1998年ダンスミュージック界に強烈なメッセージが送られた。それは突如欧州の小さな一国ベルギーから発信され、その送り人はDavid Dewaele と Stephen Dewaelの兄弟デゥオであった。タイトルは"Much Against Everyone's Advice"。60分の中に45曲を詰め込みひとつものを作り出すといった全く新しいマッシュアップという発想は誰もの度肝を抜いた。このセカンドアルバムに秘められたメッセージはその当時ダンスミュージック界の誰もが忘れかけていたもの。“ダンスミュージックってもっと単純に楽しめるものでいいんじゃないの? 2Many DJsが最初に世界に向けて贈ったメッセージであった。
1999年。David とStephenはベルギーのナショナルラジオ“Hang The DJ”でプレイし始め、その後彼らはロンドンでのラジオショーにたびたび招待されることとなる。時にインディペントレコードのXfm、ときにイギリス国営放送のBBC Radio 1など番組はさまざまであったが、TVよりもRadioのほうが未だに高いというイギリスで、彼らの噂は瞬く間にイギリス全土に広がりそして彼らの名は時を断たずしてヨーロッパ全土を圧巻していくのである。彼らがこのときに使っていたトラックはBlackstreetとGrandmaster Flash、BeckとProdigyそしてBeastie Boys、Herbie Hancock、INXS、AC/DC。まさにジャンルレスな選曲である。
これまで2Many DJsは11枚にもおよぶ、As heard on Radio Soulwaxシリーズを発表。このコンピレーションにはNew Order, The Beach boys, Michael Jackson, Basement Jaxx, The Clash, Madonna, The Beatles, Daft Punk, Velvet Underground, Prince などそうそうたるメンバーの名前が並ぶ。ブーツレック(密輸)という手法で世界の名曲を集めたこの作品は当然のように当初あったバッシングをそのクオリティーの高さで潜り抜け、見事に彼らの地位をシーンのトップに導いたのである。