今日、世界のどこか、プロフェッショナル、アマチュアを問わずオリジナル楽器・ピリオド奏法での演奏が幅広く行われるようになってきました。プロフェッショナルな音楽家であれば、オリジナル楽器に関する知識とピリオド奏法に対する理解は必須な条件と言っても過言ではありません。オリジナル楽器・ピリオド奏法は一部では非常に誤って使われたり、解釈されたりしています。また、正しい演奏法を知らずに、ただ楽器だけをピリオド楽器に持ち替えれば良いという物でもありません。また、楽器や弓について正しい知識を持たずにモダン楽器でボーイングだけをピリオド奏法の模倣で行うと、出てくる音は狙った物と逆効果になって、意図しない場所にアクセントやクレッシェンドが付いてしまうことがしばしばあります。

今回、オーストリア・ドイツでオリジナル楽器をピリオド奏法を研究し、演奏や指導に当たっている複数の音楽家、研究家、楽器製作者などの協力を得て、18、19世の異なったピリオドの音楽をそれぞれのピリオド楽器を使って演奏する演奏研修旅行を行います。

日程（最短の場合）：2012．7.28（土）日本出発、8月5日（日）日本帰国
希望者は宿泊費のみの追加で事前、または終了後にウィーン観光、ウィーンで個人レッスンや室内楽のレッスンが受けられます。但し8月8日以降まで残る方は航空運賃の追加料金が必要です。

現地での演奏会・練習予定
7月28日　各自でウィーンのホテルにチェックイン
7月29-31日　ウィーンにて練習 （1日2コマ、約6時間の練習です）
8月1日、8月2日、8月4日　演奏会

会場は下記を予定しています（変更になる場合があります）
ウィーン国立音大・ファニーメンデルスゾーンザール
バーデン・バーデン　ワインブレンナーザール
ミュンヘン　ヘルクレスザール　

曲目：
モーツアルト　歌劇「劇場支配人」（演奏会形式）
G.ヴェルデイへのオマージュ（ヴェルディ作曲、弦楽四重奏曲ホ短調オーケストラ版：クルト・レーデル編曲世界初演）
ブラームス交響曲第2番ほか

共演者・指導者：ウィーン国立音大、グラーツ国立音大などの教授、講師、オーストリア・ドイツの古楽器研究者、バイエルン国立管弦楽団などドイツプロオーケストラのメンバー、ウィーン国立音大生などを予定。

参加費用（演奏会参加費、航空運賃、宿泊費、現地移動費を含みます。食費は含みません）
一般社会人38万円
25歳以下のフリーの音楽家、音楽学生198000円。

※大きな楽器は現地でレンタル可能
※希望者はウィーンスタイルの楽器を試奏して、気に入ればそれで演奏することもできます。
（別途若干のレンタル費用が掛かる場合あり。）

注意：旅行代理店は介在しておらず、基本的に現地集合・現地解散ですので、ツアーでなく個人旅行としての参加になります。 各演奏会場間の移動は、バス（チャーター）鉄道により集団移動となります。

★参加ご希望の方やお問い合わせは、以下のメールアドレスまでお願いいたします。
info@nichidoku.net
主催：日独楽友協会　http://www.nichidoku.net/