ステージ前の店内は、地元だけでなく福岡からも来たお客さんの熱気に包まれていた。
池田君のどっしりとしたベース音が鳴り響き、天倉君のライドシンバルとともに、暗く深い海底のようなサウンドを作り出す。
僕のピアノもはいって、フリーのリズムから、ゆったりしたビートが刻まれてゆく。
3人の呼吸がきれいなユニゾン・ラインを描きはじめる。
天倉君のキックと僕の左手が「keep it movin'」のイントロを演奏すると、反応の早いお客さんから歓声がうまれた。
テーマからサビに移るドラムブレークで、ピアノからローズにチェンジしたところで一気にヒートアップ。
あっという間に、トップスピードに乗ってバンドはジャンプしはじめた。
「RIse me up」〜「Bless me with your breath」〜「Waltz for Jason」
連日のように演奏している曲だが、日々どんどん違った展開になっていく。
セカンドステージは「Verao no ar」〜「Impulse」という流れから、「この道」へ。
「この道」はまさにこの九州ロードを象徴するバラード。
そして、オルゴールをイメージした高音メロディのイントロからはじまる「I am with you」への曲つながりもばっちりだった。
天倉君の、ドラムソロもお客さんを巻き込んで大いに盛り上がる。
ラストの「Beyond the sunshine」は、ピアノとローズのランデブー。ユニゾンのソロが驚くほど美しくサウンドしていた。
サビでのお客さんのコーラス参加も、最後にいくにしたがってどんどん大きくなっていった。
ステージは最高潮に盛り上がり終わった。