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開催終了音盤夜行Vol.20 “Purple Killing Mirror”

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2010年12月12日 19:41 更新

化けの皮が剥がれたので鵺は廃業しよう。
最後に思いっきり力を使って、後は野となれ山となれだ。
不定形の正体不明をばら撒いても、あっさりと私の仕業だと見破られてしまうだろう。
だから、形は決まっているけど「なんだかわからない」ものを幻想郷のあちこちに放棄してやるのだ。
大きな騒ぎにはならないだろうけど、きっとみんな不気味に思うに違いない。
飛倉の破片を正体不明にしたら人間にはUFOに見えたようだったから、それにほんの少しだけ似たものをばら撒こう。

……
そうしてしばらく経った。
様子を見るために妖怪の山へ忍び込むと、河童たちが「それ」を手に何か話しているのを見つけた。

「またいっぱい見つけたよー」
「あ、いいなー。どこにあったの?」
「あっちの沢のとこ。見て見て、全部12インチだよー」
河童たちは私がばら撒いた、「真っ黒くて溝のある正体不明の円盤」をしげしげと見つめている。
なにをしているんだろう?
円盤にぐるりと彫られた溝は一本の線になっていたり、あるいはループになっていたりする。光に当ててみると、溝の密度によって異なった模様が浮かび上がって見えて大変不気味なのだが――河童たちは楽しげにそれを見ている。
「なに見てるの?」
じれったいので、河童たちの前に姿を現して声をかけた。
「あっ鵺だ」
天狗に写真を取られてから、もう幻想郷で私のことを知らない者はほとんどいないようだった。
「レコードだよー。なんだか最近あちこちに落ちてるんだよ」
レコード? なんだか私の知らない間にそういうものになってしまったようだ。
「これをろくろで回して針を乗せると不思議な音が聴こえるんだよー」
「プリズムリバーの末っ子が鳴らすような、まるでこの世ならざる音がするのよ」
「……」
己の顔がこわばっていくのを自覚する。
河童が私よりも私の作ったものに詳しいとは。
「森の方にある道具屋の店主が知ってたんだよ。あそこの店主は物の名前なら何でも知ってるから、それでわからないものと言ったらあなたが正体不明にしたものぐらいだろうね」
河童たちは声をそろえて笑うが私は笑えない。
――ああ、ナズーリンがふっかけられたと言っていた、あの道具屋か。
確かに、「なんでもわかる」知識を持つものがいて、「なんだかわからない」ものを作れる能力を持つ私がいて、分が悪いのは明らかだった。
「それで、こっちの円盤のほうが幻想郷にあるのは珍しいって言ってた。ろくろの機械はいくつかあって、それを参考にして私たちでも再生できる機械を作ったんだよー」
「最近、電気もたくさん使えるようになったしね」

ああ、やっぱり。
化けの皮が剥がれたので鵺は廃業しよう。
どんなものであれ楽しめる才能を持った幻想郷の住人たちには、正体不明は恐怖でもなんでもないんだから。
じゃあ、鵺をやめたらぬえは何になる?
「……ねえ、それの使い方を教えてくれない?」
とりあえずやれることをやろう。私は自分で作った、どんな音が入っているかもわからない円盤を手に取った。
———

【DJs】
JiNG*da*LaW / MUZIK SERVANT / 天音 / 白月らび /和泉幸奇 / haLRu

【infomation】
12/15(Wed)2010
open 18:00 & start 18:30 – close 23:00
場所:渋谷 club axxcis
http://www.axxcis.net/
入場費:2drink / 1500yen

【NOTICE】
*コスプレ大歓迎です!(東方キャラのみとさせていただきます)
女性は3Fのパウダールーム、男性は開催フロアの更衣スペースをお使いください。

*貴重品について
大きいお荷物、大事なお荷物はお手元で管理してください。
心配な方はコインロッカーもございます。ご利用ください。
最近、小荷物(メガネ、カギ等)の、紛失&忘れ物が多いので、特にご注意ください。

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  • 2010年12月15日 (水) 18:00〜
  • 東京都 渋谷 club axxcis
  • 2010年12月15日 (水) 締切
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参加者
3人