描画には、大別して2つの種類があります。「始めての描画」で述べたようなものを自由画といいます。そしてもう一つは、提示された課題に沿って描くものです。その一つで、よく知られているものが、Der Baumtest (by Karl Koch, 1949)です。Koch は、Emil Juckerという人が考えた樹木画を発展させて、この方法を確立しました。両者ともスイス人です。
Kochはこの序文で、JuckerはKochに「自分(Juncker)が樹木テストを発見したのは偶然ではなく、文化史ことに神話の歴史を十分に考察し、長期にわたって研究した結果あみ出したものである。・・・」と語ったと言っています。そして、Junkerは、描かれた絵から、その人のひととなりが予知できそうだと考えたのです。日本語に訳された本の題は、「バウム・テスト―樹木画による人格診断法―」ですが、Kochの原著のタイトルは[Der Baumtest: Der Baumzeichenversuch als psychodiagnosistisches Hilfsmittel]、―精神診断学的補助手段としての樹木テスト―です。