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開催終了ヘンリー・ダーガー展

詳細

2011年05月03日 08:22 更新

ヘンリー・ダーガー展

〜アメリカン・イノセンス。
純真なる妄想が導く「非現実の王国で」

作家:ヘンリー・ダーガー
会場:ラフォーレミュージアム原宿 (ラフォーレ原宿6階)
   東京都渋谷区神宮前1-11-6
会期:2011年4月23日(土)〜5月15日(日)
   11:00〜20:00 [5月15日(日)は18:00まで]
料金:一般800円 / 学生600円
※ 小学生以下、ラフォーレカード会員は無料


生涯を自分だけのための創作に費やした男


81年の生涯を通じて孤独だった男、ヘンリー・ダーガー不世出の奇才として後世に名を残すことになった。
4歳で母と死別。妹と生き別れるなど不遇な一方、小学校では1年から3年に飛び級する秀才で、しかし12歳になると感情障害の兆候を理由に知的障害児の施設に入れられてしまう。その後、16歳で脱走を企て、故郷のシカゴまでなんと260KMを、徒歩で舞い戻るという強靭な忍耐力を発揮する。読書を愛し教会通いを欠かさない、敬虔なクリスチャンでもあるダーガーは、自閉的ではあったが、部屋の中で時折奇声を発したり、他人の声色でしゃべっているのを、漏れ聞く以外は、目立たない貧しい男だった。彼はその孤独な生活の中で、生涯をかけた大作「非現実の王国で」の語り部であり、創造主であり、主人公ヴィヴィアンガールズの下僕であったに過ぎないのだ。

今では美術評価も高いダーガーだが、本人の死後、絶大な名声を得たゴッホと決定的に違うのは、彼が何らかの社会的評価を得ようとしていた形跡が、全くないことだ。誰かに見せるためではなく、自分の愉しみのためだけに、19歳から老年に至るまで(日記の類を別にすれば)わずか1作を延々と書き続け、そこに類い稀な執着力は、障害を持つもの特有の、才能が発露するサヴァン症候群的な傾向を感じるが、彼が正当な初等教育が受けられなかったこと、生き別れた妹への愛の裏返しなど、様々なことが要因として挙げられるだろう。

少年期、昆虫や小動物に対して、無知なまま非道な暴力を振るうことは珍しくない。ダーガーはこの時期、特有の好奇心の箍を外すことが出来ないまま、社会とのかかわりを拒否されることで、逆に内なるファンタジーが、増幅されるに至ったのではないだろうか?ペニスをもつ少女たちの、時に残酷でロマンチックな聖戦は、現実逃避も当然だろう魅力的なテーマであり、それはヴァージニティの強く香るオナニズムそのものだ。だからこそ、アートに見識のある大家が、ダーガーの部屋で作品を発見したことを、知った時、ダーガーは愕然としたのだった。

蛇足だが、ダーガーの描く少女が、ペニスを生やしていることに対する解釈は、諸説あるが、アンドロギュヌス的神話性や、トランスジェンダーとしての分析的価値を見出すよりは、彼が女性の体を知らなかったからと言う説に、1票を投じたい。(もちろん雑誌などで見たことはあったとしても)なぜなら、幼少期特有の無垢な暴力性が散見される一方で、社会的規範を逸脱する少女愛など、彼の作品は、セクシャルなファンタジーを、殆んど孕んでいないからだ。その意味で徹底してリベラルで、非道徳的であろうと意図した「ジュスティーヌあるいは美徳の不幸」を書いたマルキ・ド・サドなどとは違い、色彩感覚も含めニキ・ド・サルファルの幼児性と近いように思われる。

伊藤 高・文




ヘンリー・ダーガー
会場:ラフォーレミュージアム原宿
詳細↓
http://red1press.com/?p=8713




ヘンリー・ダーガー

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC


すみません。開催日は4月23日から始まっています。


ご参考まで。

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  • 2011年05月03日 (火) 5月15日まで
  • 東京都
  • 2011年05月03日 (火) 締切
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参加者
1人