ダンス・クラシックスにおいては唯一無二の探究心を現在も持ち続け、毎回来日するたびに新たなクラシック・アンセムを私たちに提示してくれるダニー・クリヴィット。日本のプレイにおいては大箱のダニーも最高だが、小箱でのダニーはよりスィートでセンシティブ、そしてニューヨーク・スタイル本来のアンダーグラウンドな力強いDJを披露してくれる。しかも現在の日本において数少ない「USのグルーヴを肌で感じることの出来る」サウンドシステムとクルーを誇る CLUB MOVEでの開催。東京では聴くことのできないダニーの音楽を必ず引き出してくれるはずだ。現場の空気と密接に呼応し曲を紡いでいく彼を、ジョー・クラウゼルは誇らしげに指差して断言する。「This Is D.J.!」。現在のレジデント・パーティ〈718sessions〉は、歴史的なNYのダンス・カルチャーを見事に継承している。毎回満員のクラウドが、叫び、歌い、自由に踊り…。パーティ名を冠したMix CDが昨年発売されたが、新譜を中心にセレクトしたその内容から、彼が最新のハウスについても一切手抜かりの無いことを再認識させてくれた。「楽しい」だけではない、その先の奥深い感情をダンスフロアで体現させてくれる、稀有なひと。どんな人間が声をかけても笑いかけるジェントルマンのその目は、温かなパーティ、そして音楽への信念の強さを物語っている。 (Nagi-Dazzle Drums)