いよいよ幕を開けた２０１１年のJリーグ。
昇格候補の呼び声高い東京Vをホームに迎えた開幕戦を、ほぼ完璧な内容で勝ってみせたロアッソ。サポーターの誰もが、今シーズンの手応えを感じたはず。
このチームのポテンシャルは、俺たちが思う遥か上にある。

初戦を勝って意気揚々と臨む次の試合は、京都サンガとのアウェー戦。
今オフには柳沢の放出で話題となった京都だが、ディエゴ、ドゥトラ、宮吉と揃えたFW陣は破壊力充分。このチームの問題はそこではなく、水本、増嶋、渡邊大剛、カクテヒと、昨シーズンの主力を揃って放出したＤＦ陣。
新しく指揮を執る大木武監督（南アＷ杯日本代表コーチ）とフランスから戻ってきた祖母井ＧＭ（千葉時代にオシム氏を招聘）が、どのようにチームを導くのかが最大の見ものだ。

昨シーズン以上のすばらしいスタートを切ったロアッソ。しかし、たかが１試合だ。３８分の１が終わっただけなんだ。
過去を思い出したくはないが、最高の試合をした翌週に、最低の試合をしてしまったことも、多々あったじゃないか。
だからこそ、次が大事。次を勝ってこそ、今回の勝利が意味を帯びてくる。

俺たちは、まだ走り始めたばかりだ