《内容》
　孤高の画家、そしてモンマルトルの巨匠とよばれた、アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレッ（1864〜1901）は、伯爵家系の長男として生まれました。少年期にパリで遭った２度の事故により、両脚に障害が残りますが、彼はひたすら絵を描き続けました。その芸術が成熟の域に達しようとした頃、ムーラン・ルージュが開店。ポスター制作を依頼されたロートレックは、最初のポスターにして最初の石版画『ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ』を創作します。それはポスターが芸術に昇華する幕開けでもありました。卓越したデッサン力、日本の浮世絵から影響を受けた、のびやかで力強い線と色。そしてなにより、ものの本質を捉える鋭い洞察力と表現力で、ロートレックは36年の短い生涯の間に30点のポスター、400点近くの版画を世に送り出しました。
　本展では、ロートレックに最も造詣が深く、またロートレック作品の膨大なコレクションを所蔵するフランス国立図書館から、ポスターと版画を厳選。さらに、彼に影響を与えた浮世絵の数々や、同世代を生き、互いに刺激し合ってきた画家たちの作品合わせて約120点を展観し、ロートレック芸術の魅力のすべてをご紹介します。

《期間》
2005年3月24日(木)〜4月4日(月)

《休館日》
会期中無休

《開館時間》
午前10時〜午後7時30分(午後8時閉場)
※最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)

《観覧料》
＊一般800円（600円）
＊大高生600円（400円）
＊中学生以下無料

《場所》
大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
大丸ミュージアム・心斎橋[本館７階]


大丸ミュージアム
http://www.daimaru.co.jp/museum/index.html