11/1(日) OPEN 17:00 / START 17:30 東京 恵比寿LIQUIDROOM 原田郁子 from クラムボン 中納良恵 from EGO-WRAPPIN’ [中納良恵 with 菅沼雄太(Dr)] Laura Gibson with Ethan Rose Hanne Hukkelberg [Hanne Hukkelberg(Vo, G)・Ivar Grydeland(G, Samples)・Martin Langlie(Dr, Samples)]
ひとつのテーマで組まれる特集プログラム”Feature of FANTASIA”。今年のテーマは「女性の声」。 クラムボンの原田郁子、そしてエゴラッピンの中納良恵、それぞれのソロ・パフォーマンス。ポートランドに在住するシンガーソングライター、ポストロック以降の感覚でルーツ・ミュージックを提示するローラ・ギブソン。ローラは同郷のエレクトロニクス・ミュージックのアーティスト、イーサン・ローズとともに初来日を果たします。そしてノルウェーからは03年に「Little Thing」で世界の注目を浴び、今年サードアルバム「Blood From A Stone」をリリースしたばかりの妖精の声、ハンネ・ヒュッケルバーグが初来日。日本で一夜限りのパフォーマンスを披露。自分に向き合いながら響かせる4人の声は、音楽への敬意や喜びをストレートに伝えるものです。それぞれの個性は、音楽ジャンルや地域、言語を越えて、音楽の持つ本質的な魅力を語りかけます。
Hanne Hukkelberg / ハンネ・ヒュッケルバーグ 3歳から、ノルウェーのコングスバーグで、歌や楽器の演奏を始める。後に様々なジャズ、ポップ/ロックバンドと同様にドゥームメタルのバンドでも演奏。オスロ音楽芸術大学を卒業後、パワフルなライヴ・パフォーマンスで評判に。2005年(ノルウェー・ヴァージョンは2004年)にThe Leaf Labelからリリースした、ファースト・アルバム『Little Things』は、彼女がまだ十代の学生の時に書かれた曲で構成。その幅広い音楽性、想像力豊かで様々な音楽を折衷した不思議な魅力に満ちたエクスペリメンタル・ポップは、Joanna NewsomやBjörk、Stina Nordenstam、Billie Holliday達とも比較される小さな妖精のように魅惑的な声を持った独自のヴォーカルスタイルとともに、エレクトロニカやインディ・ポップのフィールドだけでなく、広く多くのアーティストやリスナーに注目されることになった。2007年には、さらに大きなスケールで制作された2ndアルバム『Rykestrasse 68』をリリース。ハンネの独創性(壊れたタイプライターやキッチン雑貨、咽をならす猫の音、自転車のホイール音などで構成される実験的なリズムトラック)は、ヴァイヴ、グロッケンシュピールやテルミンと、ブラス、ストリングスと融合し、Emiliana TorriniやMúm、そしてTom Waitsのサウンドと同様に素晴らしい響きを提示。成熟した新しいレベルに到達したサウンドは高い評価を得た。今年リリースされた3rd アルバム『Blood From A Stone』は、ハンネ自ら公言する“ROCK”アルバム。彼女が聴いていたという80年代のインディロック、Sonic Youth、Cocteau Twins、Pixies、 Einstüerzende Neubauten、P.J. Harveyらの影響を色濃く反映しながらも、ドラムサウンドは、通常のセットではなく、旗を掲揚するポールの音、電車のドアの音や、カモメの声、岩、キッチン雑貨、冷凍室の音、ストーブや学校の机などの音を使ったフィールドレコーディングで作られた独自のサウンドで構成されるという、ワン・アンド・オンリーなロック・アルバムになっている。De La FANTASIA 09では、『Blood From A Stone』に参加したミュージシャンたち、Ivar Grydeland (Huntsville)、Martin Langlie (Gåte, Valkyrien Allstars)と初来日を果たす。 Official site: http://www.hannehukkelberg.com/ MySpace: http://www.myspace.com/hannehukkelberg
Laura Gibson / ローラ・ギブソン ローラ・ギブソンはオレゴン州の南岸(太平洋沿岸)の伐木搬出で有名な都市、コキーユで育ち、父親は森林警備隊、母親は幼稚園の先生だった。高校時代は州内一の走り高跳び選手で、大学では数学の学位を取り、大学院ではカウンセリングを学んだ。現在はポートランド在住であるが、ポートランドの音楽シーンとは全く関係ないところで音楽活動をスタートさせている(AIDSのホスピスや幼稚園の教室でライヴを行っていた)。2004年に自主制作で6曲入りミニ・アルバム『Amends』をリリース。2006年11月に最初のフル・アルバム『If You Come to Greet Me』をポートランドの良心的なインディ・レーベル、HUSH RECORDSより発表(アナログ盤はThe Appleseed Cast、Black Moth Super Rainbowで有名なGraveface Recordsより。ヨーロッパでは2008年にスペインのAcuarela傘下のBorne Recordingsより発売)。この『If You Come to Greet Me』がじわじわと話題となり、日本でも密かにロング・セラーとなった。2008年にはブラインド・レモン・ジェファーソンやエリザベス・コットン他のカヴァーを収録した限定の6曲入りミニ・アルバム『Six White Horses: Blues &Traditionals Vol.1』を制作し、彼女のツアーとHUSHの通販のみで販売している。 2009年2月、スフィアン・スティーヴィンス、ビル・フリゼール他を手掛けたタッカー・マーティンをプロデューサーに迎えて制作された2ndフル・アルバム『ビースツ・オブ・シーズンズ』(twinkle 2 / HEADZ 129)にて日本デビューを果たしている。2009年10月にはイーサン・ローズとの共演盤『Bridge Carols』をリリース予定で、このアルバムを引っさげて初の来日公演を行う予定。ヴァシュティ・バニアンやジュディ・シルの過去の傑作群の様に、聴いた瞬間に時代を超越した雰囲気を醸し出すローラの哀愁帯びた「うた」と、繊細かつ暖かみのある素晴らしいナイロン弦ギターの演奏は、是非ライヴで体感して欲しい。 Official site: http://www.hushrecords.com MySpace URL: http://www.myspace.com/lauragibson
原田郁子 / Ikuko Harada(clammbon) 1975年福岡生まれ。 95年にミト・伊藤大助とクラムボンを結成。バンド活動と並行してソロ活動も行う。様々なミュージシャンの楽曲やライブへの参加、作詞や執筆など、活動は多岐に渡る。9月には、いしいしんじ原作の音楽劇『トリツカレ男』にヒロイン役で出演。毎日ピアノを弾き語り、劇中音楽をリトル・クリーチャーズの青柳拓次氏とともに担当する。 Official site: http://www.clammbon.com