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開催終了5/14 末岡一郎作品集【the fact of filmic, the fact of cinematic.】neoneo坐・8ミリ映画祭2011春

詳細

2011年05月12日 01:15 更新

今週末、5月14日(土)に、「ネオネオ坐8ミリ映画祭2011春」におきまして、「末岡一郎作品集【the fact of filmic, the fact of cinematic.】」を上映します。
川口のプロデュースプログラムです。ぜひぜひお誘い合わせの上ご来場をお待ちしてます!作者の末岡一郎さんがコメントも交えつつ、フィルム映写もご自身の手で行うという、ライブ感あふれるプログラムとなります。
去年、チェコのイフラヴァ映画祭で末岡作品の特集上映プログラムがありました。国内でもこれだけまとめて観る機会は貴重かと思います。8ミリ映画祭ということで、8ミリフィルムを切り口としたプログラム構成となっています。
すべての作品が8ミリおよび16ミリのオリジナルフィルムでの上映となります。
ぜひご来場ください!

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末岡一郎作品集【the fact of filmic, the fact of cinematic.】(「8ミリ映画祭2011春」プログラム)
日時●2011年5月14日(土)15:00〜
料金●1000円
会場●スペースネオ(神田・小川町)
都営新宿線「小川町駅」・千代田線「新御茶ノ水駅」 ・丸ノ内線「淡路町駅」、
B5出口より徒歩1分、 JR「御茶ノ水」駅・聖橋口より徒歩5分
地図 http://www.neoneoza.com/information/map.html
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8ミリに転写された既製の映画。逆に8ミリが被写体として、パーフォレーションごと16ミリというプレパラートの中に封じ込められた映画。それは冷徹な光学/機械/化学プロセスであると同時に、緻密な作業を淡々と続ける偏愛に満ちた作者の視線でもある。このプログラムではファウンドフッテージという方法論で制作を続けている作家、末岡一郎の作品を紹介する。フィルム自身を被写体として捉えること、それも8ミリ/映画へのひとつのアプローチであろう。(川口肇)

映画/フィルムへの執着がいつから始まったのかは覚えていない。一方で、今回のプログラムは、まさにフィルムへの執着によって生み出されたように思う。それは一片のフィルムですら美しかったからだろうか。
映画にとってのフィルム、それはボルヘスにとっての“アレフ”そのものなのだ。
私たちはすでに映画を知っており、日常の中でファンタジーとして存在する映画的なるもの、つまり「映画的事実」を経験的に知っている。しかしながら映画的事実を支えている「フィルム」が存在する事にさほど関心を寄せる者は少ない。
ところで、本質への探究は作品制作の契機となる。つまり、私は「フィルム的事実」に映画の本質を見出し、意識を向けたのだ。「フィルム」を観ること、それは逆説的に映画の再発見となるように思う。(末岡一郎)

上映作品
1.『THE RAINBOW OF ODDS』(S-8/8分/1998年)
2.『RED BLACK & WHITE』(S-8/3分/1994年)
3.『SUBSTITUTION / NEW YEAR』(S-8/3分/1998年)
4.『PEU DE SON』(S-8/3分/1998年)
5.『THE FANTASY OF SPLENDOUR』(S-8/3分/1998年)
6.『Baby, crazy about you』(S-8/3分/1999年)
7.『Okey, Boys』(S-8/3分/2001年)
8.『LE PREMIER AMOUR DE BAMBI』(S-8/5分/2001)
9.『AZIZ SHAKAR LOOKING FOR JOB 2007』(16mm/5分/2007年)
10.『The Wonderful Stories of Professor KITZEL』(16mm/3分/2006年)
11.『SINKING AWAY』(16mm/3分/2005年)
12.『Endlich ist es Frühling』(16mm/2分/silent/2003年)
13.『Ich bin der Welt abhanden gekommen』(16mm/7分/2003年)
14.『Ein Sommer in Deutschland』(16mm/6分/2005年)
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THE RAINBOW OF ODDS(不和の虹)』は、8mm版「オズの魔法使い」の冒頭のシーンが遅延し、反復しながら進行していく。だが映画本編が始まる事なく、フィルムは終ってしまう。私たちは映画的世界に感情移入する事も出来ずに、空回りするジュディ・ガーランドの歌声を聴く事となる。『RED BLACK & WHITE』は象徴的な映画かもしれない。この映画は古典的な静物画の画題で制作されている。つまり動かぬもの(nature morte; 死せる自然/静物画)を対象としながら、映画としては激しい明滅を生み出している。16mmカメラにスーパー8フィルムを詰めて撮影した結果に過ぎないのだが、このフィルム・フォーマットの単純な混合は、明らかに撮影によってのみ生み出され、「フィルムのイメージ」は「映画的事実」となったのだ。この、フィルム・フォーマットの意図的な変換は以降の作品にも共通する。
『SUBSTITUTION/NEW YEAR(置換/新年)』、『Okey, Boys』はレギュラー8をスーパー8に転写した。フィルム・フレームが顕現することによって、映画が客観的対象となる。『PEU DE SON(わずかな音)』は16mmフィルムのサウンドトラックをスーパー8にコンタクトプリントし、イメージを「音響」で制作した。
『THE FANTASY OF SPLENDOUR(華麗なるファンタジー)』、『Baby, crazy about you(赤ちゃん、もう夢中)』、『 LE PREMIER AMOUR DE BAMBI(バンビの初恋)』は『THE RAINBOW OF ODDS』と同様に制作されている。『AZIZ SHAKAR LOOKING FOR JOB 2007』、『The Wonderful Stories of Professor KITZEL』、『SINKING AWAY』はオリジナル16mmフィルムの転写であり、イメージの反復/差延が主題となっている。それは「停滞する映画」と言えるだろう。
最後の3本は作者が現在集中しているコンセプション・ワーク、「Re-interpretation for Private Films(ホームムービー再考)」から選んだ。『Endlich ist es Frühling(遂に春到来)』、『Ich bin der Welt abhanden gekommen(私は此の世に忘れられ)』、『Ein Sommer in Deutschland(独逸の一夏)』は全て1930年代に撮影されたアマチュア映画家によって制作された短編を再現している。ここでは失われたイメージ/不可視の痕跡を顕在化し、「カメラを持った男」の視線を再考する作品シリーズとなっている。
尚、全ての作品は自家現像で制作されている。可能な限り制作プロセスを作家としてコントロールしたいと考えているからだ。「現像」も映画の重要な一部なのである。(末岡一郎)

【末岡一郎】
1965年、札幌生まれ。東京理科大学で化学を専攻する。1985年から実験映画を制作し始め、作品数は100作を超える。1994年ドイツ・オーバーハウゼン国際短編映画祭でノミネートされて以降、30カ国以上で招待上映される。2010年秋にはチェコ・イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画際で特集上映される。1997年以降、ファウンドフッテージを用い、自家現像による「物質的」なフィルム作品を制作し続けている。
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詳細:ネオネオ坐8ミリ映画祭2011春
http://www.neoneoza.com/program/8mm_2011_spring.html

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  • 2011年05月14日 (土) 15:00〜
  • 東京都 神田・小川町 スペースneo
  • 2011年05月14日 (土) 締切
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参加者
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