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開催終了第8回北京大学日本人留学生学術交流会

詳細

2008年10月23日 19:00 更新

新学期はじめての第8回北京大学日本人留学生学術交流会が以下のような要領で行われることになりました。

 いつもは日本人留学生の方に報告していただいていますが、今回は、日本に留学して博士号を取得し、北京の大学で教えておられる方に報告していただくことになりました。報告者の銭�久淦萓犬蓮�日本の同志社大学に留学され、博士号を取得され、現在は、中国人民大学の講師をされています。
銭�久淦萓犬蓮△修慮Φ羸�果を日本語で『近代日本の知識人と中国ナショナリズムの展開』(2007年6月)として中国人民大学出版社から刊行された気鋭の若手政治思想史研究者です。今回は北京大学とも縁の深い吉野作造に関して報告していただきます。

 お時間とご関心のある方はご参加いただければ幸いです。
なお、レジュメや会場の準備などありますので、参加されたい方は、11月1日深夜までに代表の山口(ngodzilla21@yahoo.co.jp)(迷惑メール対策のため@が全角になっています。半角の@を入力して送信ください。) まで参加希望とのメールをください。

 教室が決まり次第おってお知らせをいたします。
それではどうぞよろしくお願いいたします。

時間:2008年11月8日(土曜日)報告午後3:00〜4:00質疑応答4:00〜5:00ごろその後場所を移して懇親会の予定です。(場所のわからない方のために北京大学勺園2号楼前に午後2:30分に集合してから教室に移動の予定です)
場所:北京大学の教室(現在未定)
言語:日本語
報告者:銭�久沺蔽羚饋楊餌膤惺峪奸�
報告題目:吉野作造の日中提携論――第一次世界大戦から国民革命期にかけて――
報告要旨:近代日本と中国の相互理解に大きく寄与した知識人として、吉野作造を「戦前に於ける日中提携主義の代表」として位置づける評価がある。その「日中提携主義」を裏付ける論拠として、五・四運動期における吉野の中国論及び多くの中国人との交流がとりあげられている。五・四運動の国民的基盤を否認し、第三者の煽動によるものと断定する輿論が圧倒的であるなか、吉野はいちはやく五・四運動を反侵略主義・反官僚軍閥を目標とした自発的な国民運動(「支那の排日的騒擾と根本的解決策」一九一九年七月、吉野?)と規定し、黎明会.新人会を中心に中国の新知識人・李大�,蕕箸慮鯲�運動をすすめ、反軍閥反官僚の日中民主主義運動の提携こそ、両国の親善と東洋の平和を実現する道であると提言し、第一次世界大戦後における国際秩序の再編の一環として新たな日中連帯の方向性を打ち出している。

 しかしこの時期の吉野は、日中両国における民主主義の提携運動を呼びかけ、一方で、パリ講和会議において中国が主張する山東権益のドイツからの直接還付要求を、けっして支持しなかった(「山東問題」一九一九年七月、吉野?)。また吉野は五・四運動に対して、「支那人の暴行に対する自衛の策は決して等閑に附してはならぬ。我の正当なる利権の飽くまで擁護に努むべきは言ふ迄もない」(「狂乱せる支那膺懲論」一九一九年七月、吉野?二五六)とも主張している。何故に吉野は日中提携を主張する一方で、在華権益の維持拡張を認めえたのか。
従来の研究では、吉野の中国論に見られるこのような矛盾した主張は、基本的に民本主義対帝国主義という二元論の枠組みのなかで、「帝国主義意識の残存」として整合されてきたといえる。例えば、大正デモクラシーの歴史的意義を戦後民主主義の源流として位置づけた松尾尊�辰蓮∪鐫罅米辰飽豢絨賚伺�以降)から大戦後にかけて吉野が、「国際民主主義」の主張に大きく傾斜し、中国ナショナリズムを積極的に評価した部分をクローズアップして、大正デモクラットの吉野を反帝国主義者として評価している(松尾『民本主義と帝国主義』)。

 しかし、中国ナショナリズムへの支持と日本の在華権益擁護の主張は、当時の吉野においても表裏一体で展開されていたところから考えても、第一次世界大戦後に吉野が展開した中国論の歴史的意義を、当時の「帝国日本」が置かれていた政治情況に即して再検討する必要があるといえよう。前述した問題意識に基づいて、本報告では吉野の中国論がもつ対中国政策論の性格に注目し、中国ナショナリズムとの提携と帝国日本のナショナル・インタレストの確保を同時に模索する議論として研究対象に取り上げたい。そして第一次世界大戦から国民革命期にかけて、中国ナショナリズム運動の展開に直面し、吉野の日中提携の主張がどのような形成・変容の過程をたどったかを考察する。


北京大学日本人留学生学術交流会責任者 山口直樹
連絡先:ngodzilla21@yahoo.co.jp)(迷惑メール対策のため@が全角になっています。半角の@を入力して送信ください。)

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