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開催終了梅の月ヶ瀬を訪れた画家達からまなぶ

詳細

2014年03月20日 19:02 更新

と き 3月25日(火)19:30〜
場 所 石打自治会館(石打集落センター)
参加費 100円 
報告者 稲葉耕一さん


幕末の京都奉行神沢貞幹が自らの随筆で取り上げた後、多くの文人墨客に知られることになった月ヶ瀬梅林。南北朝時代の伝説から明治期に至る烏梅製造用の白梅は10万本あったとも言われ、現在は1万本と言われるので10倍の梅の木が平地の少ないこの土地に植えられていた。「月ヶ瀬の梅を見ずして人生を語るな」と言った江戸後期の文人頼山陽の言葉や、今に残る水墨画や日本画の名張川両岸が梅で真っ白に埋め尽くされる景色も誇張ではないのだと感じ入る。
今回はそのような月ヶ瀬梅林へ想いを馳せ、不便な道中を物ともせず観梅に訪れた貫名海屋や浅井忠、田能村直入や富岡鉄斎などが書き残した絵画と画家たちから当時を推察してみたい。

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2014年04月08日 15:45

    第29回学習会[梅の月ヶ瀬を訪れた画家達からまなぶ(報告者稲葉耕一さん)]
    月ケ瀬の梅は元々烏梅(ウバイ)用に植樹されたもので、江戸後期には10万本あったと言われ、月ヶ瀬の様子を記した江戸期の文献には“住民は烏梅を売って生活している”と記録がある。特に桃香野の生産量が多かったようだ。他の文献からも白梅は月ヶ瀬以外にも治田、吉田、白樫にも植えられていたらしい。
    月ヶ瀬住民には馴染み深い園生姫物語なども含め、記録として残っていない江戸期以前の話は伝説である。“園生姫”は南北朝時代、後醍醐天皇の待女が笠置山から月ヶ瀬へ落ち延び、世話になった礼に都で高価で売れる烏梅の作り方を伝えたとされる。烏梅は紅花染めに使われ、紅花に含まれる赤い色素を定着させる強酸性の媒染剤で、烏梅自体が紅花染めの色を出すわけでは無い。お水送りの二月堂内には“のりこぼし”という開山堂にある椿の造花が飾られ、花弁の赤い色は紅花染めがされている。明治以降、化学染料の輸入増大により烏梅製造は衰退し、全国で唯一尾山の中西家で作り続けられている。
    月ヶ瀬の梅を初めて記したといわれる江戸中期の京都奉行神沢貞幹の著作「翁草(オキナグサ)」の後、月ヶ瀬の名を全国に轟かせることになったのは斉藤拙堂著「月瀬記勝」である。乾(=ケン/上巻)の「梅渓遊記」と坤(=コン/下巻)の当時の著名人の書画を取り上げた2冊から成る。後世、月ヶ瀬橋北詰下の岩肌に彫られ、また尾山天神神社前の大きな石碑に刻まれる「兩山相蹙一溪明 路斷游人呼渡行 水與梅花爭隙地 倒涵萬玉影斜�圈堽昌柿蠻�りて一溪明らかに 路(みち)断え遊人渡し(渡し船)を呼びて行く 水と梅花とは隙地を争い さかしま(逆さま)に萬玉をひたして影斜横》」と、急峻な渓谷の川面に映る梅の風光明媚さを漢詩で賞賛し、「月ヶ瀬の梅を見ずして人生を語るな」と言ったのは頼山陽。この漢詩は後に教科書にも載り、ますます月ヶ瀬を有名にした。その他多くの南画(=南宗画/中国山水画を源流)家や、時代がやや下って著名な洋画家も来訪した。
    話をしながら稲葉さんは数点の掛け軸や書籍に掲載されている資料を見せてくれた。日本の洋画草創期を代表する浅井忠の画は意外にも簡易な水墨画。数年前、観光会館で5年にわたり展示が行われ、明治から大正時代にかけて書画で活躍した富岡鉄斎は「名士観梅図」と題し、過去に来訪した頼山陽たちが酒を酌み交わしながら観梅するさまを想像して描いている。知人からもらった年賀状に貼り付けられていたという南画家で幕末の三筆と呼ばれる貫名海屋(ヌキナカイオク)の画は、「月ヶ瀬探梅図」と題した綱を張った渡し舟の図。この画には「天保6年24,9cm17.9cm静嘉堂文庫」と書き添えてあるが、幕末にこの地を「月ヶ瀬」とは呼ばなかったので後世の書き足しなのだろうと推測する。
    江戸後期を代表する南画家田能村竹田の第一弟子で、明治期の南画界の中心にいた田能村直入は明治2年に来訪。梅の資料館と騎鶴楼、石打の民家にも大作が保管されている。
    どの名や書画も文章で読んだり図版で見たことはあるものの、改めて列挙してみると「名勝月ヶ瀬梅林」の名の重さを感じる。自らの住まいであるが故に知っているようで知らない“月ケ瀬の記録”。書庫の隅に眠る分厚く重い“月ケ瀬村史”を一たび繰れば、身近な地名と由縁に、私たちがいま眼にしているこの地の時代の流れにハマってしまうこと請け合いである。                               (西浦武男)
mixiユーザー
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  • 2014年03月25日 (火)
  • 奈良県 月ヶ瀬石打
  • 2014年03月25日 (火) 締切
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参加者
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