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開催終了レントゲン技師の職から学ぶ

詳細

2015年08月19日 06:30 更新

と き 8月31日(月)19:30〜
場 所 石打集落センター 会議室
参加費 100円 
報告者 松本直之さん(岡波総合病院勤務)

原発事故以来、「放射線」と言う言葉を聞いて多くの誤解と過剰な恐怖感が生まれたことは間違いないでしょう。
レントゲンに使われるX線も放射線の一つ。1895年に発見されてから骨折はもちろん肺への蓄積物、各内臓の異常、歯の状態など私たちの体の状態を知るために必要不可欠なものとなっています。
今回は現役レントゲン技師からX線の歴史と構造、受診者や技師の受ける被曝量と許容量、そして病院と言う身近にあってあまり聞く機会のない職場の話を聞き、原発や原爆の放射能についても議論したいと思います。

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2015年09月10日 10:54

    第43回学習会報告
    今回の報告は某総合病院に勤める“診療放射線技師”松本直之さんが「放射線の話もろもろ」と題して話をしてくれた。「広く浅く」と前置きをし、放射線の歴史から始まった。
    論文に出された人類初のレントゲン画像は有名な“助手の左手”の画像で、1895年ドイツの物理学者レントゲン氏の電子の動きの研究から発見されたものだった。翌年には「地中からも放射線が出ているのではないか?」とベクレル博士がウランを発見する。偉人伝で誰もが聞いたことのあるキュリー夫人は夫のピエール・キュリーと協同でラジウムから核エネルギーを発見し、ポロニウムの研究に心身を削るが、夫の急逝後研究を続けた夫人の名前が一般的に残ったようだ。1902年には“原子物理学の父”と呼ばれるラザフォード氏がα線β線γ線の発見をした。
    放射線の性質にはレントゲンの「透過作用」、「電離作用」、赤外線などの「熱作用」、紫外線や可視光の「写真作用」、光を蓄積する「蛍光作用」がある。電離とは原子の回りを回っている電子が離れることで、これによりエネルギーが生まれる。エネルギーはもっとも強いが遮蔽されやすいα線から順に、β線、γX線、中性子線とエネルギーは小さくとも透過性の強い放射線の種類がある。
    そして学校の授業でも習った原子構造、原子番号などの図式説明から、核エネルギーを生み出す「壊変」の説明へ。順序立てられとても理解しやすい説明だった。
    個人的に関心を持っていたX線発生機の構造は、電子を照射しタングステンで反応させる「制動X線」、モリブデンと反応させる「特性X線」という電圧でエネルギーを制御できる2種類となり、略図で見る限り意外に単純な構造に拍子抜けした。
    人体への被曝によるデータも多く出された。組織感受性と呼ばれリンパ組織、骨髄、生殖器は特に放射線の影響を受けやすい。受精から15日間に100mSvの被曝をすると流産し、男性は150mSvの被曝で一時不妊となるとされる。胸部X線撮影で0.1mSv。CTを1回受ければ10mSvの被曝を受ける。ガン細胞への照射となると数千mSvの被曝を受けるが、実際これらの医療行為が行われるかどうかは患者にとっての利益が最優先される。
    続いて出された「生活習慣によってガンになるリスク」というデータでは、100〜200mSvの被曝の上位に“塩分の取りすぎ”と“運動不足”があった。さらにその上には“3合の飲酒”や“喫煙”などもあるのだが、おもしろいのは“肥満”より“痩せすぎ”のほうが上位にあることか。このデータからは、がん予防の観点で1000mSv以下の被曝は日常の不摂生と同等と読める。
    プロジェクターを使い核エネルギーから医療現場の実情まで、非常に多くのデータを基に的確な解説をしてくれた。放射線を出す“放射能”とエネルギーである“放射線”の違い。資料の最後に映し出された「正しい知識を持って正しくおそれましょう」が、今回の話の軸だったと思う。            (西浦武男)
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