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開催終了「幻の名作・怪作を発掘!『SFマガジン』を創刊号から読んでみる」

詳細

2012年02月10日 14:41 更新

山本弘SF&トンデモNIGHT#7
「幻の名作・怪作を発掘!『SFマガジン』を創刊号から読んでみる」

【出演】山本弘(SF作家/と学会会長)
【時間】2月24日(金)
    開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間)
【場所】トークシアターなんば紅鶴
    大阪市中央区千日前2-3-9 『レジャービル味園』2F

 グレッグ・イーガンやテッド・チャンもいいけれど、昔のSFだって面白かった!
 1959年12月に創刊され、すでに半世紀の歴史がある『SFマガジン』。80年代以前のクラシックSFを深く愛する山本弘が、その初期の号の中から、今となっては読めない幻の名作、心温まる佳作、奇想天外な怪作、爆笑の珍作の数々を、主観と偏見でピックアップ。素朴だけれど楽しいクラシックSFの魅力を語り尽くします。クラークやアシモフなどの大御所と違い、決してスポットの当たらないマイナーな作家たちの、想像力の競演をお楽しみください。

↓前売り券などの情報はこちらから。
http://go-livewire.com/

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 何でこういう企画を思いついたかというと、実は60年代の『SFマガジン』がどんなものだったのか知ってる人って、SFファンの中でも少ないんじゃないかと思ったからです。
 かく言う僕も、初めて読んだのが1972年の4月号。それ以前の号は、友人から借りたり古本屋で見つけたり図書館で読んだりして、全冊読破しました。
 今のSF界で中心になって活躍している作家や評論家の人たちも、たいてい僕と同世代か、僕より年下の人ばかり。60年代どころか、70年代の『SFマガジン』も読んでないんじゃないかと思うのです。

 僕の印象だと、『SFマガジン』がいちばん面白かったのは60年代なんです。
 理由は簡単。1940〜50年代は英米のSFの黄金時代で、その時期に書かれた名作の数々が少し遅れて訳されていた。もちろん60年代の(当時)最新のSFも載っていた。それに加えて、星新一、小松左京、筒井康隆、光瀬龍、眉村卓、半村良、豊田有恒、平井和正といった日本作家の方々も次々にデビューしてきて、傑作をいっぱい発表していた。60年代後半になると、バラードやオールディスなどのニューウェーブも台頭……。
 つまり、ものすごく凝縮されたエキサイティングな10年間なんです。
 あと、当時のSFは今に比べてプリムティヴな分、とっつきやすくて面白いというのもありますね。今のSFと違って専門用語が少ないし、ディテールに凝ったりしてないから、すらすら読める。その面白さを今の方々にも伝えたいんですね。

 ちなみに、クラーク、アシモフ、ハインライン、ディック、ブラウン、ブラッドベリらに関しては取り上げません。後で短編集に再録されてるので、今でも読もうと思えば読めますから。
 復刻の可能性ほとんどゼロの、ダニエル・F・ガロイとかJ・T・マッキントッシュとかワイマン・グインとかキャロル・エムシュウィラーとかアナトリイ・ドニエプロフとかの作品について、熱く語りたいと思っております。他にも、あまりにひどすぎて逆に記憶に残ってしまった怪作もいろいろ(笑)。
 大阪近辺にお住まいで、興味がおありの方、お越しいただければ幸いです。 

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2012年02月25日 15:34

     お越しいただいたみなさま、ありがとうございます。 前回の「女ターザン」の回よりもずっと多かったですね(笑)。

     ものすごく濃い人が来て「そこ間違ってるぞ」とツッコミ入れられたらどうしようかと思ってたんだけど、そんなことはありませんでした。やっぱり60年代の『SFマガジン』を読んでる人はほとんどいないようです。
     有名な作品については、読んだことがあるかどうか観客に挙手してもらったんですが、驚いたことに、シェクリイの「危険の報酬」でさえ、読んでた人がほとんどいませんでした。確かに今、手に入りにくいからなあ、シェクリイ。 「危険の報酬」なんて今読んだ方が面白いと思うんですけど。
     クリス・ネヴィルの「ベティアンよ帰れ」も、やっぱり読んでる人が少ない。一時は「アルジャーノンに花束を」と並ぶ名作だったはずなんだけど。

     個人的には、僕がすごいバカSFだと思ってる作品群──バンクスの「電送人間」とか、ドニェプロフの「むらさきの女」とか、ダンセイニの「電離層の幽霊」とか、グリンネルの「生きているボロ」とか、ハミルトンの「樹のごときもの歩む」とか、海野十三の「宇宙女囚第一号」とかで、お客さんがきっちり受けていたのが嬉しかったです。いやあ、バカでいいよハミルトン!
     逆に紹介が難しいと感じたのは、“せつない系”のお話。エムシュウィラーの「ベビイ」とか、パジェットの「黒い天使」とか、クリストファー・ヨウドの「クリスマス・ツリー」とか、アーンダールの「広くてすてきな宇宙じゃないか」とか、どれもしんみりしてていい話なんだけど、あらすじだけ聞いてもあんまり面白くないと思うんですよね。
     あと、ストルガツキーの「最初の試み」やスタージョンの「少数報告」のように、今となっては科学的に否定されていて成立しなくなった話もいろいろ。初めて読んだ時はぶっ飛んだんですけどね、「少数報告」。
     ロソホバツキーの「砂漠の再会」も、アイデアは抜群に面白いんだけどなあ。科学的に無理ありすぎるから、今のSF作家は書かないでしょうね。
    「今となっては読めない話」と「今となっては書けない話」が多いことを痛感いたしました。

     今回の企画のために、バックナンバーをいろいろ読み返してたんですが、やっぱりキャサリン・マクリーンやキャロル・エムシュウィラーが面白いことを再確認。
     他にも忘れられた傑作がいろいろ。ダニエル・F・ガロイの「プライアブル」、何とか復刻できないかな。宇宙船内を舞台にした『そして誰もいなくなった』! これ、埋もれさせるの惜しい。
     あと、何でアルジス・バドリスの『無頼の月』は単行本になってないんですかね? 謎。
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  • 2012年02月24日 (金) 開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間)
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