●PRODUCING A CARD FROM A WHOLE ORANGE(丸ごとオレンジからのカード出現)
現代においてもマジシャンが必殺技として使っている重要なマジック現象です。最も古い現象でありながら長い年月においてマジシャンに愛されています。元々は単純にエキストラカードを使って行っていただけなのでしょう。そのうちに観客に二枚のカードを使っているのでは?という疑いを持たれるに至り、様々なやり方でその疑いを晴らしてきたのだと思います。
ここで使われているその方法は、カードを破き、そのコーナー破片が一致するという事でそれを解決しています。
破片を全部消してしまうにはハンカチが使われます。その際に覚えるべき技法がサムパームです。このレッスン14になり、やっとフィンガーパーム以外のパーム法が登場するのです。
この作品では多くの現象が起きます。それを理解することが重要でしょう。単に選んだカードがオレンジを切ったら出現する、というだけではないのです。
1.選んだカードが切ったオレンジの中から細く丸めた状態で出現する。
2.丸まっているカードを広げるとお客の選んだカードであり、破いたはずのカードが復活している。
3.お客の持っている一片と合わせてみるとぴったり一致する。
レッスンではこのクライマックスの際にどのような目線で行うかまで記載されています。クライマックスと言う事でどのように観客の緊張感を維持するかが重要になるのです。
●THE CARD AND THE BANANA(カードとバナナ)
上記の現象に続ける事が出来る粋なコメディです。百科事典版を読んだ際にはとても演じる気が起きませんが、実際に演じるととても良い反応を得られることに驚かれる事でしょう。ちょっと面倒な道具作成とちょっと恥ずかしくなる小芝居がありますが、ぜひ演じて欲しいものです。
ここではレッスン8で学んだダブルエンベロップの原理が応用されます。こちらのやり方であれば消耗品がないのがありがたいです。
演じることそのものは決して難しくはありません。ターベルはこの演目を通じてショーマンシップとはなんぞや、という事を教えてくれます。