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開催終了ミッション2【カフカース山脈攻略戦】

詳細

2010年01月30日 09:03 更新

詳細:
『ジオン公国物語』〜雄飛の秋(とき)〜 第二次ミッションの戦場になります。

新たな戦場、そして、誰も予想だにしなかった危機・・・・。

※参加する際はレギュレーションの確認をお願いします。
 レギュレーションはトピック【レギュレーション検討トピ】に記載しております。

コメント(12)

  • [1] mixiユーザー

    2010年01月30日 09:06


    旧ロシア領地大カフカース山脈。

    その最高峰エルブルス山は、降り止まぬ雪に閉ざされた極寒の地だった。

    その雪山を、数メートル先すらまともに見通せない吹雪の中を数機のMSが重い足音を起てながら慎重に頂上へと歩を進めていた。

    まともに視界が見通せない筈にも関わらず、彼等の動きに淀みは無く、時折、最後尾を行くツキノのザク2強行偵察型がスカート部から小さなプローブを投下していた。

    「大佐、モニターの調子はどうですか?」

    ツキノにそう問われ、先頭を行くザク2を駆る剣一は、モニターの晴れた斜面を見ながら軽い口調で答えた。

    「こっちは問題無いぞ。
    まあ、通常との感覚の違いはあるが、お前さんのお陰で誤差はほとんど無いし、これなら暗視モードの感覚の方が酷いぐらいだ。」

    「油断しないでくださいよ。」

    剣一の言葉をシェリアが軽く窘める。

    「私達は先遣なんですから、敵に見付からないようもっと慎重になったほうが・・・」

    「俺は真剣だぜ。
    とりあえず、プローブを撒き終わらなければまともに戦えないと分かっている程度にな。」

    そう言いながら剣一の目は笑っていない。

    数時間前、ミッション作戦開始直前という土壇場で当初予定していた作戦を丸々変えねばならなくなった。

    当初は、中程度のミノフスキー粒子と吹雪による二枚の隠れみのを利用した電撃戦を仕掛ける手筈だった。

    だが、出撃ポイントに着いた一行は降り懸かる吹雪にそれが困難であると理解させられた。

    なにせ、吹雪の激しさはモニターはおろか、サーモセンサーさえろくに効果を発揮できない状態だったのだ。

    幸いにも、機体の運用は可能だった。

    そこで剣一は、アークにストックされていた探査用プローブを持たせた一部を先行させ、プローブから得たデータをツキノの偵察型が集計してそのデータでシュミレーターを起動し視界を確保してから作戦を開始するという方法を選択した。

    その先遣に全員が志願したが、剣一の選んだのは自分、シェリア、ガルル、サイキライカ、ツキノの五名だった。

    編成の理由について剣一は「なんつうかフィーリング?」とごまかしていたが、実際に雪上戦、それも傾斜の厳しい山岳部での戦闘経験があり、この苛酷で限定的な状況でもコンスタンスに立ち回れる者をバランス良く選んでいるのは全員理解していた。

    「ライカ。
    新型はどうだ?」

    シュミレーターの視界を稼動し、隣を歩くカブトムシのような機体に話し掛ける剣一。

    「悪くないですよ。
    跳ねっ返りですが、俺によく従ってくれてますね。」

    そう答えながらサイキライカは新しいMS、雪上迷彩されたケンプファーの手を握り開きして関節に積もった雪を落とす。

    「ガルル、そっちは大丈夫か?」

    「問題無しであります。」

    と、ガルルは機体がなにかを引っ掛けたのを感じ、雪の塊を蹴ったのかと思った次の瞬間、レーダーに大量の自動迎撃機が映し出されたことで、自分がトラップを踏んでしまったことに気付いた。

    「しまったであります!?」

    「ちぃ、ツキノ!!プローブの頒布率は!?」

    「予定の八割というところです!!」

    ツキノを守るようにそれぞれが迎撃機が弾丸を撃つ前に近いモノから潰す中、剣一は冷静に状況を確認する。

    「後発のシーモア達の現在地と基地までの距離は?」

    「シーモア中佐は現在3キロ後方を進行中!!
    撤退した場合の予想合流時間は5分です!!
    敵の基地までは後1キロです!!」

    潰しきれなかった迎撃機から撃ち出された弾を回避しつつ、剣一の聞きたい情報を即座に報告するツキノ。

    「くっ、」

    その報に剣一は不利を悟る。

    もう少し進行出来ていれば、迎撃機を無視して強引に強襲をかける事も考えたが、この距離では基地に着く前に連邦のMSが展開する時間を与えてしまう。

    かといって、下がって合流するにしても、部隊との距離が離れすぎているため、合流して全部隊を展開しても地の利が向こうにある以上苦戦は確実。

    だが、ぐずぐずしている時間は無い。

    そして、剣一は決断した。

  • [4] mixiユーザー

    2010年02月05日 18:28

    2の開始頃、連邦視点〜


    「稼動した迎撃機、全て沈黙しました!!」
    「可能な限り勢力の判別を急げ。
    それと、A班を至急呼び戻し迎撃に当たらせろ。」

    オペレーターの報告に、エルブルス山基地司令官は即座に勢力の確認と、哨戒中の部隊の呼び戻しを指示する。

    「指令官殿、我々ホワイト・ディンゴ隊が出撃しましょうか?」

    そう司令に対し、入口で待機していたマスター・P・レイヤー中尉が提案を持ち掛けた。

    しかし、司令官はそれを辞退した。

    「それには及ばん。
    ホーキンス大佐からの任務でいらした貴殿達の助力に及ばずとも、我々にはエルブルスの地の利を知り尽くした精鋭が揃っておりますゆえ。」
    「・・・そうですか。」

    司令の言葉に、レイヤーは大人しく引き下がる。

    「一応、出撃出来るよう部下には指示を出しておきますので、必要があれば言ってください。」
    「ええ。
    その際は期待させて貰いましょう。」

    その答えに対しレイヤーは敬礼をしてから退室した。

    〜〜格納庫〜〜

    帰頭したA班が武装の追加を受け取る中、ある一角では激しく抗議する声が響いていた。

    「隊長、敵が目の前に迫っているというのに、なんで俺達は待機なんですか!!」

    そう口角泡を飛ばす勢いで言うのは金髪をリーゼントに整えた浅黒い肌の青年だった。

    隊長と呼ばれた男は、辟易とした態度でそれに答える。

    「敵が迫っているとはいえ、上がA班を出撃させると決めた以上、俺達は待機で良いじゃねえか。
    第一、敵の戦力が不明なんだか、両班を出すなんて過剰戦力だろ?ヤザン小尉。」
    「戦力の逐次投入こそ愚策です。
    敵の規模が不明だからこそ、2部隊を投入するべきだと申しているのです。」

    ヤザンと呼ばれた青年の口調こそ上司に対して礼儀を持っているが、その目の奥には闘争に餓えたケモノのぎらつきが垣間見えた。

    それに気付いていた隊長は、軽く溜息を吐き、

    「分かった。
    確かに、お前の意見も一理ある。
    司令に許可を貰ってくるから、大人しくしとけよ。」
    「了解です。
    くく、見てろよジオンの屑共。
    ヤザン・ゲーブル様が殺してやるからな。」

    回りが遠巻きに眺めるのも構わず、ヤザンは低い声で笑った。
  • [5] mixiユーザー

    2010年02月08日 13:02

    3〜


    「自分は攻勢に出るべきかと思います。」
    「根拠は?」

    剣一の質問にサイキライカは手短に答える。

    「守りに入れば地の利が無いこちらが不利だからです。
    加えて、この吹雪ではこちらの戦力の把握に時間がかかると思われるので、こちらの戦力が把握される前に削りたいのです。」
    「ふむ。
    他に意見は?」

    剣一はサイキライカの考えを聞き、他の者の考えを聞く。
  • [6] mixiユーザー

    2010年02月21日 00:33

    4〜 とある連邦兵の呟き

    ヤザンが不気味に笑うのを見た。
    恐ろしい。
    が・・・同時に、この男についていけば”勝てる”、とも感じた。
    ”生き残れる”とは感じなかったが。

    俺は魔物に魅入られてしまったのか。
    その答えは戦場だけが知っている。
  • [8] mixiユーザー

    2010年02月23日 12:27


    各々の考えが出され、剣一の結論が出されようとしていた刹那、ツキノの偵察型のセンサーがけたたましく警告を発した。

    「大佐、連邦がMSを発進しました!!
    機数8、接触まで後1分です!!」
    「くっ、各機散開!!
    遮蔽物を利用して迎撃後、ラインを引き上げるぞ!!」
    『了解!!』

    作戦会議中にアイドリングを行っていた各機が順番に飛び出し、各々が戦いやすい場所へと移動を開始した。

  • [9] mixiユーザー

    2010年03月08日 12:27

    8〜 連邦側

    「全機、出撃準備よし!出撃!」
    白い世界を目指して次々と発進していくMS。
    その数8。

    『10時の方向に敵影確認』
    「いくつだ!?」
    『5です』
    「ラジャー、狙撃に注意しろ。索敵求む!」

    1番機のジムが前に出る。
    「こちら、様子を見る。援護頼む!」

    そして、2チームの塊が近づいていく・・・


    (遅くなってすみません)
  • [10] mixiユーザー

    2010年03月17日 13:19

    9〜


    視界も悪く急な斜面を難無く降るジムの集団。

    それも当然だ。

    彼等はMS運用以前からカフカース山脈の山々と共に戦い、そしてMS運用後も勝ち続けてきた猛者達なのだ。

    視界が悪いと言えど、致命的な問題とはならない。

    しかし、いやだからこそ油断があった。

    先頭を行く1番機ではなく、その背後で警戒していた3番機の機体が警告アラートを激しく鳴らした。

    「なっ!?」

    気付いた時には遅かった。

    真横から姿を表したガルルのグフカスタムが肩を前に出したショルダーチャージを3番機に打ち噛ました。

    激しい衝突音が響き吹き飛ばされる3番機。

    「くっ!?」

    トドメをとガトリングを構えたガルルだったが、即座にカバーに入った2、4番機の弾幕にガルルは斜面を滑り落ちるように後退する。

    「大丈夫か?」
    「「損傷軽微。
    問題ありません!!」」

    体勢を立て直した3番機の言葉に安堵する余裕は無い。

    今度はサイキライカのケンプファーが突撃を仕掛けて来た。

    「落ちろ!!」

    サイドホルダーに固定されたチェインマインが吹きすさぶ吹雪の中を1番機目掛け跳ぶ。

    たが、1番機は咄嗟にシールドにチェインマインを絡み付かせるとシールドを廃棄した。
    マインの炸裂音が鳴り響き、シールドが粉々に破壊される。

    吹雪の中ですらはっきり視認出来る爆炎を突っ切り、ビームサーベルを構えたケンプファーが突撃する。

    が、1番機はそれを見越し、既にビームサーベルを装備、振り抜いていた。

    Iフィールドの衝突に激しいスパークが巻き起こる。


    一方、5番機から8番機も剣一、シェリア、ツキノの三機との交戦に入っていた。

    シェリアのザクキャノンが放つ曲射にて頭を抑え、ツキノが撹乱、剣一が攻めるというフォーメーションに対し、傾斜に寄る高低差、慣れ親しんだ地理、戦闘経験と機数をもって踏み止まっていた。

    「ちぃ、ラインを押し上げると言ったがこれでは・・」

    予想を超える抵抗に、剣一から普段の緩さが完全に消え、鋭利な鋭さだけが表に出ていた。

    「ツキノ!!後どれぐらいだ!?」
    「20秒、それだけあれば!!」

    バズーカ、マシンガン、ビームライフルの雨を紙一重で必死に避けながら叫ぶツキノを援護すべく曲射が何本も線を引いて走る。

    そして、剣一が待っていたものが遂に来た。
  • [11] mixiユーザー

    2010年03月21日 14:25

    10〜


    剣一のザクの脇を、一条の光が通り過ぎる。

    「大佐、援護致します!」

    シーモア率いる後発隊が漸く到着するや否や、各々は散開し、剣一達のサポートに回った。

    「よし、一気に押し上げるぞ!」

    剣一の号令に、全機は再度フォーメーションを組み、徐々にではあるが、ジムの集団を押して上げていった。
  • [12] mixiユーザー

    2010年04月05日 12:59

    11〜連邦サイド


    「後退!!
    一時後退し体勢を立て直せ!!」

    援軍の到着により勢いを上げてきたアークのMS達に、不利を悟り即座に後退を開始する。
    そこに、ヤザンから通信が割り込んできた。

    「隊長、ちょいっとばかしムカつきません?」
    「何を言っているヤザン!?」
    「なんてことないですよ。
    ただ、このまま押し上げられるのは不利だって言うだけですよ!!」

    こういう時、ヤザンは非常に危険な事をよく知る隊長は慌てて問い詰めるが、ヤザンはそれに構う事なく行動を開始する。

    ヤザンは自機を最後尾に位置どらせ、腰に取り付けられたグレネードをあろうことか山の壁目掛け纏めて放り投げたのだ。

    「ヤザン!!まさかお前!?」

    何をしようとしているのか気付いた隊長の怒号も虚しく、グレネードは爆炎を撒き散らした。

    高温の炎と激しい爆発音が響き渡る。

    そして、その音は山頂付近まで届き、先程までの戦闘にも堪えて来た雪の塊に致命的な衝撃を与えた。

    ズシン、と山肌が大きく震え、次いで地震と勘違いするような激しい揺れが全員を襲う。

    「総員!!全力で退避しろ!!雪崩が来る!!」

    隊長の叫びに、各々が全力で戦線を脱出していく。

    最後尾に着いたヤザンは、視界の端でアークのMS達があわてふためきながらも山岳を下って行くのを目敏く見つけ、いやらしい笑みを浮かべた。
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  • 2010年12月31日 (金) ※開催日はミッション期限日です。
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  • 2010年12月01日 (水) 締切
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