ミン・シャオフェン (閔小芬/Min Xiao-Fen):琵琶(pipa), vocal 二千年を超える中国琵琶音楽の伝統を継承し、現代に新たな可能性を切り開く驚異的ソロ・パフォーマー。琵琶奏者であった父に師事、中国の琵琶演奏全国大会などで優勝し、中国随一の名手として政府が主催するワールド・ツアーに参加。上海シンフォニーや南京ナショナル・ミュージック・オーケストラなどのメンバーとして活動した後、1992年にニューヨークに渡り、ブルックリン・フィル、NYシティ・オペラ、NYニューミュージック・コンソート、サンフランシスコ・オペラ・シンフォニー、シカゴ・コンテンポラリー・プレイヤーズ、サンディエゴ・シンフォニーなど多数のアンサンブルに参加。一方で、デレク・ベイリー、ジョン・ゾーン、ネッド・ローゼンバーグ、ランディ・ウェストン、マーク・ドレッサー、スーシー・イバーラ、ジョージ・ルイス、ワダダ・レオ・スミスなどのインプロヴァイザーやジャズ・ミュージシャンとも共演、フィリップ・グラスのチェンバー・オペラ “The Sound of a Voice”、“Hotel of Dreams”への出演など、多方面で活躍している。96年にリリースされた彼女の作品『The Moon Rising』は、BBC Music Magazine誌によりその年のベストCDに選ばれている。
田中悠美子 (たなか・ゆみこ):太棹三味線, vocal 東京芸術大学音楽学部楽理科、同大学院で音楽学を専攻。在学中、義太夫三味線の音色に惹かれ、文楽の人間国宝、故・野澤錦糸に義太夫三味線を、女流義太夫の人間国宝、竹本駒之助に義太夫節の語りを師事。鶴澤悠美の名前で17年間女流義太夫の三味線弾きとして活動し、1990年度芸術選奨文部大臣新人賞(音楽部門)受賞。現在、現代音楽作品の演奏、ニューミュージックのフィールドにおける即興演奏、音楽劇におけるパフォーマンス、ダンスとのコラボレーション、コントアーティストとの共演など、実験的な表現活動を通して三味線や日本の声の可能性を検証中。ドイツの作曲家ハイナー・ゲッベルス演出による音楽劇 “Hashirigaki”の世界ツアー(2000〜08)におけるパフォーマンスは、The GuardianやNew York Times誌で好評を得た。また04年、ニューヨークの人形アーティスト、バジル・ツイストが制作した舞台作品”“Dogugaeshi”では音楽構成および演奏を行い,同作品は多数の賞を受賞。04年春、ソロCD『tayutauta』をリリース。09年に義太夫節保存会会員として重要無形文化財総合認定者となる。