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開催終了滋賀会館シネマホールお開き、最終上映はラッチョ・ドローム

詳細

2010年03月27日 19:47 更新

いよいよ最後のウイークエンド。
最後の上映作品となったのは

ロシアの鬼才カネフスキー
『動くな、死ね、甦れ!』

ポーランドを飛び出した天才スコリモフスキ―
『アンナと過ごした4日間』

フィンランド映画の巨匠カウリスマキ
『浮き雲』

そしてフランスから世界を映画と音楽でつないだこのひと・・・。
最後のプログラムに組まれた聞きなれない?映画タイトル。

『ラッチョ・ドローム』(Latcho Drom)1993年作品

ジプシーの映画を撮り続けている名匠トニー・ガトリフ監督。
彼が最初に撮った“ロマ映画”の原点こそ、この『ラッチョ・ドローム』。

今から千年以上前、北インドを出発したロマ民族の祖先は数百年かけて西へ西へと移動し、エジプトを経て地中海にぶつかると南北に分かれてさらに東欧、フランスへと進む。そして最後にたどり着いたのは、スペインのアンダルシア地方。
この映画はインドからスペインに至るロマ民族の旅を、ロマ民族に伝わる音楽と踊りを通して描く一種のドキュメンタリー・ドラマ。

全編が、歌と踊りの連続。
ドキュメンタリーでもフィクションでもないのだけれども、そこには音楽と共に生きた人々の物語がある。
次々に現れる歌や踊りが、ジプシーたちの強いられた移動とともに進化をとげてゆく。
アジアからヨーロッパにまで広がった“ロマ”という民族の共通資産である音楽そのものが、この映画のテーマ。これはジャンルを越境する映像詩ともいえる。

これまで『モンド』や『ベンゴ』から、『僕のスウィング』の主演チャボロ・シュミットびわ湖ホール公演など、ライブとの連動も含めて意外にトニー・ガトリフ監督の映画を上映してきた滋賀会館シネマホール。
ジプシー、ロマ系の音楽映画もいろいろと多く上映してきました。
2003年の「復活願いま〜す」上映でもクストリッツァの『SUPER8』を組んでます。
最近でも『フラメンコ』や『ジプシー・キャラバン』に『炎のジプシー・ブラス』を上映。

映画を知れば、これだけ広範囲に広がっているジプシー、ロマの音楽が根底では繋がっていることが良く分かります。コトバを超えて音楽は人々の心を一つにしてくれます。

そんな音楽がベースとなる映画に結構こだわって上映を続けてきた滋賀会館シネマホール。
音楽映画の秀作でも『エルビス・オン・ステージ』から昨年の『ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・オブ・ライト』、さらには『真夏の夜のジャズ』まで、名作から話題作を多彩に上映してきました。

どんなにツラい時でも、この星にはすばらしい音楽があるんだ!
そんな根源を、厳しさを生き抜いたロマの音楽が改めて我々に教えてくれるのです。

と、いうわけで、京都でも1回だけ、2001年に最初の京都駅ビルシネマ企画で上映して以来。
9年ぶりとなる映画館上映の名画『ラッチョ・ドローム』。

久々の御開帳で、大津京町・滋賀会館シネマホール上映のフィナーレであります!
3/28(日)=12:30
3/30(火)=16:20
3/31(水)=18:30 ラストショー!

http://www.rcsmovie.co.jp/shiga/

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  • 2010年03月31日 (水) 朝10時開映〜最終夜6時30分上映
  • 滋賀県 大津市京町三丁目4-22 (滋賀県庁前)
  • 2010年03月31日 (水) 締切
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参加者
2人