Il Seicento (17世紀)。従来「バロック」と呼ばれてきた時代の始まりにあたるこの世紀には、後の音楽のあり方に多大な影響を及ぼした数々の出来事が起こりました。宮廷の余興としてフィレンツェで誕生したオペラは数十年のうちにヴェネツィアの商業的劇場で一般公開されたばかりか諸国に輸出され、世紀後半にはフランス語によるオペラも確立されます。また、現在、バロック音楽のシンボルと目される通奏低音の方法論も17世紀に導入され、続く150年ほどの間、作曲上の基礎として発展していきます。17世紀に活躍した作曲家(モンテヴェルディ、カヴァッリ、パーセル、シュッツ、リュリなど)の楽曲の多数が現代の演奏会に於いても重要なレパートリーとなっていることを鑑みてもその重要性がわかるでしょう。