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開催終了NBα 12月例会:『 裁判員制度の現状と将来展望 』

詳細

2010年12月03日 08:15 更新

NBα 12月例会 予告
テーマ:『 裁判員制度の現状と将来展望 』
裁判員制度が施行されてから1年半が経過しました。その施行による影響は各方面に及び,様々な問題を生じさせています。1年半の経過とその問題点を語り合うとともに,その将来を展望してみたいと思います。

日時: 12月8日(水)19:00
会場: 名古屋国際センター第4会議室
トーカー:下澤悦夫

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2011年01月09日 00:39

    裁判員制度の現状と将来展望 下澤悦夫 NBα 12月報告

    日 時:12月8日(水)19:00〜21:00
    場 所:名古屋国際センター第4会議室
    参加者:7人

    1 2009年5月21日から裁判員制度が施行されて1年半が経過した。最高裁の発表によると,施行から2010年5月末までの間に全国で1898人が起訴された。そのうちの582人(併合審理がされる場合があり,裁判事件数としては554件)が既に判決を受け,その全員が有罪であった。残りは裁判継続中である。判決を受けた者のうち169人が判決を不服として高裁に控訴している。判決があった554事件のために,5万2206人が裁判員候補者として選定され,その候補者の中から3369人が裁判員を経験したとのことである。
    2 施行直前には半数以上の国民が裁判員制度に対して消極的な意見を述べていた。しかし,これまでの運用状況からすれば,裁判員制度は順調に機能しているように思われる。マスコミ報道によれば,裁判員経験者もその経験について肯定的な感想を述べている者が多いようである。これまでに既済となった対象事件には比較的易しい事件が多く,否認事件とか困難な事件は未済として残っている模様であるから,これから様々な問題が生じてくることが予想される。
    3 裁判員制度の当否に関する論争点について,主要なものに次のようなものがある。?死刑が予測される重大事件の審理に裁判員が耐えられるかどうか。?事実認定判断については,否認事件の審理が複雑困難で長期間を要することが予測されるので,裁判員に過重の負担をかけるのではないか。?裁判員経験者に課せられる守秘義務が厳しすぎるのではないか。?法律の素人である裁判員が刑事裁判を担当することは被告人の人権を侵すものであるとの批判などである。これらの問題については,今後も論議を継続して適切な解決策を講じる必要があろう。
    4 裁判員制度の実現は,これまで司法の各分野に様々な影響を及ぼしてきており,今後もそうであろう。これまでのところ裁判員制度の影響として考えられるものとして,次のようなことがある。
    a 警察,検察の捜査の方法に対する変革要求。自白偏重の捜査方法への批判と取調べ過程の可視化要求。
    b 検察庁特捜部の存廃問題と検察組織改革の要求。
    c 刑事裁判において裁判所の検察官に対する姿勢が以前よりも厳しくなったこと。
    d 刑務所の運営や更生事業に対する市民の関心が高まったこと。
    e 市民の司法や法律に対する意識が変化したこと。
    5 裁判員制度の採用により職業裁判官によるこれまでの裁判よりも誤判が増えるのか減るのかは,その運用に掛っている。裁判員裁判による誤判があったときには,それを速やかに是正できるようなシステムを構築する必要はあるであろう。裁判員裁判を活かすも殺すもこれに対する市民の自覚に掛っているのである。
mixiユーザー
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  • 2010年12月08日 (水) 19:00
  • 愛知県 名古屋国際センター第4会議室
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