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開催終了兎穴 2007

詳細

2007年05月15日 15:21 更新

「ちょっとおたずねしますが、ここからどちらのほうへいけばよろしいのでしょうか?」
「それはおまえのいきたいと思うところ次第さ」
「どこでもかまわないのです―」
「じゃ、どっちへいこうとおなじことだよ」
「―どこかへいき着くことさえたしかならば」
「なあに、それは大丈夫いきつくさ。どんどん歩いていきさえすればね」
「このあたりには、どんな人が住んでいるのですか?」
「あっちのほうにはね、帽子屋が住んでいる。あっちのほうにはね、三月ウサギが住んでいる。どっちでも好きなほうをたずねてごらん。ふたりとも気ちがいだがね」
「でも気ちがいの人たちのところへいくのはいやだわ」
「でも、いやだと言っても仕方がないさ。ここにいる人たちはみんな気ちがいなんだからな。わたしも気ちがい。おまえさんも気ちがい」
「あたしが気ちがいだなんて、どうしてそんなことがわかりますの?」
「気ちがいにはちがいないさ。でなければ、ここへやってくるはずがないもの」
(ふしぎの国のアリス / ルイス・キャロル)


兎が、アリスの作り出した好奇心や想像力が向かう先へのガイドであるならば、それは僕ら自身の投影の一部に他ならない。
みんな自分だけの兎を追って自分という穴に飛び込む。そこでの体験は純粋に自分だけのもの。だからこそ共有できる。だからこそ共感し、共鳴し、共生することができる。別の孤独たちとの繋がりを実感できる。想像力だけが唯一の武器だ。


ここには全てがあるが、ここには何もない。
ここは行き止まりだが、ここからどこへでも行くことができる。

Mi casa, Su casa.
あなたとあなたの兎とで、朝までゆっくり踊っていったらいい。


(text 毛利・旅団)



2007/06/02(土) 吉祥寺 STAR PINE'S CAFE
旅団・11th pact PRESENTS [兎穴]

LIVE /旅団 , 11th pact

SPECIAL GUEST/ quartz-head conversation 02
quartz-head (aka fujiwara,daisuke) / sax, electronics
hata-ken / analog synthesizers, percussions

DJ / DJ HIDE(KEMURI PRODUCTIONS), DJ ○ , DJ 73


■旅団

2003年より活動を開始し数々の自主企画や野外フェスの開催/出演を重ね、多くの人にその存在を刻みつけてきた旅団。近年活動するレイブバンドやジャムバンド、インプロ、フリージャズまたポストロックバンドとは一線を画す旅団という音の塊が時には、広がり絡みあい膨張し縮小し爆発を遂げ有機物に必ずあるであろう生命の持つ躍動感や鼓動そのものが、旅団の音(ライブ)には存在する。サックス、バイオリン、ギター、が奏でるメロディーラインはポップでありながらもサイケデリックそしてノイジィーに空間を広げ包み込み、そこに大地を揺るがしながら這い出てくるツインドラム、ジャンベ、ボンゴなどの太鼓音が聴く者を瞬時に旅団の世界に引きずり込む。両者が絡み合うことで生み出されるリズムは、何千年もそびえ立つ大樹を囲み、大いなる森へ育もうとする人間達の祭りの賛歌。
ライブバンド故に困難と思われた音源化にライブレコーディングという形で敢えて真正面から挑んだ1st full album 「iyaoi rhythm」は05年共演を果たしたROVO、VINCENT ATMICUS等で活躍するパーカッショニスト /ドラマーの岡部洋一氏と、今回が初共演となるROVO、渋さ知らズ、VINCENT ATMICUS等のバンドでプロデュース、ヴァイオリン担当の勝井祐二氏をゲストに迎え開催。レコーディングエンジニアはROVO、渋さ知らズ、ONJQなどを手がける近藤祥昭氏が担当。
06年7月には奄美大島にて開催の『奄美けぃんむんマンディ!06』に出演し、あの坂本龍一や勝井祐二、藤原大輔、朝崎郁恵といった面々とステージに立ちライブを行う、1st full album 「iyaoi rhythm」レコ発イベントではGoma & Jungle Rhythm Section とツーマンライブを大成功に納める。本年はマイペースながらも、自主企画「Duo sessions 」というタイトル名にてメンバー夫々が2組になりセッションにて繋げていくという大胆なイベントの開催や、今春4月8日に開催の 「渚 Nagisa Music Festival」に出演決定するなど、その活動に目が離せないバンドに成長。


■11th pact

11th Pactの音楽はまるで質の高いサッカーのように僕の中で響く。無駄なパスなどなく、スペースを有効に使い、生み出し、これ以上ないタイミングで走り込む。一人ひとりが外からの目を意識しつつも、その広い視野で自分の役割を認識している。自分が他人とは違うと同時に、他人も自分とは違うことを知っている。そして単純で明確な目的を共有している。
それは音楽を音楽として楽しむこと。
4人の生み出すグルーヴは1人の人間から発せられる体温として僕に馴染み、沁み込んでいく。完璧な有機物など存在しないが、それらはそこにあるだけでただ美しい。それは多分一時として同じところに留まらないからなんだろう。


■藤原大輔

1970年生まれ
1996年バークリー音楽院卒
97年に帰国後、ストリートセッションバンド"phat"を結成し、ジャムバンドのムーブメントに乗り活発に活動。エフェクテッド・サックスに加え、クラブカルチャーに触発され、サンプラーやリズムマシン、アナログ・シンセサイザーなどの電子機器をインプロヴァイズするための楽器として積極的に導入するようになる。03年の解散まで5枚のアルバムをリリース。その後もソロとして活動を続ける間にデトロイト・テクノのアーティストと親交を深め、JEFF MILLSやUNDER GROUND RESISTANCEと活動を共にする。04年にエレクトロニックを用いる音楽活動の名義としてquartz headを立ち上げる。


■DJ HIDE(KEMURI PRODUCTIONS)

日本を代表する中堅DJの一人。オリジナリティに富んだDJプレイや、独自のビート感を持ったサウンド・プロダクションが、大きな支持を得ている。
10代後半からDJを始め、様々なクラブでプレイを行なう一方、バンドに所属して生楽器とのコラボレートも積極的に行なう。1995年からは<KEMURI PRODUCTIONS>、1998年からはDJ KRUSH,DJ SAKと共に結成した<流-RYU->と、日本屈指のDJ集団にも参加。複数DJがセッションを行うライヴ形態の草分け的ステージや、アフリカのパーカッショニストとのセッションなど、斬新な活動を展開。2000年からは“表現"を通して様々な問題提起を行なう未来型アーティスト集団<JAG>の中心メンバーとして、その手腕を発揮している。またソロ活動では、2000年にはドイツの<Spectrum Works>レーベルから、ソロ・デビュー12インチ『DJ HIDE』をリリースし、即完売。その独創性が高い評価を得、2001年にはDJ KRUSHと共にヨーロッパ・ツアーを敢行。活躍の場を世界に広げ、ワールドワイドな活動を展開している。2004年デビューの天賦のボーカリスト、ANGELINAの楽曲プロデュース等にて精力的に活動を行っている。2004年11月には待望のファーストアルバム『SCULPTOR』をレーベルJAG PROJECTよりリリース。

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