Todd Terry (X-MIX PRODUCTIONS/NYC)
クラブ・カルチャーのビッグ・ネーム。プロデューサー/リミキサーのトッド・テリーは熟練の技でクラブの空気を吸い上げ、メジャー・シーンを幻惑する。多様なジャンルを操るテリーは、数多くのポップ・スターたちのリミックス・ワークにおいても革新的なエッジをつけた。また、ヒップホップ全盛の80年代にはN.Y.ハウス・シーンの「定義」とも言える存在であり、90年代には世界的なガラージの「グル」となる。そして、99年にジャングルのフル・アルバムをアストラルワークスからリリースして、世紀の終わりを飾った。ハウス界のヒーロー、トッド・テリーはエレクトロニック・ミュージックのミクスト・ジャンルを通じて常にフレキシブルである。
TODD TERRY
グラミー賞にもノミネートされたDJ/プロデューサートッド・テリーはブルックリンではじめてヨーロッパのダンスミュージックのレコードを聞いた瞬間からダンスミュージックの虜になってしまった。当時すでにターンテーブルに人生を捧げていたが、そのレコードには何か違うものを感じた。そして、「何か違うもの」にトライしてみることにした。そして、「ニューヨークではブレイクすることはなかった。でもイングランドではすぐブレイクすることができた。だから出向くようになり」、トッド・テリー・サウンドが生まれた。
1988年までにはイングランド、ヨーロッパで大人気となっていたトッド・テリーの噂はアメリカでも広まっていた。DJとしての活動のみならず、トッド・テリー・プロジェクト、ハウス・オブ・ジプシーズ,ロイヤル・ハウス名義でリリースした”ア・ディ・イン・ザ・ライフ”、”ウィークエンド”、”キャン・ユー・パーティ”などの楽曲はすべて画期的で重要な作品としてアンダーグラウンド・クラシックスとして愛されている。