『波長』(1967)『中央地帯』(1971)『The Living Room』(2000)などの大傑作で知られる実験映画作家マイケル・スノウは、画家、彫刻家、ヴィジュアル・アーティストでもあり、1950年代にプロデビューしたジャズ・ピアニストでもあります。ジェリー・ロール・モートンやジミー・ヤンシーの影響下にディキシーランド・ジャズから活動を開始し、主に映画作家、ヴィジュアル・アーティストとして活動したニューヨークでは自身のスタジオをセッション会場としてポール・ブレイ、カーラ・ブレイ、ミルフォード・グレイヴス、セシル・テイラーなどに提供、映画『New York Eye And Ear Control』(1964)ではサウンドトラックにアルバート・アイラー、ドン・チェリーらを起用し、フリー・インプロヴィゼーションの潮流を作り出しました。