●Jeff Mills Jeff Millsがテクノ・プロデューサー/DJとして世界で最も優れた人材であることはすでに説明の必要もない。 1984年デトロイトのラジオ局WDRQのDJとしてキャリアをスタート して以来、デトロイト・テクノを代表する存在として認知されてきた。 ”Mad" Mike Banksとともに結成したUnderground Resistance はエレクトロニック音楽業界に偉大な軌跡を残し、1992年にシカゴにて、誰にも束縛されないクリエイティビティーを発揮するため自らのレーベルAxisをおこし、おもにサイエンス・フィクションからインスパイアされて、タイムレスな楽曲を制作し続けている。 2004年には自ら制作したDVD「Exhibitionist」の中でDJプレイの様子をあらゆる角度からとらえ、DJカルチャーに新しい一石を投じた。 この DVD「Exhibitionist」はHMV渋谷店で洋楽DVD チャート一位を獲得するなどテクノ、ダンスミュージックの枠を超えたヒットとなった。 しかしJeff Millsのアーチストとしての活動は音楽にとどまらない。フリッツ・ラングの傑作映画「メトロポリス」やバスター・キートン監督主演のサイレント映画「Three Ages」の新しいラウンドトラック担当など、シネマやビジュアルなどこの10年間、近代アートとのコラボレーションを積極的に行ってきている。2005年7月にはフランス南部のUNESCO指定遺跡Pont du Gardにてモンペリエ交響楽団との共演によりJeff Millsの作品のクラシックバージョンが披露され「Blue Potential」というタイトルでCD,DVD化されている。パリのケ・ブランリー博物館やポンピドゥーセンターでの展示などが評価され、2007年にはフランス政府より日本の文化勲章にあたるChavalier des Arts et des Lettresを授与。 エレクトロニック音楽界では初めての受賞者となる。 2008年にはバルセロナのSonarフェスティバルでは「X-102:Rediscovers The Rings of Saturn」のパフォーマンスをMike Banksとともに披露。 このパフォーマンスは2010年メタモルフォーゼにて再演され話題になった。日本においては2003年より4年間連続で毎週テーマを変えたレジデンシーイベントを渋谷Wombにて開催したものの、最後の年2006年には「宇宙に旅立つ」という名目のもとに2010年まで来日を封印することを発表。 2010年1月1日に「地球に帰還」するまでの様子は、2008年マドラウンジ、2009年WIREでのTransmissions(衛星放送)、および2009年発表のCDアルバム「Sleeper Wakes」に収められている。 2010年4月発売の「The Occurrence」は「Sleeper Wakes」にひきつづき、Jeffが宇宙を探検している最中のできごとに関してのミックスアルバムとなっており、初回限定の片面CD片面アナログの「ハイブリッド・ディスク」は世界的に注目を集めた。 2011年頭にはJeffの宇宙探検シリーズ第三弾にして最終作の「The Power」を発表予定。 また、2010年には別途宇宙の未確認物体(UFO)をテーマにして「Something In The Sky」というレーベルを興すとともに、同テーマのパフォーマンスも各地で行っている。