■MENTALINSTRUM 1990年、当時ハウスという音楽に触れたことのなかったEddie Perez (MENTALISTRUM) は偶然が重なり、一人の男に出会う。その男は当時のハウスシーンにてセクシーな作風のを特徴とする作品を数多く手掛けることで知られていたSmackProductionsのメンバーであり、その出会いがEddieの人生を大きく変えることになった。 Eddieは自身のキーボードスキルをメンバーたちに高く評価を受け、ニュージャージーハウスのサウンドワークを学ぶことになる。。それから間もなく、Eddieは従来のSmack Productionsのサウンドをよりカッティングエッジにした、Dub的な要素の強いオリジナルサウンド"Mentalintrum Dub"を作り上げたのだった。以降、"Mentalintrum Dub"は1992年から97年にかけてアメリカ全土をはじめ、ヨーロッパに至るまでのダンスフロアを席巻することとなった。その中でもハウスレジェンドにも掲載されるなどハウスを語る上では外せない一枚GERIDEAU"Take A Stand For Love"のMentalinstrum Mixは当時多くのDJにヘビープレイを受けるなど高い評価を受けた仕事となった。 Eddieは他にもAdeva、Michael Watford、Colonel Abrahamをはじめとしたディープハウスファンならば誰しもが知っているアーティストとのコラボレーション作品をMENTALINSTRUM、INSTRUM、EDDIE PEREZなど名義を使い分け、NYの名レーベルShelter RecordsやStrictly Rhythm、Easy Street、King Street Sounds、Cutting Traxxなどから数多く発表している。中でもNiles Arringtonをフィーチャリングした"G mans groove"はFrankie Knucklesのチョイスする"All Time House Classics"に挙げられており、そのレベルの高さを伺い知ることができる。 1997年を境にハウス以外のプロダクション依頼が大量に舞い込むことになり、Eddieはハウスの世界での活動を縮小することとなったが、デジタル革命の到来により自身のレーベルを立ち上げるなど、2008年から再び活動を積極化させ、今回の初来日が実現することとなった。今回の来日ではMENTALINSTRUMとしての活動の再開を披露する場として新旧問わない至宝のトラックを用意して臨む予定だ。ニュージャージーのアンダーグラウンドシーンを20年近くに渡り支えてきた彼だからこそ紡ぎだせる音がある。初めてとなる今回の来日、この機会に是非感じて欲しい。
■IZMO Anton ZapやDelano Smith、Giles Smithなどが「IZMOはここ最近におけるフランスのクラブシーンの中でも抜きん出た才能だ」と述べる。それは彼の特徴的かつ独創的な、時代を超越したダンスフロアを彩る楽曲によるものだ。2007年、IZMOはフランスのレーベル9TS Recordsから自身初となる12インチ"Where is Eddie? EP"をリリースし、多くの賞賛をもらっただけでなく、ハウスレジェンドの一人Tony Humphriesによるサポートを受けたのだった。 Smack Productioinsへのトリビュートという体裁ながらディープハウスからUKガラージのエッセンスまでを詰め込んだ力強い一枚となっている。また一方で、彼の強く影響を受けたデトロイトサウンドの作風の作品も発表しており、高い評価を受けている。これまでに、Chez DamierやBorother's VibeをはじめとするトップDJたちとの共演も多数おこなうなど、フランス内でも若手の急上昇株として今後の活躍が強く期待されている彼のプレイを是非その目で確かめて欲しい。