日本に"テクノ"のシーンが少しずつ芽生え始めた90年代初期を代表する3大レーベル、"RISING HIGH"、"R&S"、"WARP"。その90年代初期WARPを代表するアーティストがAPHEX TWIN、LFO、そして3人組の『THE BLACK DOG』。ダンスミュージック全盛の中、異彩を放った"ベッドルーム・テクノ""インテリジェンス・テクノ"ムーヴメントを起こしたのが、彼らTHE BLACK DOGである。 やがてエド・ハンドレイ、アンディ・ターナーの二人は脱退し、PLAIDを結成。中心的存在であり、現オリジナルメンバーでもあるケン・ダウニーのソロ・プロジェクトとなった後、2005年にマーチン・ダスト、リチャード・ダストの二人が加入し、現在の体制となる。数多くのアーティストが、93年にAIシリーズとしてリリースされたアルバム"Bytes"、95年発表の"Spanners"などの作品を、影響を受けた作品としてあげており、今もなお傑作として語り継がれている。93年リリースの"Temple of Transparent Balls"は2007年にSOMAより再発、往年の名作を聞く事が出来る。 "WARP20"と題して、世界各地でWARP20周年イベントが開催されている2009年。彼らのLIVEを日本で体感出来るというのは、テクノシーンの歴史を紐解く意味合いでも、貴重かつ意義のある事である。
◆Kihira Naoki (Social Infection) 80年代終わりに京都にてDJ活動を開始。90年代前半の日本のテクノ黎明期においては、関西のみならず、東京を始め全国に活動の幅を広げ現在に至る種をまく。 2005年にはMix CD,"Infected Soundscape" (Horizon)をリリース。2006年からは毎年、地下茎のようなネットワークによりベルリン・ツアーを敢行。 現在は長年にわたり自ら主宰する、"Social infection"や"地下茎"を中心にSlash @ Colors studio, club Museum @ Unitではレジデントをつとめ、メタモルフォーゼには毎回出演するなど、ビッグパーティから地下の闇まで多岐に渡って活動。「ジャンルとは単なる分類用のラベルであり、その音楽の本質とは関係ない」という信念の元に横断的に生み出されるワン・アンド・オンリーなグルーヴはパーティの持つ潜在力を解放し、あなたの意識を直撃するのだ。 >>http://www.socialinfection.org/ >>http://www.myspace.com/kihiranaoki
◆Riow Arai(Libyus Music ,soup-disk,disque corde ,op.disc,...) 95年デビュー。トラックメイカー/プロデューサー/DJ。break beats,hip hop,electronica,techno,electro等の作品を日・英・米のレーベルでリリース。2007年までに『Mind Edit』『Beat Bracelet』『Rough Machine』など8枚のソロアルバムの他、ツジコノリコとのユニットRATNやL.AのラッパーNongenetic(Shadow Huntaz)とのコラボレーションアルバムを発表。07年11月にアルバム『Electric Emerald』(Libyus Music)、08年2月にMixCD『ELECTRIC OVER DRIVE』(LESSON BREED)をリリース。PLAYSTATIONのゲームソフト『フロントミッションオルタナティヴ』の音楽制作、TVアニメ『交響詩編エウレカセブン』のサントラに参加の他、多数のコンピレーションへの参加やリミックスなどを手掛ける。sonarsound tokyo他、LIVE/DJで幾多のイベントに出演。09年4月に5人の女性ボーカリストをフィーチャーした『R+NAAAA』(disques corde)をリリース。7月にREDSOUND名義でGRIND DISCO(aka イルリメ)とのスプリットアルバム『DRAG AND DROP』(Imagined Records)をリリース。11月に最新アルバム『Number Nine』(disques corde)をリリース予定。