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開催終了[実践報告]2008精神保健福祉学会

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2008年06月23日 16:15 更新

6/14(土)の分科会で、実践報告をしてきました。
その内容をここに、一部掲載させていただきます。
よろしければ、是非ご感想やご意見を一言お願いします(^^)/~


[抄録]

自主研修活動KUPAにおけるピアグループ・スーパービジョンの考察 ―「グループワーク」の一場面を通して―

? 自主研修活動KUPAの概要

・KUPAとは、福岡県内学卒精神保健福祉士協会を指す。福祉学科を卒業した実務者を中心に構成されており、卒後研修を目的に活動を開始して今年で5年目に入る。卒後、実践現場で求められる即戦的な能力に対して、当時の演者ら初任者の衝撃や戸惑いが大きかったこと、さらに、初任者精神保健福祉士を対象とした定期的、継続的な研修会が周辺環境になかったために、2004(平成16)年に同窓会活動からスタートし、ピアグループ・スーパービジョンをベースとした自主研修活動を現在も継続している。
・2008(平成20)年2月現在における会員構成は、全員が実務経験5年未満であり、男性30.0 %(9名)、女性70.0%(21名)である。医療機関に所属する会員が全体の76.7%(23名)であり、福岡県内に職場のある会員が83.3%(25名)である。
  
? 自主研修活動KUPAの研修プログラム

・職場での適応と専門職としての役割遂行、援助内容の充実を図るための一助となることを目的に、研修会をプログラム化して定期的に実施している。実践現場への研修効果の還元に焦点をあて、初任者個人の抱える問題の解消、及び援助能力の向上を意図して行っている。その方法の一つとして、双方向性の活発なやりとりが期待されるグループワークを重視している。

? 今回の報告にあたって

・プログラムの一つである「グループワーク(60分)」では、メンバーの知りたいこと、聞きたいことを中心に、事例検討、援助者としての葛藤、社会資源の活用、援助業務における対処や工夫などをテーマに実施している。参加メンバーは集団援助技術を含め知識・経験が少なく、また、スーパーバイザーたるスーパーバイザーも不在であるため、互いの役割や関り方を明確にし、グループ機能を高めるための補助的手段として、グループを構造化するという方法をとっている。
・そこでは、年齢、実務経験年数、教育背景などが似通っており、メンバーの同質性、同窓性が強いため「今ここで(here&now)」の原則を忘れず、馴れ合いや愚痴のこぼし合いに陥る危険に留意すれば、事前にテーマを決めずに自由なやりとりを行なっても共通の興味・関心のあるテーマは見つけやすく、共感や受容、支持的な関わりが比較的起こり易いことも経験している。
・以上の記載内容を踏まえた上で、当日はKUPAにおける「グループワーク」のグループ場面を検討し考察を加える形で報告する。

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[発表スライド]

〈テーマ〉「援助者としての自信のなさ」(60分)

A?♀:地域活動支援センター   B?♀:精神科病院   C?♂:精神科病院
D?♂:総合病院   E?♀:地域活動支援センター   F?♀:精神科病院
G?♀:精神科病院

【自己紹介(知りたいこと・学びたいこと)】

B?「担当のケースについて、知らないところで主治医が勝手に 方向性を変えることがあります。何故、事前に知らせてくれないのか、支援に自信がもてなくなるときがあります。 」

C?「日々の自分の業務の振り返りがなかなかできない。いか に自信をもってやっていくか、皆に聞いてみたいです。」

D?「担当ケースについて、外部の支援者とやりとりするのに自信がないです。同職種同士での勉強会でも、話を聞いて、自分はこれでいいのか、他の人はもっとできてるんじゃないかと思う。支援者間のやりとりについて、皆がどう思っているか知りたいです。 」

E?「利用者が怒りや悲しみを表出したとき、冷静になれないので、皆はどのように、自分の感情のコントロールをしているか知りたいです。」

F?「こう援助した方がいいのかなと思っていても職場の方針でうまくいかなくて、もどかしい思いをしてるので、皆さんはその辺がどうなのか話を聞きたいです。」

G?「家族や関係機関、主治医と患者さんの間に立ってコーディネートすることがなかなかできないでいます。」

A?「利用者にとって援助者の実務経験は関係ないので、その中で、相手の側にたった支援を皆と考えて行きたいです。」

【(話題1)担当ケースについて】

B?「自分が窓口になっているのに、連絡のないところで、退院延期となって、退院の機会を逃してしまったんじゃないかということがありました。」

D?「私も。知らない間に、外泊が行なわれたり、担当している患者さんの口から退院方針が変わったことを聞くことがありました。ワーカーはフラフラさせられないといけない程度のものなんでしょうか?」

C?「主治医の一言で方針が変わります?」

B?「患者さんはよく主治医に訴える方で、退院に自信がないといったら、主治医の一存で退院延期に決定しました。」

C?「退院の方針は主治医や師長の意見が強力です。個人病 院では、院長が決めたことは絶対なんじゃないでしょうか。」

D?「自分が力を入れているケースこそ、情報が入ってこず方針が変わっていたりしたら、クソっと思います。」

E?「グループホームから入院になった方で、グループホームでは待機の状態になっているのに、いつの間にか自宅退院していて、主治医からグループホームへの連絡や相談もなかったので、そのときはどうしてかと思ったことがありました。」

【(話題2)連携について】

D?「外部のワーカーとの連携とか、うまく支援できていないときのやりとりは、下手をみせたくないなという心境になり、色々尋ねられるのが億劫になります。」

C?「分からないでもない。勉強会で、『よそのワーカーは、ここまで知っているのか』と思うときがあります。それと、自分の担当の患者さんのことを家族や支援者に聞かれて、答えれないときは悲しい。『どんな状態なのか』と聞かれて答えられないと、信頼関係を弱めてしまった気分になる。信頼は保っておきたいから、『そのくらい知らないんですか』と言われると嫌。」

A?「私は逆に、『知らないから教えて下さい』というスタンスでやってます。多少知っていたとしても。」

D?「私は、それはそれで『あなた知らないでしょう』という感じで、教えられるのは何か、ちょっと嫌だけど。」

C?「確かに同職種間の場合なら教えてもらうのもいいけど。対 患者さんや家族なら、信頼を失うときがあるかも。」
  
C? 「この間は勉強会で診療報酬の話になって。点数、加算のことも分かっているワーカーがいて、自分も勉強しないといけないと思いました。」

A?「知らないということは、負けていられないという動機付けにもなります。私の場合、三障害の方が対象だから、これだけ知っておけばいいという範囲はないし、引け目に感じるのではなくて、謙虚に利用者から教えてもらっていいと思います。」

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