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開催終了アジアのキュビスム ― 境界なき対話

詳細

2005年07月31日 01:12 更新

■タイトル■
アジアのキュビスム ― 境界なき対話

■内容■
? キュビスム―――直訳すると立方体主義、でしょうか。一説によれば、1908年、ピカソのアトリエでブラックの風景画を眼にしたマティスが、幾何学的な線と面によって表現された画中の家を「小さなキューブ(立方体)」と評したのが、この名称の起こりとされています。

? 「存在のリアリティは、多数の視点から対象を分析し(解体)、それを一枚の画布上で概念的に再構成(総合)していくことによってこそ、十全に表現される」という認識に支えられた、キュビスムの新たな「まなざし」の発明は、同時期にアインシュタインによって提唱された相対性理論にも比されるべき、20世紀美術最大の革新とみなされています。

? では、いわば西欧モダニスムの本流といえるこの「キュビスム」と、「アジア」とが出会った時、そこには何が生まれたのでしょうか。「アジアのキュビスム」、一見対極にあるようにも見えるこの二つの言葉が組み合わさると、実に不可思議な響きを帯びてきます。本展は「アジア」と「キュビスム」、両者の出会いが生み出した芸術的所産を包括的に紹介する、初めての展覧会となります。

? ピカソとブラックが1910年前後のわずかな期間に生み出したキュビスムはきわめて観念的な造形実験であり、当時彼らの作品を直接見ることができたのは限られた人だけであったにもかかわらず、様式においても、芸術観においても、その後の美術の展開に地域を越えた広範な影響を及ぼしてきました。アジア諸国も例外ではありません。今回の出品作が1910年代から1980年代にまで渡ることからもわかるように、キュビスム受容の時期や内実は、当然ながらそれぞれの地域によって異なります。しかし「キュビスム=視覚の革命」というフィルターを通すことではじめてあらわになる多様性と普遍性は、個々の国家的枠組みを越えた「アジアの近代美術」の在り方を明らかにし、そしてまた「西対東」という単純な二項対立を超えたところに見出される、新たな「アジア」の輪郭を描き出すことになるでしょう。

■期間■
2005年8月9日(火)−10月2日(日)

■休館日■
月曜日
(9月19日は開館、翌日休館)

■開館時間■
午前10時から午後5時まで
金曜日は午後8時まで
(入場はそれぞれ閉館30分前まで)

■観覧料■
一般650円
大学生350円
高校生200円
小・中学生無料

■所在■
東京国立近代美術館 本館 企画展ギャラリー (1階)
東京メトロ東西線竹橋駅1b出口 徒歩3分
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3−1

■関連サイト■
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/


写真:
ガロ・B・オカンポ〈磔刑〉1950年 油彩・キャンバス

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