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開催終了シンポジウム「縁起の東西―聖人・奇跡・巡礼―」

詳細

2008年02月20日 13:00 更新

早稲田大学高等研究所の主催、寺社縁起研究会・巡礼記研究会の協力による標記シンポジウムは「来聴歓迎、予約不要、入場無料です。是非おいでください。」とのことです。kuden-MLで配信されてましたので、こちらにも紹介します。

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日時:2008年3月19日(水)13:00-17:00
会場:早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)36号館3F・382教室
地下鉄東西線 早稲田駅 徒歩5分

司会:黒田智(早稲田大学高等研究所助教/日本中世図像学)

パネリスト:
藤巻和宏(早稲田大学高等研究所助教/日本宗教文学)
「日本の寺院縁起と僧伝・霊験譚――東大寺・長谷寺縁起の周辺――」
山口しのぶ(東洋大学教授/南アジアの儀礼・図像)
「南アジアの寺院縁起――ヒンドゥー教シヴァ・リンガ崇拝の神話と巡礼――」
青谷秀紀(日本学術振興会特別研究員/西欧中世史)
「中世ヨーロッパの修道院建立譚――10-12世紀南ネーデルラントの事例を中心に――」

コメンテーター:
近本謙介(筑波大学准教授/日本中世宗教文芸)
「聖地の継承と再構築に関する言説と行為――聖徳太子信仰をめぐる託宣と巡礼の視点から――」
杉木恒彦(早稲田大学高等研究所助教/南アジア密教史)
「サンスクリット語圏の拡大と聖域の形成――中世期南アジアの聖典と聖地という視点から――」
橋川裕之(早稲田大学高等研究所助教/ビザンティン帝国史)
「コンスタンティノープルの奇跡――総主教アタナシオスに注目して――」

講演:
松原秀一(慶應義塾大学名誉教授/中世フランス文学)
「一神教と寺院縁起」

趣旨:
 仏教語の「縁起」とは、因縁によってあらゆる物事が生起することを意味している。この世のすべての現象は無数の原因(因)や条件(縁)が相互に関係しあって成立しており、これらなしには結果も存在しえない。そこから転じ、物事の起こる起源や由来を「縁起」という。つまり寺社縁起とは、寺社の創建由来を説く言説・文献のことである。
 日本の寺社縁起は、文学・歴史学・思想史・美術史・宗教学・民俗学等、様々な学問領域から言及されることはあるものの、それ自体が研究の対象とされることは少ない。日本思想大系『寺社縁起』(岩波書店、1975)や奈良国立博物館監修『社寺縁起絵』(角川書店、1975)の刊行により基礎資料が提供されたことを一つの契機とし、寺社縁起そのものを対象とした研究も徐々になされるようになってきたが、縁起を持つ寺社は膨大な数に上り、また、それぞれが複数の縁起を持つこともあり、全体像を見据えた総体的な視点による研究は、いまだなされていないというのが現状である。
 一方、日本国内の縁起研究者にはほとんど認知されていないが、他地域においても縁起に相当する言説・文献が存在する。それらを検討することにより日本の寺社縁起研究を相対化することが可能となるのみならず、それぞれが重要な研究対象となりうるはずである。寺院や神社、あるいは教会や修道院といった宗教施設、およびそれらを中心とした聖なる場所――聖地・霊場。その起源と来歴を語り伝える営みからは、地域や宗教を異にしていても、少なからぬ共通点を見いだすことができよう。
 本シンポジウムは、日本・アジア・ヨーロッパにおける縁起を比較し、特に「聖人」「奇跡」「巡礼」という三つのトピックに注目して考察を加える試みである。直接的な影響関係は想定せずに、こうした点から見いだすことのできる、縁起が作られ語られる際の宗教的心性の闡明を目的とする。一方で、これらの地域にまたがる影響関係の可能性にも迫るべく、異なる宗教圏での説話の交流についての講演を配し、シンポジウムでの討議の、さらなる深化・相対化を目指す。と同時に、扱う地域の相違のみならず、文学・宗教学・歴史学という異なる学問領域の研究者による報告と討議によって、従来の比較宗教学や比較神話学とも異なる、学際研究の新たな可能性を問うことにも繋がると考えている。
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  • 2008年03月19日 (水) 13時から17時
  • 東京都 早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)36号館3F・382教室
  • 2008年03月19日 (水) 締切
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参加者
1人