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開催終了4/1月pm7半 岡本かの子 「老妓抄」  司会:ロイヤーさん

詳細

2013年03月07日 16:56 更新

時間 : 19:30〜 (21:00終了予定)定刻にお出で願います。恐れ入りますが、開始10分前以前のご到着はご遠慮ください。
課題図書:岡本 かの子 「老妓抄」 (新潮文庫「老妓抄」などに所収)
青空文庫で読めます
http://www.aozora.gr.jp/cards/000076/card447.html
選定・司会:ロイヤーさん
【参加費】
 1000円(コーヒー、紅茶またはワインが付きます)
(読書会中にお食事はできません。またCafeBarKIYONOにお食事の持ち込みはできません。 お食事が必要な方は、読書会終了後、パスタなどを500円でご注文になれます)
お土産について:読書会中に皆でつまめる菓子、果物などのお土産は歓迎です(飲み物はご遠慮ください)
【定員】:8名

会場: 千代田区平河町2-2-5カフェバーKIYONO 電話5212-4146
地図:googleマップで「カフェバーきよの」で検索
http://bit.ly/p15SIR
問い合わせ :03-5212-4146(清野) または JONYあてメールで


※ なお、ご出席のかたには、今後の課題図書にふさわしい作品を推薦していただきたいので、よろしくお願いします。(原則文芸書100頁以下位の中篇か短編、文庫本等廉価で容易に入手可能なものがよい)


【紹介】 財を築き、今なお生命力に溢れる老妓は、出入りの電気器具屋の青年に目をかけ、生活を保障し、好きな発明を続けさせようとする。童女のようなあどけなさと老女の妄執を描く。

コメント(10)

  • [1] mixiユーザー

    2013年02月25日 12:20

     ご承知の通り岡本太郎の母である岡本かの子の代表作で、明治以来の文学史上、屈指の名作とも称される「老いた芸妓が若い男を飼う話」です。
     以下は、冒頭で主人公の老妓(小その)が若い芸妓に語るシーンからの引用です。 作品の雰囲気を感じ取っていただけますと幸いです。

    「だがね。おまえさんたち」と小そのは総すべてを語ったのちにいう、「何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎないのだね。いまこうやって思い出して見て、この男、あの男と部分々々に牽ひかれるものの残っているところは、その求めている男の一部一部の切れはしなのだよ。だから、どれもこれも一人では永くは続かなかったのさ」
    「そして、その求めている男というのは」と若い芸妓たちは訊き返すと
    「それがはっきり判れば、苦労なんかしやしないやね」それは初恋の男のようでもあり、また、この先、見つかって来る男かも知れないのだと、彼女は日常生活の場合の憂鬱な美しさを生地で出して云いった。
    「そこへ行くと、堅気さんの女は羨うらやましいねえ。親がきめてくれる、生涯ひとりの男を持って、何も迷わずに子供を儲もうけて、その子供の世話になって死んで行く」
     ここまで聴くと、若い芸妓たちは、姐ねえさんの話もいいがあとが人をくさらしていけないと評するのであった。

     数十分(早い人なら十数分)で読み切れる、大変短い短編ですが、2時間にわたる読書会でも色々と語れる中味の濃い作品だと思います。
     
  • [3] mixiユーザー

    2013年02月26日 10:57

    なべやん様

     いつもご参加ありがとうございます。

    さて、

     ゆるい読書会ですので「名作の老妓抄について語る」のではなく「老妓抄で語る」という方向性を目指します。
     つまり明治以来の文学史上屈指の名作である老妓抄については、文学論的にはいろいろな議論ができるであろうし、歌人でもあった岡本かの子自身の他にも、息子の岡本太郎や夫で画家の岡本一平など岡本家の芸術家としての系譜など、いろいろな話の切り口があると思いますが、そうした薀蓄は横に置いておき、この作品を素材に恋愛とか人生について参加したみなさんが自由にお話しできる会にしたいと思っています。
     自らの中のさまざまな思いを引き出してくれる。短いながらもそんな力のある作品だと思っています。
     この作品の最後にある歌を引用します。

    年々にわが悲しみは深くして
       いよよ華やぐいのちなりけり

     名作と言っても、今ではかなりマイナーになってしまったので、あまり、皆さんのご興味はなく、これ以上は集まらないかもしれませんが、若い男を飼う老妓を通してみる「愛」と「人生」をなべやんさんとジョニーさんと3人きりで語りあかすというのは、とてもとてもディープな熱い夜(?)になりそうで、それはそれで楽しみです。

     ちなみに実施日は4月1日です。
     化かされないよう注意してくださいね。
  • [4] mixiユーザー

    2013年03月16日 19:06

    をなべやんさんとジョニーさんと3人きりで語りあかすという、三人の会にお邪魔します
    参加お願いします
  • [5] mixiユーザー

    2013年03月25日 17:45

    あっこ様

    ご参加ありがとうございます。
    あっこさんとも語りあかしたいです。
    よろしくお願い致します。
  • [6] mixiユーザー

    2013年03月26日 14:36

     読書会も近づいてきましたので、ぼつぼつと本書について読書会でどのようなお題で話し合うかについて語ってまいります。

    お題1 夢を追うことが、夢でなく現実になった時、その時あなたは?

     この作品を語る一つの切り口としては、生活の心配がない状態で自分の好きなことができた場合、本当に人は自分のやりたいことだけに専念できるのか? という問題があります。
     例えば藝術家のはしくれになりたいなどの願望があったとして、様々な経済的な、または家庭の事情から、働きながらコツコツとやっていた人がいたとします。
     その人は、「ああ、生活のため、家族のために費やす時間をすべて自分の夢の実現に投入できれば」と、夜な夜な思うかも知れません。生活のためにせっかくの才能が開花せずに終わるのかという恐怖のようなものにさいなまれているかもしれません。
     では、突然誰かがパトロンになってくれて、生活費の心配はしなくて良いから好きなようにやりなさいと、何の条件も紐もつかずに好きなだけ自分の作品を描いたり、才能を磨きなさいと言われて、果たして毎日の疲れ果てた勤労者生活の中で夢見ていたような創造的生活ができ結果を出せるのでしょうか? という問題です。
     この作品はその辺をとてもリアルに描いており、身につまされるようなところもあります。
     まず、一番目のお題でした。
  • [8] mixiユーザー

    2013年03月26日 15:21

    お題2 老妓抄は、皺だらけのいじわる婆さんの物語なのか?
     
     老妓抄という題名ですが、「老妓」は何歳なのでしょうか。
     老妓というとお婆さんのイメージですが、この作品が書かれたのは1938年(昭和13年)です。当時の日本はというと、「我が国の平均寿命は、昭和初期までは,男女とも45年前後の値であった。すなわち、当時の死亡状況の下で人間が生活するならば,生まれてから死ぬまでの平均年数が45年程度となるということである。」(厚生白書より引用)
     昭和20年代の始めでも女性の平均寿命は50歳代でした。
     まして花街で働く芸者さんなら、働き始める時期も引退の時期も早かったはずです。老妓の年齢を推察できるのが以下の箇所です。
    「小そのが永年の辛苦で一通りの財産も出来、座敷の勤めも自由な選択が許されるようになった十年ほど前から、何となく健康で常識的な生活を望むようになった。芸者屋をしている表店と彼女の住っている裏の蔵附の座敷とは隔離してしまって、しもたや風の出入口を別に露地から表通りへつけるように造作したのも、その現われの一つであるし、遠縁の子供を貰って、養女にして女学校へ通わせたのもその現われの一つである。」
     つまりある程度実績を残して10年前から自由が許されるようになったが、座敷の勤めもまだ完全に引退しているのではないということです。そして経営者の側に入ったようです。そうすると老妓といっても年をとった芸者というだけで完全に引退した老人ではないのです。そうすると推定ですが、当時の平均寿命が45歳くらいならば、年齢はまだ30代でしょうか。
     さて、老妓が30代くらいだとすると、物語の様相が変わってきます。
     そもそもこの物語は、老妓とその養女と、老妓に囲われる柚木の3人の物語ですが、これを現代に置き換えれば、まだ30代の銀座のママとその養女の女子高生と20代の夢を追いかけている青年のラブストーリ(三角関係の話)とも読めてしまいます。
     何だか艶やかな話になってきました……。
  • [9] mixiユーザー

    2013年04月01日 12:02

    参加させてください。
  • [10] mixiユーザー

    2013年04月01日 12:50

    ブーニャンさん

    ご参加ありがとうございます!


    本日の進行は以下の予定です。

    1 作品について語る
     老妓とその養女と、老妓に囲われる柚木のそれぞれについて
     
     老妓は柚木に恋愛感情をもっていたのか?
     
     養女は柚木のことをどう思っていたのか?
      
     柚木は老妓や養女にどんな気持ちをもっていたか?
     特に作品の最後に「たいへんな老女がいたものだ、と柚木は驚いた」とあるが、この時の柚木の気持ちとは?

     作品の最後の老妓の歌に込められた思いとは?

     この作品の場景描写等の美しいところについて語りましょう。

    2 作品を材料に語る

    (1)柚木のように誰かが夢をかなえることに助力してくれるとして自分ならどうするか?
    また、どうなるか?
     夢の実現について語る。

    (2)「何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎないのだね。いまこうやって思い出して見て、この男、あの男と部分々々に牽ひかれるものの残っているところは、その求めている男の一部一部の切れはしなのだよ。だから、どれもこれも一人では永くは続かなかったのさ」 という老妓の言葉があるが、恋愛とはそうなのか?
     老妓の言葉をもとにして恋愛論を語る。
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  • 2013年04月01日 (月) 月曜 pm7:30
  • 東京都 千代田区平河町2-2-5カフェバーきよの
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