この公演では最後のコーラスにディープエコーをかけてます。ドラマチックな演奏を要求される「Without You」はまだまだばらついた演奏ですが、「Cutting It Fine」は構成がストレートな分、聴きやすい演奏です。全員のソロが炸裂する「Fanfare」ではいつもどおり楽しい演奏が聴けます。ウェットンの歌いっぷりが素晴らしいアコースティックアレンジの「The Smile Has Left Your Eyes」は実に聴き応えがあります。
この曲のハウの効果的なギタープレイは素晴らしくファン必聴です。続く「Don't Cry」のイントロでのギタープレイは美しくはっと思わせます。「宮殿」の前の観客の「Easy Money!」の声に、そっちが聴きたいと思ってしまいますが、続く「Here Comes The Feeling」でのウェットンのエモーショナルなボーカルは素晴らしく、ファン感動間違いありません。ウェットンに触発されたのかハウも負けじと表現力豊かなプレイを聴かせてくれます。「Video Killed The Radio Star」も楽しく聴くことができます。
「The Heat Goes On」では全体を好き勝手に弾くハウのギタープレイが面白いです。カールのドラムソロは大変力強く最高のひとこと。この日凄いのは「Only Time Will Tell」と「Sole Survivor」で、演奏内容・音質ともに最高グレードの必聴テイクを聴くことができます。特に「Only Time Will Tell」はこれまたウェットンのエモーショナルなボーカルが炸裂し、全編の中で最高の出来です。美しい「Ride Easy」は3分台のキーボードとギターのアンサンブルの乱れが残念。
ラストは会場大盛り上がり「Heat Of The Moment」でスペクタクルショウの大団円を迎えます。話題騒然の再結成エイジアの新しいファン必聴タイトルが登場です。
Disc 1 1. Intro. 2. Time Again 3. Wildest Dreams 4. One Step Closer 5. Roundabout 6. Without You 7. Cutting It Fine 8. The Clap 9. Fanfare For The Common Man 10. The Smile Has Left Your Eyes
Disc 2 1. Don't Cry 2. In The Court Of The Crimson King 3. Here Comes The Feeling 4. Video Killed The Radio Star 5. The Heat Goes On incl. Drum Solo 6. Only Time Will Tell 7. Sole Survivor 8. Ride Easy 9. Heat Of The Moment
John Wetton - Bass & Guitar Steve Howe - Guitars Geoff Downes - Keyboards Carl Palmer - Drums & Percussions