春休み特別企画
高山景司写真展@Gallery stART!
『Rainy Zoo〜雨の日の動物たち』

おまたせしました！動物写真の高山景司さんhttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=7899147大好評により３回目のムサコ動物園です！
湘南新宿ライン武蔵小杉駅が開業した春のような日、高山さんの搬入が完了したばかりの個展に行って参りました。
がらんとした児童書のコーナーの奥に、いつものように動物園はひっそりと佇んでいました。
動物の顔をひとつひとつ眺めるうちにいつのまにか、そこは本屋ではなく、武蔵小杉でもなく、3月でもなく、そして自分でさえもなく、いつもはすっかり忘れている全てのものとつながっている安心感に、「また」包まれました。真摯な作品はなぜか、そのような作用を人の心に引き起こすのです。
振り返ると、レジの前に店員さんが立っている見慣れた光景があり、時計の秒針もいつもと同じ速度で狂いなく動いている現実に引き戻されましたが、アーティストとは作品が、知らない誰かの人生の中のどこかに組み込まれることを、切に願っている人間なのかもしれません。

アーティスト高山景司さんの世界をユアパ!とは違った形でどうぞごゆっくりご堪能くださいませm(_ _)m


★ 高山景司さんから個展に寄せる一言★
東京・中野のカメラ店に勤務する動物園写真家です。しばらく写真を離れて
いましたが、2003年にデジタル一眼レフを購入、上野動物園に出掛けたのが
きっかけとなって、動物園写真を始めました。かつてポートレートを撮って
いたことがあったので、動物たちのポートレート、表情中心に追ってます。

撮影はおもに休日行いますが、どうやらかなりの雨男らしい。雨降りである
ことが多かったため、でも写真は撮りたいので必然的に雨の動物園に出向く
回数が増えていきました。いつもはカップルや親子連れで賑わう動物園も、
雨が降ると一変します。お客さんの姿はまばら、静寂な空間となるのです。
そんな状況でも、動物たちはいつもと変わらず外に出ています。変わるのは
行動と表情。よく動き、加えて精悍さが増した顔つきを垣間見せるのです。

そうした動物たちと対峙したとき、傘を差したり合羽を着ていると緊張感が
抜ける気がしました。チャンスだと思ってもどうしても反射力が鈍ります。
もともと傘が嫌いなこともあり、いつしか動物たちと全く同じ条件、つまり
濡れながら撮るようになりました。もちろん機材にもガードは施しません。
全身からカメラ、レンズもびしょ濡れになりますが、充実感は大きいです。
いつしかそれが快感となり、雨の動物園がとても好きになりました。今回は
そのなかから、18点を集めて展示しています。雰囲気を感じてください 。
ちなみに、写真には全くレタッチをしていません。Jpegで撮ったままです。

気になるのは雨に濡らしたデジカメが大丈夫か、という点でしょう。確かに
使っているカメラは、メーカーから「基盤が完全に腐食している」と指摘を
受けており、モニターとファインダーにはカビも生えてます。でも、今でも
全く問題なく写真は撮れ、正常に動きます。そんなにヤワではありません。
ただしレンズは一度壊れかけたので、雨用にカビの生えたジャンクレンズを
使用することがあります。ジャンクでもけっこう写る、という点もお楽しみ
いただければ幸いです。独特の柔らかい描写は、デジタルらしからぬもの。
ところが、雨というフィルターをかけるとそれが雰囲気を作ってくれます。

いろいろと楽しめる写真展になりました。ご覧いただけたら嬉しいですね。


☆ユアパ!専用展示場Gallery stART!☆
神奈川県川崎市中原区小杉町3−1
中原ブックランド本店
アクセス:武蔵小杉駅（東横線、南武線）徒歩５分
３店舗あるうちの本店１階奥です！（上記地図参照のこと。。）
http://www.nakahara-bl.co.jp/
営業時間:10：30〜21：30