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開催終了 映画「橋のない川」を見よう

詳細

2015年01月22日 16:52 更新

と き 1月27日(火)19:30〜
場 所 石打集落センター 会議室
参加費 100円 
報告者 稲葉耕一さん


言葉の定義は根拠によりさまざまだが、いわゆる“被差別部落”の先祖は穢れを祓う能力と職権を持った人々であり、古都である奈良周辺は特に多い。穢れ思想はヒンドゥーの教理から仏教とともに伝来し、神道とも強く結びつく。春日大社御祭りの行列先頭も穢れを祓う部落民らしい。そのような部落民は中世以降身分制度の最下層に位置付けられ、現代に至る被差別の元となったのかも知れない。
明治後期の奈良の山村集落(御所市の小森集落)を舞台に、不条理で陰湿な差別を受ける生活を描いた住井すゑ(1902年-1997年 奈良県出身)の小説「橋のない川」を、1992年版の映画から差別問題と部落問題を学びたい。
この映画は大柳生で撮影され、稲葉さんも小森の村人として出演したらしい。 

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2015年02月23日 06:03

    舞台は明治後期の現御所市。小森という被差別部落に住む少年の成長とともに、他の集落とを隔てる川と橋が差別の象徴として描かれている。
    明治維新により身分制度から解放された穢多・非人は、新平民と呼ばれながらも変わらず差別対象とされている。意外だったのは新平民が自らをエッタと呼び、平民社会との関わりに遠慮していることだった。
    「橋のない川」について詳しい解説があったが、全文は掲載できないのでなぜ著者がこの本を書いたのか中心に下記サイトから転用する。
    http://www.ushikunuma.com/~sumii-sue/hashinonaikawa.htm
    住井すゑがライフワークとして、『橋のない川』を書き始めたのは、夫の犬田卯を失い、その遺品の万年筆を握った時からである。その時のことを次のように述べている。「夫の魂は私に移った。これからは二人分・・・」と抽象的に。つまり、『橋のない川』は犬田卯と住井すゑ2人の共同作業によって書き始めたのだと。彼女は夫の死という悲しみを飛躍のエネルギーに変えていったのである。
    遡ると、彼女が6歳の頃、奈良県の故郷で行われた、天覧による陸軍大演習の時、「天皇さんかて糞をするんだ」と知り、人間はみな同じで平等と気がついた。さらに9歳の時、幸徳秋水らの大逆事件のことを知らされて深い悲しみを負う。「わたしが小学校3年のときです。あの事件は1910年、明治43年でしたね。 幸徳秋水、名は伝次郎という極悪人の一味が天皇に対して謀叛を起こしたと、学校の朝礼で校長が話したわけですが、なぜ極悪人かというと、幸徳秋水は国の富を国民に平等に分配しようといったから・・・というくだりで、わたしはびっくりしてね。そんなすばらしい人がこの世にいたのかと。この世の富をみんなに平等に分配する、それをわたしは子ども心に願っていたのです。それを実行しようとした幸徳は神様みたいな男だととっさに思ったですね。」と、『わが生涯−生きて愛して闘って』で二女れい子に語っている。この大逆事件は反逆に加わった24名のうち12名が処刑され、のこり12名は無期懲役となるのだが、その理不尽さ不条理がやがて住井の反差別の結晶となり、彼女の人間的な感性と、夫である犬田卯の思想・哲学が受け継がれ、それが『橋のない川』の文学の原点になったと言えよう。
    物語は、奈良盆地の農村を背景に、日露戦争で父を失った主人公の誠太郎、孝二の幼い兄弟が貧しくとも、母と祖母の温かい手に守られて、素直に成長するのであるが、小森という被差別部落に生まれたため、いわれのない差別を受け、エタと呼ばれ、醜い卑しいものの如くみなされたのである。2人は成長するに従って、自分たち部落を包む不安な環境、それは差別が親から子へ、子から孫へと引き継がれ、のがれようのない苦しみを負い続けることであり、その不条理を打破するため差別との闘いを敢然と始めるのである。彼らの闘いは平等と人権のためであり、やがて全国に広がり水平社結成にかかわっていく。
    住井すゑは『橋のない川」』について「私の作品は、差別をなくし、部落解放をするために書いたものです」と自ら言う通り、あくまでも差別に反対し、人間の命や平和の尊さを訴えつづけたもので、それはライフワークにふさわしい大仕事となった。1〜7部合わせて800万部以上読まれたロングセラーである。  
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  • 2015年01月27日 (火)
  • 奈良県
  • 2015年01月27日 (火) 締切
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