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開催終了クセナキス;全ピアノ曲 + 松下眞一《スペクトラ》全曲

詳細

2010年02月17日 13:58 更新

  せっかくですので、こちらでも紹介させて下さい。
  クセナキス《ヘルマ》《エヴリアリ》《ミスツ》を、松下眞一(1922-1990)のピアノ独奏曲連作《スペクトラ》全曲とともに取り上げます。
  松下眞一氏は、クセナキスと同い年の作曲家・数学者で、生前親しく交友もあったようです。恐らくGranular Synthesisを手がけた最初の日本人でしょう。

  クセナキスのピアノ曲全曲を関西で演奏するのは、1996年の京都コンサートホールでのリサイタル以来、14年ぶりです。松下氏とクセナキスは、共に高等数学を作曲に援用したことで知られています。松下《スペクトラ第2番》は日本神話(古事記)と群論、クセナキス《エヴリアリ》はギリシア神話と樹形曲線…、といった具合です。
   《エヴリアリ》や第2協奏曲《エリフソン》(1974)等などでクセナキスが行った、音高-時間の方眼紙上でのメロディ繊維束の回転・膨張・変形は、松下眞一《スペクトラ第5番》(1973)にあっては、ルネサンス以来の蟹行カノン表記を発展させた、絵巻物的異時同図法で表現されているのも興味深いところです。松下眞一個展の招待作品としてのクセナキス、あるいは、クセナキスとカップリングするに最もふさわしい邦人作曲家・松下眞一、というコントラストをお楽しみ頂ければ幸甚です。

http://ooipiano.exblog.jp/12896328/

《松下眞一 歿後20周年 追悼演奏会》

2010年2月27日(土)午後6時開演 /午後5時半開場
京都市国際交流会館・イベントホール
(京都市左京区粟田口鳥居町2-1 tel.075-752-3010)
地下鉄東西線「蹴上」駅下車、2番出口から南禅寺方向へ徒歩5分

〈前売〉 学生¥2,000/一般¥3,000 
〈当日〉 学生¥2,500/一般¥3,500(全席自由)
ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード 54392)
お問い合わせ アクティブKEI ?075-255-6586
concert.yoyaku[at]gmail.com
〈助成〉朝日新聞文化財団 関西元気文化圏参加公演

大井浩明(ピアノ)
宮本妥子(打楽器助演※)

●松下眞一: 《可測な時間と位相的時間》(1957-60)
●松下眞一: 《スペクトラ第1番》(1964)
●松下眞一: 《スペクトラ第2番 〜日本神話にもとづく6つの断片》(1967)
  I. オノゴロ島(Île d'Onogaro en ciel)、II. ヨミの国(Le royaume 'Yomi' (sombre royaume))、III. 天照大神とスサノオの尊(La Desse Amaterasu et son frère, Susano-o)、IV. イナバの国の物語(Histoire du royaume d'Inaba)、V. 海幸・山幸の物語(海底の国)(Histoire d'Umisachi et Yamasachi (le royaume sous-marin))、VI. 天孫降臨(Descente des dieux du ciel (Tenson-Kôrin))
●I. クセナキス: 《ヘルマ -記号的音楽》(1961)
●松下眞一: 《スペクトラ第4番》(1971)

  〈休憩 20分〉

●松下眞一: 《スペクトラ第3番 〜打楽器奏者助演を伴う※》(1970)
●I. クセナキス: 《エヴリアリ》(1973)
●松下眞一: 《スペクトラ第5番 〜図形楽譜による》(1973/世界初演)
●I. クセナキス: 《ミスツ》(1980)
●松下眞一: 《スペクトラ第6番 --d’assez près de poétique (6つのバガテル)》(1984)
  I. 第一プレリュード(Prélude 1)、II. 第二プレリュード(Prélude 2)、III. 過ぎ去りし夏の風のあとに(Après le vent d’été passé)、IV. 深い闇のなかの開裂(Déhiscence dans l’ombre très foncée)、V. 器械体操(Gymnastique à la machine)、VI. モンソー公園の春(Le printemps au Parc Monceau)


松下眞一(松下真一) 1922年10月1日、大阪府茨木市生まれ。旧制第三高等学校(現:京都大学教養)理科を経て九州大学理学部及び同大学大学院修了。理学博士。関数解析学・ポテンシャル論の研究者として国際的に知られる。大阪市立大学助教授を経てハンブルク大学客員教授、同理論物理研究所研究員。理論物理学者パスクアル・ヨルダンとヨルダン代数の共同研究を行う。作曲はほぼ独学であり、幼少時より父・久一より音楽的感化を受ける。1961年5月、第35回ウィーン世界音楽祭より招待(同ISCM:日本代表)。1962年4月、ローマ国際作曲コンクール入選。1965年6月、ザグレブ・ビエンナーレより招待。同年、マドリッド世界音楽祭より招待。1968年5月、スウェーデン国立放送電子スタジオより招聘。世界初のGaborsystemの共同研究。欧米では、ブーレーズ、マタチッチ、ロリオ、サットマリー等により作品が演奏され、また、クセナキス、シュトックハウゼン、ノーノらとも親交を結ぶ。1970年、EXPO’70日本万国博委員。途中、1963年12月より1974年まで国際現代音楽祭「大阪の秋」を創立し常任委員を務める。作曲家としては早くから声明(しょうみょう)や和讚(わさん)に取り組み、東西本願寺・高田派・佛光寺派等の真宗教団連合結成50周年のためのオラトリオ『親鸞』、阿含経(あごんきょう)に基づく交響曲『サムガ』、レコード9枚におよぶ法華経カンタータ《沸陀》などが、晩年の代表作として挙げられる。1990年12月25日歿。本公演は、長らく譜面の所在が不明であった《スペクトラ第5番》世界初演を含む、ピアノ独奏のための《スペクトラ》シリーズの全曲通奏初演であり、また、作曲者歿後20周年にして初の追悼個展となる。

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  • 2010年02月27日 (土) (土)午後6時開演 /午後5時半開場
  • 京都府 京都市国際交流会館・イベントホール(地下鉄「蹴上」駅下車))
  • 2010年02月27日 (土) 締切
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