいな自信のある方がいたら(笑)、申し出てください。おまかせします。

    などなど。
    まだ日があるので、ざっくり保留。
  • [112] mixiユーザー

    2012年06月20日 22:21

    まあ、ほら、あとひと月以上ありますからねぇ。
    もしかしたら、新たな参戦者が現れるやも知れませんしウッシッシ
  • [113] mixiユーザー

    2012年06月23日 00:09

     「地獄の盆踊り」作戦

     3隻の新型戦艦イマジア、ロマニア、ハロスが、アウラーンの大気圏へとゆっくり降下していく。
     新型と言っても新造艦をまるまる作る資材は節約されて、従来からある艦に手を加え、機能やら装備やら戦略やら積載品やらに新技術を投入したというものだが。今回のはまた戦況を一変させるべく、今までにないまったく新しい技術でもって作戦に挑んでいるのだ。
     忍び足のように慎重に降下しながら、だいぶ高度を下げたところで、アウラーン戦力の影をカメラ映像でとらえた。兵士たちは緊張する。艦は、シールドを展開していない。この特殊作戦のため、そんな装備は取り外してあるのだ。
     敵の戦力は、巨大なは虫類がコウモリの羽を生やしたような生物、いつもの竜だ。戦艦で降下しようとすると、決まってこのデカいのが現れる。ザンクの戦艦がいくつも落とされているのだ。
     拡大映像がモニターに映し出された。この作戦では、全乗組員に標的の姿を確認させる必要があるのだ。
    「見ろよ。女だ」
    「あの格好。水着っていうか、薄布一枚っていうか、ほとんど半裸だぜ」
    「なんか、むちゃくちゃ苦しそうじゃないか」
    「まてよ、成層圏付近まで生身で上がって来たってか。なんて無茶な」
    「なあ、俺たち、アレを撃ち落とそうってんだろ。なんか、良心が痛むなぁ……」
     兵士たちの心にいろいろとややこしい動揺が走った。が、次の瞬間。竜が口を開き、その中が赤く輝き、光の束が発射された。
    「2番艦ロマニア、被弾! 主動力部に直撃の模様。重力制御出力低下、高度を維持できません。急激に降下、分解していきます……爆発を確認。大破しました」
     1番艦イマジアの乗組員たち全員、一斉に背筋が凍り付いた。いま直面してる状況が、良心どうこうといった問題ではないと悟る。モニターディスプレイでは、竜の背の娘はガッツポーズを決めていた。
     その竜の首が、イマジアのほうをとらえた。
  • [114] mixiユーザー

    2012年06月23日 00:09

     今度こそ空気が凍り付きかけるが、艦長の一喝が艦橋に響いた。
    「全乗組員、防御態勢! メトロノーム始動!」
    「ア、アイアイサー! メトロノーム、始動します!」
     艦内放送で、メトロノームが一定のリズムを刻み始めた。乗組員は一斉に直立の姿勢になり、前へ習えのポーズを取った。
    「ハイヤー!」
     続いて、右手を頭上に、左手を肘から曲げて垂直に立てる。
    「ホイヤー!」
     今度は上半身をひねるようにして、その両手を今度は左側へ伸ばす。
    「ハイヤー! ホイヤー! ハイヤー! ホイヤー!」
     乗組員たちはハイヤホイヤと大合唱をしながら、一糸乱れぬ盆踊りを踊り始めた。ラジオ体操だか交通整理だかのようにも見える。
    「ハイヤ!ホイヤ!ハイヤ!ホイヤ!」
     竜の口の輝きが増すにつれて、メトロノームのペースが速くなっていく。竜の炎が発射され、一直線にイマジアに襲いかかった。
    「ハイヤホイヤハイヤホイヤ!!!」
     すでにおかしな宗教みたいになりながら、兵士たちは声を揃えて絶叫した。泣いてる兵士もたくさんいた。竜の炎は、イマジアの直前でぐっと軌道をそらし、弧を描いて宇宙の彼方へと消えていった。
    「回避。作戦成功です、艦長!」
    「し、信じられん……」
     艦長も斜め上に万歳のポーズで、言った。わー、っと慣性が上がった。竜の娘は、目を丸くしてびっくりしている様子だった。
    「よし、いけるぞ。反撃開始だ。全乗組員、攻撃態勢! メトロノーム始動! 砲撃手、タイミング合わせー!」
    「アイ、サー! メトロノーム始動。砲撃手、タイミング合わせー!」
    「タイミング、合わせます!」
     再び、さきほどととは違うテンポでメトロノームのリズムが艦内放送され始めた。
    「シー!」
     全員そろって両手を前から上に、背伸びのポーズ。
    「パー!」
     そのまま両手で円を描くようにぐるっと大きく回して、胸の前でクロス。
    「メー!」
     胸の前で、合掌。
    「ウーッ!!!!」
     顔の前で花びらのようにぱっと両手を開いた。と、同時に主砲発射。エネルギーの束が、身をよじった竜の翼をぎりぎりかすめた。
    「ああっ! 惜しいっ!!!」
     艦長が前のめりになり、モニターに食い入った。兵士たちの間からも「ああーっ!」と声が上がり、悔しそうに地団駄を踏む者もいたりした。
     半裸の娘を乗せた竜は、身をひるがえして急降下して行った。艦長は、マイクに向かって力強く宣言した。
    「前乗組員に告ぐ。我々は、敵の追跡にかかる。諸君も知っていると思うが、アウラーンの地表に接近するほど、アウラスの力が強くなることが判明している。さらに降下すれば、きっとあのふざけた非常識な生物を撃墜できる! この力で対抗できれば、我々は奴らに勝てるのだ! ロマニスのかたきを打ち、そのことを我々の手で証明してみせようではないか!」
     おおーっ!と声が上がった。兵士たちの士気が上がっている。最初は頭の上に疑問符を大量にぶら下げていた連中が、今は盆踊りする気満々である。
     1番艦イマジアと、3番艦ハロスは、竜を追って降下を開始した。

     過去の戦闘データと、アウラーンの地上にひそかに降下したスパイチームの成果により、どうにか突き止めたこの盆踊りパターンは、アウラーン人にとってしてみれば幼稚園のお遊戯のような初歩的なアウラス体感手順だと判明するのは、もうしばらく時間をかけて研究が必要であった。
     とはいえ、死にたくないという兵士たちの強い思いと、集団盆踊りという物量作戦が功を奏していた。
     だが、このあと全艦撃墜された。
     地上に近づくにつれアウラスの力が大きくなるのは、アウラーン人にしても同じか、それ以上だったからである。
  • [116] mixiユーザー

    2012年06月25日 22:42

    >流民さん

    ありがとうございます(^^)
    つなげようとか、関連させようとかでなく、好きなように想像を巡らせてみると、いくぶん楽になるんじゃないでしょうか。
    パワードスーツでバトらせたい!とかそういう動機でも、ぜんぜん良いと思いますよ。考えたり書いたりして楽しいのが一番。
  • [117] mixiユーザー

    2012年08月20日 00:01

    さあて、残り期間が少なくなって来ましたよ。
    というわけで、参加作品です。
    前々回の『アイス・マン』の続編。
    普通なら邪道すぎる大量破壊兵器の登場です(笑)

    『ドラゴン・ファイア』(創作コミュニティ『創作が好き!』内企画『架空戦記「惑星アウラーンの大戦」』参加作品)
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1866005838&owner_id=33130006
  • [118] mixiユーザー

    2012年08月20日 00:49

    そうだった。そろそろラストエピソードを書いておかないと(汗)
    メモは紛失。思い出せるだろうか。
  • [119] mixiユーザー

    2012年08月20日 01:54

    >かーるさん

    ついにアウラスの力をチャージできるように(笑)今にアウラス電池とか作れそうな勢いですね。

    かーるさんの世界では着々とザンクがアウラスの力をものにしているようで。未知の力というアドバンテージを失えば、アウラーン陥落も時間の問題なのかなぁ(^_^;)。
  • [120] mixiユーザー

    2012年08月20日 05:43

    > 黒猫さん

    あうっ、逆です(笑)
    今回の話は大戦の前半。
    ザンクはあの手この手を使い、自力で惑星への侵入を試みています。
    アウラスに関する技術も、まだようやくそういった物があるんだと理解した程度。
    それでも技術力は遥かに上なので、どんどん侵攻されています。

    今回は逆に、アウラーンの大国ガルシニアが、そのこれまでの技術力を持ってアウラスを圧縮し発射できるようになって。
    それをザンクに知らしめるための、彼らの月面基地への試射となったわけです。

    恐らく後半になれば、アウラーン側の裏切り者が情報を提供したりして、アウラスの力もザンクの技術力もそれぞれの敵側に渡り、親和していくんじゃないか、と。
    征服ではなく、ゆるやかな共存として。
  • [121] mixiユーザー

    2012年08月23日 00:55

      グラファの遺識

     空へとゆっくり浮かび上がった巨大な五隻の鉄の船に付き従うように、無数の竜たちが群れて飛んだ。見上げる光景は、海底からダイオウクジラに集まる翼魚の大群を見ているようだった。それは凱旋を祝うパレードのようにも、何かの葬列のようにも思える、不思議な神々しさを醸し出していた。

     惑星アウラーンの侵略戦争で、いつしかすべてのザンクの船はアウラーンの地上にあった。アウラーンの攻撃により撃墜されたものもあれば、地上侵攻の切り札として乗り込んだ強襲戦艦もあった。地上戦も混沌を極めたが、いつの間にか戦いは収束していた。
     そのころになると、多くのザンク人はアウラーンの地上で当たり前のように馴染み暮らしていたので、彼らの手の届く範囲にとってアウラーン侵略は成功をおさめたことにもなる。だが彼らの地上での生活を手に入れるために、多くのザンク人の命が失われた。何が勝利で敗北なのか、もう誰もわからなくなったことが、大戦終結の指標となった。
     それですべてが終わったと誰もが思っていたころ、一部のザンク人たちの間にある動きが生まれた。船を、また宇宙へ飛ばそうというのだ。それは忌まわしき大戦の記憶を呼び起こすものであり、誰からも嫌悪された。だが、彼らはやめようとしなかった。
    「旅を、始めたいんだ」
     彼らの意思は、複雑な思いをはらみながらアウラーンに暮らすすべての人々の心に入り込んでいった。なぜ、と問う者も多くいた。誰が言い始めたのか、そういう問いかけにザンク人たちは「そういう血筋なのさ」と答えるようになっていた。彼らの心の様子を、一番きちんと伝える言葉だったのだろう。
     地上に降りた、または落ちた船のほとんどは、アウラーン人によって破壊されていた。アウラーンの力で破壊されたそれは、ザンクの技術では簡単に修復できるものではなかった。それでも、いくつかの船の残骸を組み合わせれば、再び空を飛べる、そういう計画が立ち上がったのだった。地上の残骸は、数えきれないほど。そこから生きている部品を組み合わせて修復が試みられたのは、二十五隻。そして、ついに五隻が息を吹き返した。
     アウラーンの人々の協力がなければ、なしえなかった。プロジェクトに参加したアウラーン人の思い入れも、試運転では最高潮となった。だがそんなアウラーン人たちも、疑問を抱きながらの作業だった。自分たちは、ようやく同朋となった者たちを追い出すために、こんなことをやっているのではないかと。
  • [122] mixiユーザー

    2012年08月23日 00:56


     そして多くのザンク人たちが、船に乗って空へと。激励の叫び、涙をともなう別れの叫び、達成感を噛み締める叫び、地上に残るザンク人が旅立つ者へ期待をこめる叫び。二度と遭えない旅立ち。名残を惜しみ、無数の竜が地上の人々を背に乗せて、船のまわりをついて行く。
     それは凱旋を祝うパレードのようにも、何かの葬列のようにも思える、不思議な神々しさを醸し出していた。

     ザンクが地上に落としたザンク文明の動力源は、こうして地上から姿を消した。ほとんどの人工人格たちも、五隻の船にできる限り乗り込んで、ザンク人たちと一緒に旅だっていった。
     だが、中には地上に残る人工人格もあった。
     それは、バッテリーが尽きればそれで終わりという、破滅的な選択でもあった。
    「あの容積では、あたしたち全員を乗せて行くことなんで、できないのでしょう。あたしの席は、他の誰かにゆずるわ」
    「寿命、ね。興味ありましたよ。どんな気分なんだろうな、寿命が来るって」
    「いやぶっちゃけ、バッテリー切れよりも故障した時とかのほうがぜんぜん心配だよ、俺。脳死した人工人格から移植、とかそういう感じになるんだろうか。それともアウラーンの魔法でもって、ちょちょいのちょいと直ったりしてな。ははは」
    「死にたくない。それは、思うさ。怖い。だけど、こうなってみるまで、寿命で死ぬとか考えることなかったもんな。変な気分だ。この気分は、飛んで行った奴らには味わえないんだろうな」
     そうして、残る者は残った。

     あと数年、あるいは十数年もすると、最後の電源も底を突く。
     そう、グラファは語った。悟ったように、と言えば、そう、悟ったような感じにも思えなくもない。無感情と言ったほうが本当なのかもしれない。だがその最後の人工人格は、誰よりも多くの経験を積み、多くを見てきて、だから誰よりも感情が豊かな電子頭脳であったとしても不思議はないのだが。むしろすべてを知りすぎると平均化され、平坦になるのかもしれない。
     いや、違う。彼は、そのグラファと名乗った電子の人格は、生きたいのだ。生きながらえるため、可能な限り電力の消費をおさえている。仮死状態のように。
     そんな生きているか死んでいるかもわからないようなかすかな状態で、貴重な電力を浪費してまで、この壮大な歴史を長々と語ってくれたのは、なぜなのだろう。
     しかしグラファは、それきり、すっかり口をつぐんでしまった。

     おわり
  • [123] mixiユーザー

    2012年08月23日 00:57

    はい、これでおしまい。
    じゃなくて、時系列の一番最後にこれが来る、というだけです。

    まだ日数は少しあります。
    ここに至る途中の物語、もうちょっと集まるでしょうか。
  • [124] mixiユーザー

    2012年08月23日 05:30

    > 黒猫さん
    おお、エンディングっぽい(笑)
    締め切りをようやく実感してきましたよ(笑)

    そうそう、これ、電子書籍化しようと思うんですが、順番どうしましょ?
    やっぱり時系列に並べて、目次代わりの年表か何か作ったほうが読む人に親切でしょうか……?
  • [126] mixiユーザー

    2012年08月23日 10:51

    > かーるさん

    ありがとうございます。
    かーるさんのレイアウトセンスは毎度信頼に足るものと実感しているので、前後関係をいじるのはおまかせして、その料理の腕を存分にふるっていただきたいところなのですが。

    いじるなら、時系列に忠実にするのでなく、適度に前後関係をバラしていただけると嬉しいです。
    もともと正確な前後を意識して書いたわけではないので、きっちり整えようとしても矛盾のほうが目だってくる気がします。
    厳密には固めず、読み手にいろいろ想像する余地を残すような……いや、むしろ読み手を混乱させるぐらいの悪意を持ったクリエイトも、面白そうじゃないでしょうか。
  • [127] mixiユーザー

    2012年08月23日 10:54

    > 流民さん

    ありがとうございます。
    思ったほど機械たちを活躍させてあげられなかったので、トリを務めさせてあげました。
    どこかの森の奥で、半分ばかり木の根や蔦に覆われるようにして、すすけた鉄色のほこらみたいのがたたずんでる。そんなイメージです。
  • [128] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:05

    はい、しゅーりょー。
    おつかれさまでした(^^)
    そして、参加の皆様、読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
  • [129] mixiユーザー

    2012年09月01日 00:35

    はいな〜♪
    結局3人でしたけど、何だか濃密な企画だった気がします。

    ほんと、こう言う企画って、一期一会で楽しいっすねえ(^o^)
mixiユーザー
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