講演会：「スローライフ」　地球温暖化防止へ暮らし方を考える−−１２日　／北海道
　◇函館
　地球の温暖化を食い止めるため、暮らし方を考える「スローライフ」の講演会が１２日、函館市で開かれる。前夜には、函館港沿いの金森赤レンガ倉庫前で１０００本のろうそくをともし、温暖化による海面上昇に警鐘を鳴らすイベントも予定している。
　講演会は同市の主催。環境運動家で明治学院大教授の辻信一さんが「ハコダテスローライフ　私にできること」と題して午後２時から函館国際ホテルで講演する。併せて函館在住の木版画家、佐藤国男さんが南米の民話を脚本化して製作した幻灯劇を上演する。森林火災が発生、ハチドリがくちばしで何度も水を運び懸命に消火する物語。電源は小型風車でバッテリーにためた電力を使う。入場無料。
　赤レンガ倉庫前のイベントは市民団体「南北海道自然エネルギープロジェクト」（ピーター・ハウレット代表）が主催。１１日午後７時、ペットボトル入りのろうそくを並べ、「ＳＬＯＷ８８」の光の文字（長さ１８メートル）を浮かび上がらせる。このまま温暖化が進むと、２１００年には海面が最大８８センチ上がり、多くの浜辺が侵食されると予測されており、環境の危機を訴える。【安味伸一】
１１月５日朝刊
（毎日新聞）

【詳細】
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/kankyoh/hozen/img/slowlife.pdf