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開催終了みすヾ・ワールド

詳細

2007年09月30日 23:14 更新

第一回のご案内です。
今回は二木てるみさんに金子みすゞ・ワールドを朗読していただきます。薄命の天才童謡詩人金子テルの作品集です。

日時 10月7日(日)17:30〜19:00(開場17:00)
場所 梅丘パークホール
入場料 1,500円

コメント(22)

  • [1] mixiユーザー

    2007年09月20日 15:06

    気にとまった作品を紹介していきます。

    海とかもめ

    海は青いとおもってた、
    かもめは白いとおもってた。

    だのに、今見る、この海も、
    かもめのはねも、ねずみ色。

    みな知ってるとおもってた、
    だけどもそれはうそでした。

    空は青いと知ってます、
    雪は白いと知ってます。

    みんな見てます、知ってます、
    けれどもそれもうそか知ら。
  • [2] mixiユーザー

    2007年09月20日 21:35

    写真は仙崎の海です。8月末に仙崎まで行ってみました。みすゞが毎日見ていたであろう海です
  • [3] mixiユーザー

    2007年09月21日 11:06

    お魚

    海の魚はかはいそう

    お米は人につくられる
    牛は牧場で飼はれてる
    鯉もお池で麩を貰ふ。

    けれども海のお魚は
    なんにも世話にならないし
    いたづら一つしないのに
    かうして私に食べられる

    ほんとに魚はかはいそう
  • [4] mixiユーザー

    2007年09月21日 12:59

    芝草

    名は芝草といふけれど
    その名をよんだことはない

    それはほんとにつまらない
    みじかいくせに、そこら中、
    みちの上まではみ出して、
    力いっぱいりきんでも
    とても抜けない、つよい草。

    げんげは紅い花が咲く
    すみれは葉までやさしいよ。
    かんざし草はかんざしに、
    京びななんかは笛になる。

    けれどももしか原っぱが、
    そんな草たちばかしなら、
    あそびつかれたわたし等は、
    どこへ腰かけ、どこへ寝よう。

    青い、丈夫な、やはらかな、
    たのしいねどこよ、芝草よ。
  • [5] mixiユーザー

    2007年09月21日 14:22

    日の光

    おてんと様のお使ひが
    揃って空をたちました。
    みちで出逢ったみなみ風、
    (何しに、どこへ)とききました。

    一人は答えていひました。
    (この「明るさ」を地に撒くの、
    みんながお仕事できるよやう。)

    一人はさもさも嬉しそう。
    (私はお花を咲かせるの、
    世界をたのしくするために。)

    一人はやさしく、おとなしく、
    (私は清いたましいの、
    のぼる反り橋かけるのよ。)

    残った一人はさみしさう。
    (私は「影」をつくるため、
    やっぱり一しょにまゐります。)
  • [6] mixiユーザー

    2007年09月21日 16:28

    花のたましい

    散ったお花のたましいは、
    み佛さまの花ぞのに、
    ひとつ残らずうまれるの。

    だって、お花はやさしくて、
    おてんとさまが呼ぶときに、
    ぱっとひらいて、ほほえんで、
    蝶々にあまい蜜をやり、
    人にゃ匂いをみなくれて、

    風がおいでとよぶときに、
    やはりすなおについていき、

    なきがらさえも、ままごとの
    御飯になってくれるから。
  • [7] mixiユーザー

    2007年09月26日 13:11

    みんなを好きに

    私は好きになりたいな、
    何でもかんでもみぃんな。

    葱も、トマトも、おさかなも、
    残らず好きになりたいな。

    うちのおかずは、みぃんな、
    母さまがおつくりになったもの。

    私は好きになりたいな、
    誰でもかれでもみぃんな。

    お医者さんでも、烏でも、
    残らず好きになりたいな。

    世界のものはみぃんな、
    神様がおつくりになったもの。
  • [8] mixiユーザー

    2007年09月27日 13:21

    失くなったもの

    夏の渚でなくなった、
    おもちゃの舟は、あの舟は、
    おもちゃの島へかえったの。
     月のひかりのふるさとを、 
     なんきん玉の渚まで。

    いつか、ゆびきりしたけれど、
    あれきり逢わぬ豊ちゃんは、
    そらのおくにへかえったの。
     蓮華のはなのふるなかを、
     天童たちにまもられて。

    そして、ゆうべの、トランプの、
    おひげのこわい王さまは、
    トランプのお国へかえったの。
     ちらちら雪のふるなかを、
     おくにの兵士にまもられて。

    失くなったものはみんなみんな、
    元のお家へかえるのよ。
  • [9] mixiユーザー

    2007年09月27日 14:04

    金魚のお墓

    暗い、さみしい、土のなか、
    金魚はなにをみつめてる。
    夏のお池の藻の花と、
    揺れる光のまぼろしを。

    静かな、静かな、土のなか、
    金魚はなにをきいてゐる。
    そっと落葉の上をゆく、
    夜のしぐれのあしおとを。

    冷たい、冷たい、土のなか、
    金魚はなにをおもってる。
    金魚屋の荷のなかにゐた、
    むかしの、むかしの、友だちを。
  • [10] mixiユーザー

    2007年09月28日 15:02

    土と草

    母さん知らぬ
    草の子を、
    なん千万の
    草の子を、
    土はひとりで
    育てます。

    草があおあお
    茂ったら、
    土はかくれて
    しまうのに。
  • [11] mixiユーザー

    2007年10月01日 08:18

    かなりの方に来ていただけそうです。
    来ていただける方は予約のご連絡をお願いします。
    TEL:090-2445-4335 3420-3605
  • [12] mixiユーザー

    2007年10月02日 15:48

    みえないもの

    ねんねした間になにがある

    うすももいろの花びらが
    お床の上に降り積もり
    おめめ覚ませば、ふと消える

    誰もみたものないれど
    誰がうそだといいましょう


    まばたきする間になにがある

    白い天馬が翅のべて
    白羽の矢よりもまだ早く
    青いお空をすぎてゆく

    誰もみたものないけれど
    誰がうそだといえましょう

  • [13] mixiユーザー

    2007年10月03日 12:25

    みえない星


    空のおくには何がある

    空のおくには星がある

    星のおくには何がある

    星のおくにも星がある
    眼には見えない星がある

    見えない星は何の星

    お供の多い王様の
    ひとりの好きなたましいと
    みんなに見られた踊り子の
    かくれていたたましいと

  • [14] mixiユーザー

    2007年10月03日 13:01

    秋は一夜に

    秋は一夜にやってくる

    二百十日に風が吹き
    二百十日に雨が降り
    あけの夜明けにあがったら
    その夜にこっそりやってくる

    舟で港へあがるのか
    翅でお空を翔けるのか
    地からむくむく湧き出すか
    それはだれにもわからない
    けれども今朝はもう来てる

    どこにいるのか
    わからない
    けれど、どこかに、もう来てる
  • [15] mixiユーザー

    2007年10月03日 13:16

    人形の木

    いつだか埋めた種からは
    ちいさな桃の木生えました

    たつた一つの人形だけど
    お庭のすみに埋めましょう

    さみしくってもがまんして
    ちいさい二葉をまちましょう

    ちいさいその芽をそだてたら
    三年さきで花が咲き
    秋にはかわいい人形が生って
    町じゅうの子供にひとつづつ
    木からもいでわけてやる
    人形の木が生えるから
  • [16] mixiユーザー

    2007年10月04日 13:01

    土


    こっつん こっつん
    ぶたれる土は
    よいはたけになって
    よい麦を生むよ

    朝からばんまで
    ふまれる土は
    よいみちになって
    車を通すよ

    ぶたれぬ土は
    ふまれぬ土は
    いらないか

    いえいえそれは
    名のない草の
    おやどをするよ
  • [17] mixiユーザー

    2007年10月04日 16:26

    鯨法會

    鯨法會は春のくれ
    海に飛魚採れるころ

    濱のお寺で鳴る鐘が
    ゆれて水面をわたるとき

    村の漁夫が羽織着て
    濱のお寺へいそぐとき

    沖で鯨の子がひとり
    その鳴る鐘をききながら

    死んだとう父さま、母さまを
    こひし、こひしと泣いてます

    海のおもてを、鐘の音は
    海のどこまで、ひびくやら
  • [18] mixiユーザー

    2007年10月04日 16:34

    つもった雪


    うえの雪
    さむかろな
    冷たい月がさしていて

    したの雪
    おもかろな
    なんびゃくにんものせていて

    なかの雪
    さみしかろな
    そらも地面もみえないで
  • [19] mixiユーザー

    2007年10月04日 18:29

    舟の歌

    わたしは若い舟だった
    あの賑やかな舟おろし
    五色の旗にかざられて
    はじめて海にのぞむとき
    限り知られぬ波たちは
    みんな一度にひれ伏した

    わたしは強い舟だった
    嵐も波も渦潮も
    荒れれば勇む舟だった
    銀の魚を山と積み
    しらしら明けに戻るとき
    勝った戦士のやうだった

    わたしも今は年老いて
    瀬戸ののどかな渡し舟
    岸の藁屋の向日葵の
    まはるあひだをうつうつと
    眠りながらもなつかしい
    むかしの夢をくりかえす
  • [20] mixiユーザー

    2007年10月05日 00:03

    玩具のない子が


    玩具のない子が
    さみしけりゃ
    玩具をやったらなおるでしょう

    母さんのない子が
    かなしけりゃ
    母さんをあげたら嬉しいでしょう

    母さんはやさしく
    髪を撫で
    玩具は箱から
    こぼれてて

    それで私の
    さみしいは
    何を貰うたらなおるでしょう
  • [21] mixiユーザー

    2007年10月05日 00:11

    ねがひ


    夜が更けるな
    ねむたいな

    いいや、いいや、ねてしまはう
    夜の夜なかに、この部屋へ
    赤い帽子でひょいと出て
    こっそり算術やっておく
    悧巧な小びとが一人やそこら
    きつとどこぞにゐるだろう
  • [22] mixiユーザー

    2007年10月08日 16:38

    大勢の方に来ていただきありがとうございました。
    みすゞ・ワールドを二木てるみさんの朗読でお楽しみいただきました。
    また、このような機会をつくれたら思います。
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