1999年、若干19歳のイギリス人クリエイター James Holdenがリリースした”Horizons”は、ダンス・ミュージック・シーンに大きな衝撃を与えた。このトラックが何十というミックスCDに収録され、プログレッシヴ・ハウス/テクノ・シーンのDJたちの熱狂的なサポートを受けることによって、James Holdenは一気にスターダムを駆け上がることとなる。その後も、息をつく間もないほど精力的にプロダクションやリミックスを行い、Sasha初のアーティスト・アルバム” Airdrawndagger”のCo-Productionも手がけるなど、クリエイターとして多岐にわたる才能を発揮させていったJamesは、2003年に自身のレーベル”Border Community”を設立。同レーベルからリリースした”A Break in the Clouds”はいまだに売れ続けているクラシックスであり、Jamesのプロデューサー人生にとって大きな意味を持つトラックである。DJミックスも現在までに2作品リリースしており、特に2003年後半にリリースされた”Balance 005″では、プログレッシブ、アシッドハウス、テクノ、エレクトロとジャンル・レスで、個性的なトラックを詰め込みながらも、全体的に統一されたホールデン・ワールドを表現するという、まさに神業的なプレイで世界中のリスナーを驚嘆させた。
莫大な音楽知識に裏打ちされた’いぶし銀’の選曲センスと正確無比なミックステクニックで世界中の玄人オーディエンスから厚い信頼を獲得し、あのJUNO REACTORのツアーDJとしても活動する実力派。彼がコンパイラーを務めた『SOLSTICE BLACK COMPILATION』が、テクノ、トランス両フィールドのビッグネームたちと親交が深いXAVIERにしか成し得なかった斬新な内容で大きな話題となったことも記憶に新しい。その豪華な人脈から集まる未発表曲や、幅広く収集したマニアックなダンストラックを、ジャンルの枠に囚われずに次々と繰り出す職人肌なプレイは無限の音の引き出しを持ち、私たちにエレクトロニックミュージックの真髄を感じさせる。